中国人旅行客が日本に押し寄せている。10月1日から国慶節(建国記念日)休みだが、今年は旧暦・中秋節と重なったため、例年より長い8連休。いわば“超”黄金週間なのだ。
延べ23億人が移動する、一大行楽シーズンだが、外国旅行先の一番人気は日本。中国からの近さ、円安のお得感が魅力だ。中国経済の不振は続いているのに、外国旅行ラッシュが続くのは不思議にも思える。確かに、不動産市場や消費の低迷は続き、消費者の財布のひもは堅くなっている。それが逆に、「安い旅行先・日本」を支える要因ともなっているようだ。
今年は戦後80周年の節目で、抗日戦争映画や軍事パレードで反日ムードは高まっているが、客足には影響していない。