7月の参院選で初当選した、チームみらいの安野貴博党首(34)が8月28日、自民党の森山裕幹事長と会談した。窮地の石破政権がAIエンジニアの安野氏をデジタル相として迎え入れるとの見方もあり、永田町では「入閣の打診か」と囁かれたが、安野氏は会談後、X(旧ツイッター)に「会派入りとかの話はしていませんが、ご挨拶とチームみらいの紹介をしてきました!」と投稿。政治部記者は「文字通り、挨拶だけでしょう。ポストの話を匂わせれば、すぐSNSで公開しちゃいそうだ」と笑う。
安野氏は東京の進学校、開成中学・高校を卒業後、東大工学部でAIを学んだ。ボストン・コンサルティング・グループを経て、ベンチャー企業を創設、SF小説家としてもデビュー。注目を集めたのは2024年の東京都知事選だった。AIでネット上の声を分析する「ブロードリスニング」で公約を作成し、ネット上の反響で公約を改良する手法が評判を集めて、無名ながら5位に食い込んだ。