「ソフィスティケート(洗練)された外交は嫌いだ。耳触りは良いが、何も残らない」。1月も高市早苗首相や習近平中国国家主席らとの首脳外交をこなす、韓国の李在明大統領が側近に漏らした言葉だ。保守系韓国紙、朝鮮日報に「綱渡り外交」と皮肉られても意に介する様子はない。

 4日から7日までの訪中では、中国が最重視する台湾問題への対応が注目された。李氏は訪中前に中国国営中央テレビ(CCTV)のインタビューで「『一つの中国』を尊重するという立場に変わりはない」と述べた。韓国政府関係者は「首脳会談で、中国側に言わされた格好になるのを避けた」と解説する。

 韓国メディアによれば、習氏は会談で「歴史の正しい側に立たなければならない」と語ったが、李氏は7日の記者懇談会で「孔子の言葉だと思って聞いていた」ととぼけた。前出の関係者は「政治問題化させず、無駄に韓日対立を煽らないようにした」と説明する。 
週刊文春デジタル