11月4日、トランプに対する反撃が始まった。全米各地で一斉に行われた特別選挙で民主党が圧勝したのだ。
まずニューヨークの市長選ではゾーラン・マムダニ(34歳)が勝利。彼はウガンダ生まれのインド系イスラム教徒。父はウガンダに移民したインド系で、ケネディ大統領が始めた基金でアメリカに留学、名門ハーヴァードで博士号を取った人類学・政治学者。母はインドから奨学金でやはりハーヴァードに留学。インドで監督した映画『サラーム・ボンベイ!』と『モンスーン・ウェディング』で2度の英国アカデミー賞候補。まあ、すごい一家だ。
自らを「民主社会主義者」と呼ぶマムダニは年収10万ドルでも暮らせない大富豪の街になってしまったニューヨークを庶民の街に戻すため、過激な公約を次々に打ち出した。家賃の凍結、食料品価格の高騰に対処する公営スーパーの開店、バス運賃や5歳以下の子供の保育料の無償化など。財源は富裕層への増税だ。
そんなマムダニをトランプは「共産主義者」「テロリスト」と呼び、彼が市長になったら連邦からの補助金を削減すると脅した。その補助金はニューヨークが連邦に納めた税金だし、補助金を決めるのは議会であって、大統領じゃないのだが。