「スズメと記者の死に場所はわからない」。そんな言葉の残る新聞社で育った。スズメも記者もうるさく群がって騒がしいが、いつの間にか消えてしまう。駆け出し時代の上司は、「だから、お前はスズメのように死ぬなよ」と付け加えた。

 記者にとどまらず、われら無名人はどこに行ったのかわからないまま消えていく。だがその中には、消えた先まで追いかけて、この世にその生き方を書き残したい人がいる。 
週刊文春デジタル