「デビューした版元は実家みたいなもの。悲しさはありますが、自分の尊厳を守るための決断でした。後悔はありません」

 そう語るのは作家の深沢潮(うしお)氏だ。7月24日発売号の『週刊新潮』のコラムで名指しで差別を受けたとして新潮社に抗議していた深沢氏だが、9月30日、同社と結んでいたすべての出版契約を終了。デビュー版元との決別を選んだ。その経緯と現在の心境を初めて明かした――。 
週刊文春デジタル