幼稚園児の頃にセーラームーンごっこに夢中だった私は、お姫様とは自分の大切な人を守るために傷だらけになって戦うものだと思っていた。CC(カードキャプター)さくらを見て育ったから、愛には色々な形があることを、その全てが尊重されうるべきだということを、偏見を持つ前に知ることができた。だから私は『多聞さんのおかしなともだち』を全ての子どもたちに贈りたい。あの頃私が救われたように、今読んだ私が解放されたように、普通なんてないし、みんな普通だし、あなたはひとりじゃないよって伝えるために。 
週刊文春デジタル