老人像が変化している。かつて老人は、経験を重ねて思慮分別と寛容と大局観と洞察力を備えた信頼できる人物だった。それらの性質は、老人となったわたしとは正反対の性質ばかりだ。これではわたしにアドバイスを求めるはずがない。
昨日も、雑煮に必要なほうれん草がないので、極寒の中、スーパーに買いに行き、ついでにみつばも買った。そして雑煮を食べ終わったとき、ほうれん草とみつばを入れるのを忘れていたことに気づいた。
歳のせいなのか遺伝のせいなのか、いまだに失敗の日々だ。経験を重ねてあらゆる失敗をし尽くしたと思っても、新しい失敗を見つけるのだから、独創的と言っても過言ではない。ただ、失敗の分野の中でしか独創性を発揮できないところに、わたしの限界がある。