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記事 5件
  • 近田春夫の考えるヒット 第1100回 「LUNA SEAの五人が集まる理由が新曲を聞いてわかった気がした」

    2019-06-13 05:00  
     河村隆一のソロ名義の作品には何か不思議な魅力がある、といったようなことは、かつて私もこの欄で書いた記憶があるが、一旦解散ののち活動を再開した“バンド”の方の音に関しては、そういえばちゃんと聴いてこなかったかも。
     そんな訳で、今回久しぶりに味わうLUNA SEAのシングルなのだが、いくつか感じたこともあったので、素朴に感想を述べていきたいと思う。
     その骨子となるのは、河村隆一をはじめ、それぞれのメンバーにとってこのグループとは何なのか? ということである。精神的な部分もあれば、純粋に音のこともある。 
  • 近田春夫の考えるヒット 第1099回 「“孤高の存在”BUCK-TICK 声とサウンドの相乗効果を堪能」

    2019-06-06 05:00  
    “我が国固有のロック”とは……? とは、いささか壮大過ぎて、とてもこの紙幅で書きおおせられるようなテーマではないとも思うけれど、いくつかの傾向、特徴を探し出すぐらいのことなら、そう難しくもあるまい。
     たとえば“ビジュアル系”である。端緒はおそらくはイギリスで興った「ニュー・ロマンティック」のムーブメント(グラムロックの系譜ではないと思う)あたりかとも考えられるが、ただそうしたルーツと“ビジュアル系”との間に於いて、作品的な共通性など、今となればさほど見つからぬ。 
  • 近田春夫の考えるヒット 第1098回 「郷ひろみ歌う企画モノ新曲は意図が読めてしまうのが残念」

    2019-05-30 05:00  
    『お嫁サンバ』を初めて聴いた時の衝撃! が忘られぬ。
     それは東京で夜分にラジオの仕事を終え、その足で伊豆のスタジオにレコーディングに向かう車中のこと。丁度シャボテン公園のあたりを走っていると、ラジオから突然、曲紹介の前振りもなく郷ひろみの声が流れてきたのである。
     ♪恋する女は綺麗さ に始まる、♪あの町この町 日が暮れて~……という展開に、コミカルというのともシュールというのとも違う。ただ、一瞬、頭の片隅に、野口雨情作詞のあの童謡が浮かんだこともあって、何か不思議な情景を呼び起こされたのだった。 
  • 近田春夫の考えるヒット 第1097回 「次世代アイドルにプリセットされている“リミッター”」

    2019-05-23 05:00  
     編集から送られてきた資料によれば、GANG PARADEが今の名前になったのも、天晴れ!原宿が結成されたのも2016年だそうで、細かなことはともかく、なんとなく「同期」っぽい子たちなのかなァと……。そんな先入観も手伝って、CDを聴いていると、印象にはなにか共通した部分があるようにも思えてきた。それで、それは何なのかを考えていくうち、似ているのは、両者の“音楽に求めるもの”なのではなくむしろその逆、すなわち“音楽には必要以上のことは求めない”という制作上の姿勢――リミッターのかけ方とでもいえばよいのか――なのだということが、段々と見えてきた。 
  • 近田春夫の考えるヒット 第1096回 「こぶしファクトリーの歌声は景気よくパンチが効いていた」

    2019-05-16 05:00  
     歌の魅力とは何なのか?
     そのことについて私は、大きく分けてベクトルはふたつあると思っている。ひとつは作家的な技量、つまり歌詞や旋律などの出来に関するところの議論であり、一方は歌い手の、官能に訴える力の話だ。
     音楽を生業とするような人間は、どうしても構造やスキルの部分に目が行きがちで、私なんかにしても、ついつい理屈で作品を評価してしまうきらいがないとはいえない。
     それを決して悪いとも思わないが、子供の頃夢中になった歌の数々を思い出すと、そのとっかかりは、案外歌い方や声だったりもしたものだ。
     そんなことに思いを巡らすきっかけとなったのが、こぶしファクトリーの新曲である。