「いろいろ手を打っているが、マレリの再建計画は永遠にスタック(停滞して動けない状態)だな」

 5月下旬、みずほフィナンシャルグループ(FG)の木原正裕社長は、取引先で再建途上の自動車部品大手マレリホールディングス(以下マレリ)についてこう漏らした。だが急転直下、経営破綻となった。

 マレリは6月11日、米連邦破産法11条(チャプター11、日本の民事再生法に相当)の適用申請を開始したと発表。債権者の意見集約期限だった6月9日までに私的整理案がまとまらず、資産を裁判所の管理下に置きつつ、事業を継続して再建を目指すことになった。2022年に続く2度目の破綻となる。 
週刊文春デジタル