暦の上では有馬記念の印象だけど、競馬に関わる人たちにとっての1年の締め括りは、日本ダービーだと言われている。今年も6月1日(日)に3歳馬たちの頂点を決める戦いが繰り広げられた。ダービーオーナーになるという夢を叶えてくれるかも知れなかった私の愛馬エリキングは、5着という結果に終わった。

 ダービーは、出走できるだけでも名誉なことだ。それも、同じ年に生まれた7950頭の中の5位というのはそれはもう立派なことだと思う。と言うものの、自分の中では、なんだかここのところ酷く負け越しているような気がしてモヤモヤしている。この春のGⅠレースは、皐月賞11着(エリキング)、ヴィクトリアマイル16着(ボンドガール)、オークス18着(ゴーソーファー)と散々な成績だった。

 GⅠにそれだけ出走しているだけでもすごいと言われればその通りなんだけど、平場のレースでも負けることがほとんどだし、前年に比べて馬主成績もやや低迷気味だし、馬の購入や維持費に常識外れな金額を費やしているのもあり、何かしっくりこない。 
週刊文春デジタル