ぼくはいま、BS日テレで「9階のハギモトさん!」という番組をやっている。放送時間は早朝の5時台のわずか3分くらい。とても短い番組ではあるけれど、この番組を始めてからというもの、何だかとてもワクワクしているんだ。84歳の自分がまだテレビでの「挑戦」をできることが、とても嬉しいからだ。

 ちなみに、“9階”というのは、ぼくの事務所「萩本企画」の応接室があるフロアのことでね。撮影の時はこの部屋にカメラを立てて、そのまま喋っている。照明も簡単なもので、スタッフも最小限。それが今のぼくの挑戦のステージなんだ。

 本音を言えば、この歳になってもう一度テレビをやるとは、全く思っていなかったよ。

 そもそもぼくがテレビをやめたのは、耳も遠くなってきたし、身体の動きもいよいよ鈍くなってきたと痛感していたから。自分の100パーセントを出せないなら、もう現役とは言えない。そんな思いがあったんだよね。 
週刊文春デジタル