ハイスクール奇面組の最終回について
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ハイスクール奇面組の最終回について

2020-08-11 22:48
  • 17

 最近「最終回がひどい漫画」みたいな話題があって、そこでハイスクール奇面組があげられていた。
 その話題になると必ずあげられるタイトルの一つなんだけど、そもそもそれは大きな間違いだったりする。


 ハイスクール奇面組は中学3年生時代を描いた3年奇面組と高校生活を描いたハイスクール奇面組というタイトルで1980~1987年に少年ジャンプで連載された人気ギャグ漫画。当時の子供たちが「変態」という言葉を覚えたのはこの漫画から。ただし今使われているような変態という意味ではなく、普通の人とは違う考え方を持つ人、違う行動をする人といった感じ。

 で、人気漫画だからこそ最終回が気になるわけだけど、その最終回の最後でヒロインの唯が中学生時代に戻って「今までのは全部私の空想だった……?」みたいなモノローグまであり夢落ちとはひどい!という抗議が多かった。人気漫画だったからこそ、この最終回に失望して苦い記憶として焼き付いた人も多いようだ。

 だがしかし!
 ここで夢落ちと判断すること自体が間違っている。
 人気漫画なため高校生活が3年過ぎてもまだ連載が続くということが何回かあって、その時どうしたかというと、作者が作中でタイムマシンに乗って(ギャグ漫画だから作者が作中に出ることが滅多にないとはいえあった)過去に戻るというもの。
 つまり、奇面組の世界があって作者はその奇面組の世界を覗いている・描写しているという体をとっていたわけ。それを前提に考えると夢落ち自体がありえなくなる。最終回でまた巻き戻していつでも続きを描けるようにしたのかなと思ってた。
 その場合タイムマシンで過去に戻っただけなら唯が高校生活までの記憶をぼんやりと持っていたのはおかしいってなるけど、超能力者もいる世界だしデジャブ的な何かで未来の断片をぼんやりと感じ取っていたのかもしれない。
 まあそんな深く考えずに単にループしただけということで、実際夢落ち説のほかにループ説というのが昔からあった。

 で、作者が後に語ったのは「夢落ちと受け取られるのは心外」ということ。一応どちらとも受け取られるようにしたとも言っているが。
 ただ夢落ち説をあまりにも多く言われたのがこたえたのか、愛蔵版の方では最後のコマに主人公である一堂零のシルエットが追加されて夢落ち説を否定する形になった。
 作者がそこまでするのは、たぶん表現の失敗みたいな感じで嫌だっただろうけど、個人的には夢落ちを公式で否定してくれたのはありがたかった。確信が持てるというのはやっぱり嬉しい。
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他7件のコメントを表示
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ドラゴンボールが読みたくてジャンプ買うようになって
話題になってたから覗いてみたけどつまらないから読まなかった漫画
1ヶ月前
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リアル世代じゃないけど、奇面組が夢落ちだと思われたのは色々仕方ない理由があると思うよ。ループ物だと読者が気付くための導線が足りなくて夢落ちしか解釈の道が無いというか。
奇面組の最終回は一話冒頭に戻ってこれからまた主人公たちの生活が始まるんだって演出になってるけど、そもそも単行本買ってる人間ばかりじゃないんで、ネットの無い時代だとたぶん全話読んでた読者でもあれが一話冒頭に戻ってるんだと気付きにくい。
少年ジャンプの連載は基本的に作品の設定の整合性は二の次でとにかく一回一回を盛り上げて途中からでも読者を掴んでいくってスタイルなんで(特に奇面組みたいなギャグやコメディの漫画は)そもそも一話を知らない読者も多い。
おまけに漫画の名前そのものが途中で変わってるからハイスクールの方は全巻持ってても三年の方はノーチェックってこともありえる(自分がそのパターンだった)。
あとタイムマシンに関しては作者本人が漫画の中に出てきて弁明して、あくまでギャグコメディの空気の中でやってたことなんで、最終回の比較的シリアスな話の展開の中で唯が作者のタイムマシンで過去に戻ってるってのも雰囲気的に合わないしなぁ。
1ヶ月前
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>>7
個人的にはあの最終回も、何度もあった小芝居の一つでしかないと解釈してます
1ヶ月前
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>>8
ドラゴンボールが話題になった頃だとかなり終わりの方でしょうから正直ギャグのキレがいまいちなときなんですよね
ハイスクール奇面組の一桁巻あたりは本当に面白かったです
あくまでも私の個人的な感想ですが

>>9
あー確かに気づきづらいというのはありますね
3年奇面組を読んでない層も結構いたかもしれません
確かに最終回で作者は出せませんな。というかそういう弁明っぽいシーンをちらっとでも出すなら最初から零のシルエットを入れていたでしょうし

>>10
ああ、なるほど


1ヶ月前
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……ニコニコを見ている世代はよく分からないけど二桁人数ぐらい「そんなのがあったなあ」と懐かしんでくれたらいいなあと思って書いたら3000ぐらい閲覧されていてビックリですよ
1ヶ月前
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昔の漫画には作者が作品の中に出るのは結構ありましたよね。作者が直にキャラに突っ込み入れたり解説言ったり。鳥山明もドクタースランプに直接出演してたし
1ヶ月前
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そうですね、昔の漫画はそういうのがちょくちょくあった気がします
……最近の漫画ではちょっと思い当たりませんね
コロコロとかならありそうな気はしますが
1ヶ月前
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新沢先生腰痛大丈夫でしょうか…
その次のしたたか君も含めて大好きでしたが、腰に爆弾を抱えていらしたと伺っていました
1ヶ月前
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賛否あるけど記憶に残る最終回ではあった
1ヶ月前
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>>15
したたか君懐かしいですね
奇面組はFlash奇面組として一時期復活しましたけどやはり腰痛でダメになったようで……

>>16
なんというか強烈に記憶に残った感じはあります
1ヶ月前
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