「ちょっと聞きたいんだけどさ、『私物化してる』って、何をもって?」

 記者の取材にこう語気を強める男性。羽田空港ターミナルビルの管理運営を行う日本空港ビルデング(東証プライム上場。以下、空港ビル)の鷹城勲(たかしろいさお)前会長兼CEO(81)だ。

 鷹城氏は5月9日、同社の横田信秋前社長兼COO(73)とともに辞任を申し出、取締役会に受理された。

「空港ビルは古賀誠元自民党幹事長の長男(52)が経営する業務実態のないコンサルティング会社に対し、マッサージチェアの設置などをめぐって06年から総額4億円超の利益供与を行っていた。5月9日、空港ビルの社外取締役が中心となった特別調査委員会が調査結果を公表。『一連の取引を主導したのは横田氏であり、鷹城氏もそれを容認・助長していた』と断じられた」(社会部記者) 
週刊文春デジタル