前回(9月4日号)の続き――

 金玉工場の工場長(通称“おやっさん”)が企てた偽装工作により、その場は難を逃れたが以来、全く大筒が反応しなくなってしまった。

 ちなみに偽装とは、たとえ自慰であろうとも大筒がフル勃起するのを待って行うべしという鉄則を工場長自らが破り、萎えた状態のままで無理矢理、射精のGOサインを出した件だ。

 その当日、大家が工場からの立ち退きを命じにやって来たが、

「ええ歳してまだ、お盛んなんかいな」

 と、言って呆れ顔で帰っていった。

 工場の創業は“SINCE1970”。前の大阪万博開催と同じ年に精通した。 
週刊文春デジタル