米中央軍は、長崎県の米海軍佐世保基地を母港とする強襲揚陸艦トリポリと、沖縄を拠点とする第31海兵遠征部隊(31MEU)など約3500人が3月27日に中東に到着したと発表した。イランに対する地上作戦を念頭に置いた配備とみられている。
陸上自衛隊の第1空挺団長を務め、米海兵隊指揮幕僚大学を卒業した岩村公史元陸将によれば、トリポリは、水陸両用車を搭載していない。ノルマンディー上陸作戦のような、海上から攻撃するという概念を捨て、垂直離着陸が可能な輸送機オスプレイやステルス戦闘機F35Bなどの支援で移動。敵のミサイル射程内に、小規模で分散した、敵から発見されにくい前進基地を、素早く設置する。
「対艦攻撃や防空、監視、補給などを通して米海軍の制海権獲得を支援する『遠征前進基地作戦(EABO)』を具体化し、空中から着上陸攻撃することを想定した艦艇だ」(岩村氏)