#アイマスMR の律子回と真回雪歩回で、夢が現実へと変身した
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#アイマスMR の律子回と真回雪歩回で、夢が現実へと変身した

2018-09-29 19:30






    何度でも胸を張って言える。あのステージには、確かに彼女がいた。










    1stステージの前回に引き続き、横浜市のDMM VR THEATERで開かれているTHE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE☆2nd SEASONに参加してきた。今回は9月22日の雪歩回2部、23日の律子回2部、千秋楽、24日の真回1部、2部の計5回。
    ちなみに前回も記事を上げて、幸い多くの人に読んでいただいた。今回も前回同様に1stシーズンも含めたネタバレは遠慮しないので、ご注意を。
    その記事は以下の通り。

    アイマスMR の真回と千早回を見て、アイマスの未来の可能性と課題を感じた
    http://ch.nicovideo.jp/sidenp/blomaga/ar1528434




    ■1stから格段の進化

    前回は、真回と千早回に参加した私。今回、先陣を務めた雪歩回で「1stから大きく進化してる」という報告があり、楽しみにしていた。当初は律子・真回のみの参加予定だったが、雪歩回のセトリを知って急きょチケットを確保し、どうにか22日、再び横浜に戻ってきた。




    横浜DMM VR THEATERよ! 私は帰ってきた!!


    雪歩回は急遽チケットを確保して、交通手段も繰り上げたため割と手痛い出費になったが、どうしてもやりたいことがあったのだ。そんな雪歩回の感想はと言うと、


    雪歩がかわいい(語彙力ゼロ)




    セトリは以下の通り。(共通曲はいわゆるパターンB)


    1.THE IDOLM@STER
    -mix
    2.L・O・B・M

    3.99 Nights

    4.my song
    5.edeN
    6.僕
    たちのResisitance
    7.待ち受けプリンス

    8.自分REST@RT

    9.ハミングロード

    10.MCパート
    11.ザ・ライブ革命SHOW!
    12.ToP!!!!!!!!!!!!!
    13.MUSIC♪

    14.虹色ミラクル

    15.The world is all one !!

    16.ALRIGHT*


    今回はE列中央。結果的に、5公演で最も良い席だった。アイマスMRは最前も良い席だけど、D~Gくらいの列かつ中央寄りが一番見やすく、かつMRの嘘も目に付きにくいと思う。ただ、やっぱり小柄な方は前列と段差があるか、そして前の客の体格に左右されてしまうのだけれど……。

    演出面に関しては、かなりパワーアップしていた。いかにアイドルたちを立体的に映すか、スタッフの試行錯誤が見て取れる箇所が多くあった。
    例えば、光の演出。今回から追加された曲には逆光演出が入ったり、既存の曲もライトの当て方を変えるといった変更がかかり、さらには背景もアイドルが透けにくいように明度を調整していた(黒系の色が多い真は特にこの恩恵を受けていた)。
    瞬間的なフレームレートの低下と、アイドルがダンス中に交差する瞬間にどうしても立体感が少なくなるのはまだ解消しきれていなかったが、クインテット曲は奥行きが出て幾分良くなったように思える。3ヶ月でここまで進歩するあたりは、発展途上のコンテンツを追う楽しさだろう。



    セトリはBパターンで、私はこちらの方が好きだった。
    最初の曲は歌マスの初星mix。早く円盤出ないかな……。


    LOBMは何とは言わないが今回も凄かった。ええ、何とは言わないが。

    mysongは今公演では都合3回見たが、やはりぐらっと来てしまう。やよい、律子、美希の10th不参加組3人のあの曲は反則ものだ。15thで全員揃ったmysongとDestinyが見たい。



    雪歩ソロ一曲目はミリオンから「ハミングロード」。かわいい(語彙力皆無)。
    ソロ曲ではダンサーさん2人と共演することでさらに立体感が高まるのだが、1stより連携感がアップしていたような気がする。曲が違うので断言できないが、1stも見た真回は顕著だったので、雪歩回もそうだったのだろう。

    MCは今回から、正式に舞台裏のエピソードという設定となった。背景も舞台裏。
    1stの途中まではこれが曖昧で「俺らがPなんだか客なんだかわからん」という声が少なくなく(私はそれを安全弁の一つと前向きに解釈したが)、設定が固まったことで没入しやすくなった。雪歩は演技の幅を広げるためということで、ツンデレやメイドの演技をする。かわいい。

    ……のだが、無駄にキャリアの長い私は「雪歩×メイド」となるとアレを思い出してしまう。そう、「雪歩様」だ。



    ※アケマス時代、06年のドラマCD。まだ雪歩がゆりしー時代の商品。メイドカフェをやるにあたり、魔法のカチューシャなるアイテムを装備した↑の面々のキャラクターが崩壊し、雪歩たちの性格が反転してしまうというもの。千早と伊織の変化も凄いが、春香の黒キャラ路線への迷走につながる片鱗が出ているのにも時代を感じる。音源の一部を元にしたゲーム風の動画もある。



    ……脱線したので修正。今回からは、客席への指名はルーレット、ということに変更された。
    もっとも、客が場内に入った後はもちろん屋外も見えているらしく、指名された人が開演前の行動を指摘されている回もあった。十中八九、ルーレットではなくルーレット風なのだろうが、厄介を弾くためにはこれがベストなやり方なのだろう。見た目には公平感もあるし。

    MCで印象深かったのは、雪歩から「どんな時に幸せを感じるか」という質問があった時に「ライブ」とか「お茶」みたいな定番の返しのほかに「雪歩を見てる時!」という声が上がり、それを拾った雪歩が「じゃあプロデューサーは24時間ほとんど幸せなんですね」と即答で返した場面。雪歩回は律子ほどハイレベルなアドリブはなかったが、この辺りはさすが8年の積み重ねだな、と思わされた。



    後半戦。TOP!!!!!!!!!!!!!で初星とプロミを思い出し唐突にぐっと来てしまう。ステラステージ発売時にはこの曲にこんなに入れ込むとは思わなかった。いくつかの定番曲を終えた後、雪歩がMC時に投票で選ばれた「お姫様ティアラ」(と天使の羽)を装備してステージに立ち、身体を前に倒す。そして、

    「いええええええええええええええい!!!!」



    そう、ALRIGHT*だ。千早と並んで名曲が綺羅星のように揃っている雪歩のソロ曲でも、アイマス2からアニマス期における「引継ぎ」の役割を果たした特別な一曲。私はこの曲が歌われたと聞いて、無理やりスケジュールを早めたのだ。

    ライブ定番の「あずみん!」のコールではなく、ここでしかできない「雪歩!」のコールをするために。次に生歌を聴ける機会が、今後あるかもわからないから。

    歌の最中はただただ楽しかった。アイマスMRの良さの一つは、遠慮なくアイドルの名をステージに向けて叫べるところだと思う。かなり無理をしたし案の定次の予定には遅刻したが、雪歩回に参加できてよかった。


    結論:雪歩かわいい。





    雪歩愛用(という設定)のスコップ。22日2部では「横浜の土は掘りやすかった」という話が出たが、初回では新品同様だったというスコップに、今回は見ての通り使用感が。芸が細かい。こういうふうに、少しでも現実との壁を崩そうとしてくるのがMRの良いところだ。



    ■衝撃の律子主演回。ここは夢か現か、アイマス13年の結晶が顕現する


    というわけで、この記事のメインコンテンツである。


    演者サイドにおいて、アイマスがここまで盛り上がったことに貢献したのは誰?と聞いたとする。2人なら、まず中村繪里子、今井麻美の両翼だろう。そして三傑であれば、秋月律子を演じる若林直美、通称若林神がまず入るのではなかろうか。これが四天王となると意見が割れたり四天王なのに五人いたりすることもあるが、そこは置いておく。

    プロミ前のアイマス13周年ニコ生において、若林神はこんなことを言っていた。


    いわく、アケマス稼動時点で律子と自分は年齢の乖離もあり、体型も違う。共通しているのは声だけだった。だから姿を似せることで律子との親和性を高めてきたと。それがメガネであり、シリーズごとに変わる髪型(いわゆるエビフライやパイナップルなど)も合わせてきた。
    そうすると、次第にアイドルと自分の境目がボーダレスになり「律子なんじゃね、私」となっていくのだそうだ。そしてP目線も合わせて、律子ならどうするか、どうさせたいかということを常に考えていくようになる。そうして律子は成長してきたというのだ。

    演者とアイドルのアプローチはそれぞれで、中村先生は「真逆」と言っていたし、ミンゴスやはらみーのような憑依型もいるので一概には言えない。ただ、若林神の手法は多くの後輩たちも真似してきたスタンダードなやり方である。

    なおひろPとしてアサミンゴスPとともに全国のアケマス設置ゲーセンで営業をしてきたこと、さらにゲームの振り付けをライブの振り付けに落とし込んだのも若林神発案とされている。アイマスの今の姿を作った一人と言っても、言い過ぎではないだろう。


    律子回はどうしても2回見たくなり、直前に当日券を取って2回目から入っていた。ただ、記事では3回目を軸とした書き方にしたい。




    律子回3回目は、律子Pや私の動画の視聴者だった方なら知っている方も多いであろう千秋楽太郎さんと一緒に参加。聞けば、8thライブ以来のアイマス現場だったそうで、2回目で概要をつかんでいた私は「きっと楽しめますよー」と余裕綽々だった。この時点では。

    律子回のセトリは以下の通り。

    1. THE IDOLM@STER 2nd-mix
    2. 私はアイドル♡
    3. 愛 LIKE ハンバーガー
    4. relations
    5. Little Match Girl
    6. 9:02pm
    7. Good-Byes
    8. We Have A Dream
    9. livE
    10. MCパート
    11. ToP!!!!!!!!!!!!!
    12. MUSIC♪
    13. 自分REST@RT
    14. The world is all one !!
    15. 虹色ミラクル
    16. 恋するミカタ



    このセトリはいわゆるAパターン。懐かしい曲がやや多めとなっている。


    9:02はACM。わかってる、わかってるじゃないかスタッフ……。


    ソロ曲1曲目はlivE。個人的にも律子曲でも思い入れの深い曲で、「律子らしい」身体を目いっぱい使ったダンスは2回目の公演でも大いに盛り上がった。

    だがこの3回目。ちょっと声が上ずっている。全力を注ぎ込んで、少し空回りしているような。5月の千早回を見ているので不安もよぎったが、中盤からは歯車がかみ合い、律子らしい力強い歌声となった。

    ソロ曲後のMC。律子は、息を切らせながら。涙で声を震わせていた。

    「この曲がもっと好きになりました。これからも歌い続けていきたいんです」
    この時点で、既に何人かのPが涙を流していた。千秋楽に演出が変わるのは1stから知られている話ではあるが、これはとんでもないことになる、そんな予感があった。

    MCではまず、2回目と共通で「前回公演に紛れ込んだ詩花の衣装を返しに行ったときの話」から入る。黒井社長の物真似は迫真の出来で、ここで笑いを取って平常運転に。
    続いて、今公演のMCのテーマだった「自分の強み」の話題に。2回目は「委員長属性」を挙げ、リアクションのたびに観客から「Foooo!!!」と歓声が上がると「フー!!じゃないですよ、はいでしょ」というふうにいかんなく律子らしさを発揮。鬼軍曹ポーズ(両手の指で角を再現)もやってくれた。

    3回目は「メガネ」と「スタイリッシュ」がテーマ。メガネを強調したスタイリッシュポーズに台詞を入れることを求められ、とっさに「メガネに愛されし女、秋月律子」というフレーズを捻り出したスーツのPは凄かった。私は答えが思い浮かばず「当たるな…当たるな…」と念じていたので無能Pです、はい。


    律子回では、MCにおけるPへの振りも結構難易度が高い。裏返せば、それはどんな時も万全に応えられるという自信があってのものだろう。13年、オーディションから数えれば15年間、誰よりも演ずるアイドルとの境界線をなくそうと取り組んできた若林神だからこそできることだ。中の人の気配は2回目からほとんど漏らさず、完璧な秋月律子をステージ上に顕現させた。

    不思議な気分だった。目の前にいるのは等身大とはいえ、あくまで投影されたものに過ぎないはずだ。だが、没入した脳は「そこに秋月律子がいる」と認識する。そこにいるのは、まぎれもなく秋月律子なのだ。演者がそうなろうとし、観客もそう認識しているのだから。

    かつて、星野源Pは10th後にアイマスライブの魅力について「声優さんもお客さんも一緒にキャラクターを作っていく。みんなで作っている嘘が、嘘でなくなる」と語った。そうした視点で見るアイマスライブは悪く言えばごっこ遊びの延長線上なのかもしれないが、そうすることで演者さんが媒介、あるいは巫女役となってステージ上にアイドルを顕現させてきた。

    このアイマスMRは、その一つの到達点だった。そしてそれに最も適していたのが、若林直美と秋月律子だったのだと思う。あの瞬間、間違いなく律子はあのステージにいた。演者やスタッフ、観客の我々が一体となることで、完璧に近い律子がステージに立ったのだ。
    それは、アイマスの歴史が生んだ結晶だった。

    律子は言う。
    「こんな私と一緒にいてくれて、ありがとうございます」。
    「公演は本当に楽しかった」。

    そして言う。「私には最大限の、強みがあるんです」と。

    今度ばかりは律子が何を言うか読めた私は、既に視界が怪しかった。客席からはわかっていてあえて言ったのだろう、「メガネ」とか「スタイリッシュ」とか「鬼軍曹」とか声が上がる。
    律子は笑ってそれを流した後に、優しく告げたのだ。




    「あなたですよ、プロデューサー」




    律子は続ける。
    プロデューサーの手腕と自分の戦略という二人三脚があれば、トップになれますよね、と。
    自分がアイドルとして歌い続けていられるのは、貴方のおかげだ、と。
    こんな私を見つけてくれてありがとう、どんな時も諦めずにいてくれてありがとう、と。
    プロデューサーを目指したい気持ちもあるけれど、貴方が支えてくれる間は全力でアイドルをやりたい、と。

    律子から紡がれる感謝の言葉の数々は、律子Pのみならず、長くアイマスと走り続けてきたPへの13年分の思いだった。

    客席では、四方八方からすすり泣く声。私の前後左右すべてのPが泣いていたし、私もまた例外ではなかった。初星の「隣に…」ですらここまでではなかったのに。前夜にアニマス18話が流されたのも大きかったのだろう。涙と感謝の言葉が、会場を覆っていた。
    というか、今書いてても思い出してまた落涙しそうになる。

    後半戦は、ちょっと異様な盛り上がりだった。
    律子に、765ASのアイドルに届けと。400人足らずのPたちが、思い切りコールし、ジブリではUOを振る。そして律子が2曲目に選んだのが、恋するミカタだった。

    MCで我々が選んだ衣装、フォーエバースターを身にまとう律子。そして頭には「お姫様ティアラ」。


    ※フォーエバースターは自前で持ってなかったのでファミ通から。アニマス最終話翌日なら、そりゃそうなるよね……。









    恋するミカタ。9.18の余波が続く2011年1月に発売された、スモスリのカップリング曲だ。知名度はまあ……アニメ未登場かつ再録されていないこともあり、まほかけやいっぱいいっぱい、livEに比べるとかなり低い。いい曲なんだけど。


    それを選んだと聞いたときは「律子、Pのこと信頼してるよなあ……」と思ったものである。実際のところ、MRに集まるPは精鋭揃いなので間違いないのだが、その曲を聴いて恋するミカタが選ばれた意図を悟る。

    「夢が現実へと変身」

    この曲で印象的な歌詞だ。そして、旗を持ったダンサーさんとともに、律子が大サビで、客席を煽りながら絶唱したフレーズでもある。
    夢が現実へと変身。次元の壁を歪めて、ついに我々の前に765ASのアイドルが姿を現したのがアイマスMRであるならば、これ以上の選曲があろうか。

    涙の色が滲んでいたlivEとは違い、恋するミカタは2部も3部も、とにかく楽しそうな歌い方だった。登場シーンはポップアップ風に現れ、いきなり映る非現実感も排していた。

    ※ポップアップはステージ下から人力で押し上げられて、ジャンプして着地するアレ。過去にはゲンキトリッパーなどで採用されている↓



    曲を終えて、悲鳴のような「律子」コールが起きる。ダンサーさんが退場する。終わらないでくれ、行かないでくれ律子、そんなPの思いに応えるように、律子はまた感謝を述べて、一緒にトップを目指そうと呼びかけてくれる。真の話題を出して、ちゃっかり明日の宣伝をするところも実に律子だ。ああ、本当に律子だ。

    「ありがとうみんなー! 大好きだよー!」

    巻き起こる律子コール、ありがとうの連呼。
    でも違うんだ律子、ありがとうを言いたいのはむしろこっちなんだ。最高の瞬間をありがとう。自分たちの前に立ってくれてありがとう。貴女やASの仲間たちがその歩みを止めるまで、きっと一緒に走り続けるから。
    そう思わせる、二度と解けない魔法を我々にかけて。手を振る彼女の姿はやがて見えなくなった。




    律子がいなくなった後、会場にはすすり泣きと、嗚咽が響く。スタッフロールの一際大きな手拍子。そして終演後は、会場が明るくなってもほとんどのPが席を立たず、いつまでもいつまでも長い拍手を続けていた。これまで見たどのライブ映像や現地よりも、それは長いものだったと思う。やがて少しずつ皆が席を立っても、あちこちで涙を流すPが絶えなかった。

    私も千秋楽太郎さんが落ち着くのを待って、後方のスタッフ陣にお礼を伝えてから会場を出た。まだここが夢なのか現実なのか、あやふやな気分だった。
    ただ、先の言葉を借りるならば。夢が現実に変身したものだったのだろう。だって、彼女はそこにいたのだから。




    ■あるいは、9.18が終わった日




    会場の外は、不思議な雰囲気だった。誰ともなくその場に残り、濃密すぎた1時間のことを語り合う。私は、livEについて千秋楽太郎さんの語った言葉が忘れられない。

    「律子がプロデュースできなくなったり、Pになってアイドルとしてステージに立たなくなった時期の曲だから一番印象深かった曲だ」と。

    厳密にはMSの曲なのでアイマス2が展開される前なのだが、律子は2010年からしばらく、設定上はアイドルでなくなった時期があった。あの頃は多くのことがあり、アイマスから離れた方も少なくなかった。幸い、傑作だったアニマスのヒットによってアイマスは息を吹き返し、命脈をつなぐことはできた……が、作中でも律子はステージには立つものの、Pとして一歩引いた立ち位置であり、劇場版では(合宿はセンターもやったが)マスピで舞台に立つことはなかった。
    私はあくまで真P…時々千早Pという立ち位置ではあるが、アニマスや関連媒体が盛り上がる中で律子Pが抱えていた「プロデューサーになりたいという思いは尊重したいけど、アイドル秋月律子が見たい」というモヤモヤは何となく察するところもあったし、実際にもっと尖った言葉も見てきた。そんな中で律子がこの日に言ってくれた「プロデューサーも目指したいが、貴方が支えてくれる間はアイドルを全力で続けたい」という言葉は、OFA以降の律子シナリオで語られた彼女の言葉以上に、Pの胸を打ったのではないだろうか。

    公演の5日前、9.18にはSideM(Mステ)で「Alice or Guilty」が実装された。そしてこの日の律子公演で、律子は我々に直接、アイドルに対する熱い思いを訴えた。私はあくまで推測でしかものをいえない立場ではあるが、9.18がようやく終わったと感じた方もいたのではないか、と思う。





    この日のドリンクは律子カラーでした。






    ■トップアイドル菊地真は、あらゆる人を魅了する


    翌日は帰還の関係もあって、真回の1部と2部だけを抑えた。律子回ではスタッフが男女問わずメガネをかけ、何人かの女性は髪型を律子スタイルにするというサービスがあったが、この日の真回は雪歩回同様、アイテムが配置されていた。



    真が着て走ってきた(汗かいたので洗濯した)という設定のジャージ。平田さんの私物疑惑も。2部3部では話題にならなかったため、見逃した真Pも多々いた。



    律子回千秋楽でも「真がトレーニングしていた」という話題が触れられたダンベル。6kg。
    風が強いので扉の固定用に置いたという話が2部で語られたが、1部のみ参加のPは見逃した方もいたらしい……というか私も1部終了後、プロミで縁のあった他のPさんに指摘されて気付いた。




    さて、真である。律子回はボロボロにさせられたが、真回は前回も体験したし、湿っぽくはならないから頭空っぽにして楽しもうと思っていた。セトリは以下の通り。

    1.THE IDOLM@STER-mix
    2.L・O・B・M

    3.99 Nights

    4.my song
    5.edeN
    6.僕
    たちのResisitance
    7.待ち受けプリンス

    8.自分REST@RT

    9.WORLD WIDE DANCE!!!

    10.MCパート
    11.ザ・ライブ革命SHOW!
    12.ToP!!!!!!!!!!!!!
    13.MUSIC♪

    14.虹色ミラクル

    15.The world is all one !!

    16.絶険、あるいは逃げられぬ恋





    真回。前回もそうだがさすがに女性率が高く、男女比は体感で7:3だろうか。他の回はプロミアンケで示された男女比である83:17に概ね近いものだったが、やはり真は別格である。
    また、他に指摘されていた方もいたが、小綺麗な服装で参加している女性も少なくなかった。確かに、アイドル菊地真のライブなら、そういう服装の選択になるのも自然である。だって、憧れの王子様に逢いに行くのだから。

    真の登場はedeNからなのだが、あずささんと貴音を従えて登場する。この組み合わせは1月の初星宴舞が由来。



    前回からそうだが、セトリや編成は過去のライブやCDにしっかり関連付けてくるのが嬉しいところだ。



    ソロ曲1曲目は、ミリオンからWORLD WIDE DANCE!!! 。少なくとも一曲はミリオンから来るだろうと踏んでいたので驚きはなかった(もう1曲の方かなーとは予想していた)が、歌い方がCD音源よりカッコいい路線に寄っていた。

    そう、菊地真はカッコいいのだ。

    私がどちらかというと、自転車やチアリングレターのような王子様路線から遠い、かつ可愛い路線までは行かない曲が好きなせいで見落としがちだが、真はカッコいいのだ。しかもMRはある程度以上、アイドルがキャリアを積んだ設定である。そりゃもうカッコいい。

    かと思えば、舞台裏ではいつもの真である。かわいい。
    雪歩同様、カッコいいとかわいいの台詞のどちらを言ってほしいか当てるのだが、1部も2部も女性Pに高頻度で当たるためにカッコいい方(ないし両方)率が高い。
    例えばカッコいい方では「ボクのライブに来たからには、逃げられないって覚悟して来ているんだよね?」(イケボ)、かわいい方では「まっこまっこりーん♪」である。かわいい。あと\カワイイ/の声に「ですよねー♪」と反応するのもかわいい。

    それにしても1stでもそうだったが、真の気配りとサービス精神には本当に頭が下がる。それが王子様アイドルの必須条件なのだろうけど、そういう所も人気の秘訣だよなと思わされる。
    古参にはたまらない「ダーン!」もやってくれたし。



    1部ではこの後衣装選び、2部では決めポーズ選びがあった。
    1部で選ばれたのは、ザ・ライブ革命でSHOW!でおなじみの「レボリューションナイト」。特別な衣装だけあって、支持率は圧倒的だった。


    選ばれなかったワイルドオブシダンは、2部で使用された。



    この時点で、2曲目はチアリングレターと読んでいた私の予想は外れることになる。さすがにレボリューションナイトを着てチアリングレターはない。

    (となると、ミリオンで2曲。FLY TO EVERYWHEREか)

    ライブ革命で真の「愛してるぜー!」に黄色い歓声が上がるのを聞きながら、私はそう判断した。




    ……からの「絶険、あるいは逃げられぬ恋」である。読めるかこんなん!


    多分こんな顔してた。



    何せ、既存モーションのある曲はやらないという方向性をここまで堅持してきたのがアイマスMRである。いや、その後に春香回でも「ステキハピネス」が披露されたので、単なる観客側の思い込みだったのだが、それにしても予想外だ。だからこそ、あのイントロが流れたときには、最大級のどよめきと、

    「キャアアアアアアアアアアアアア!?!?」(黄色い声)
    「ウワァアアアアアアアアアアアア!?!?」(野太い声)

    という歓声が上がったのだ。私もつい「マジかよ…」と漏らしてしまったが。
    そして真のパフォーマンスは圧巻だった。WWDもそうだったが、ダンスはとにかく激しく、切れがある。それでいてダンサーとの連携も欠かさないし、間奏には投げキッスまでしてくるのだ。
    そうだった。菊地真はカッコよさで天下を取れるアイドルだったのだ。彼女はともすればそれを忘れがちな我々に、それを改めて教えてくれた。

    Aサビの決め台詞「ただ一言……貴方が欲しい」が決まる。カッコよく、そして色気を振りまきながら。

    「キャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」(男女混声)

    もはや性別は関係ない。トップアイドル菊地真が魅了する相手に、性別など些細なことだったのだ。ついでに言うと連番で入った香港のPさんも魅了していたので、国籍も関係ない。(その方は真の魅力について「ギャップ萌えですね」と言っていたのでそういう意味でも国籍は関係ない)

    Bサビ後、ダンサーさんが使っていた椅子が中央に運ばれてくる。1stでは千早が眠り姫を歌いながら座っていたあの椅子だ。そこに真は片足を乗せて、歌い始める。次元の壁を越える演出に、どよめく会場。(あこさんから許可いただいたのでわかりやすいツイート引用します)

    さらに真は椅子に乗り、軽くジャンプして地に降り立つ。種明かしをすれば裏にも同じ椅子があったということなのだろうが、それだけでも真の実在感が跳ね上がった。そして多くの人が思ったらしい。「あの椅子になりたい」と。


    ゲームやCD、はたまた10thBDで何度も見聞きしたはずなのに、絶険はその記憶を塗り替えるほどのパフォーマンスだった。担当アイドルの魅力に、改めて惚れ直す気分だった。

    終演の挨拶では、真もまた「これからもボクと一緒に走ってほしいです」と呼びかけた。律子回のこともあり、前日ほどではないがタオルのお世話になってしまう。
    わかっている。彼女たちは一人前ではあるが、あくまで我々が一緒に走り続けるからこそ最前線に立ち続けられるのだ。ブロミでもそのことは重々理解した。あと2年ならともかく、5年、さらにその先も見据えるのなら。

    彼女たちが我々に何をするか、ではなく。我々が彼女たちの未来のために何ができるか。ASはそういう段階に入っていると言えるのかもしれない。

    なのでバンナムさんは、何にお金が入ればASが最前線に立ち続けられるか、しっかり示してほしいと思う。MRもその一つであるのは間違いないが。
    なのでバンナムさん、ダイジェスト式でもいいのでMR映像化しませんか? 単体が無理なら初星円盤の特典でもいいので……。



    それにしても真は可愛く、そしてカッコよかった……。


    1部終了後は、私を真Pに引きずり込んだ主犯の1人であるきゃのんPにお会いして、さらに会場に集った精鋭の真Pの皆さんと2部開始まで喋り続けた。真Pなら知らぬ人はいないであろうねこぷちさんもいらしたので、その場で名刺交換会が始まり、さらに教祖を讃える信者の輪のようなものができたり。



    アケマスの頃の貴重なグッズが披露されたり。百戦錬磨のアケマスPの皆様も多く参加しており、日頃は古参ぶっている私は借りてきた猫状態だった。

    ……というか、これまで現場で多数のPとじっくり話す機会がなかった私にとって、この時間はとても貴重なものだった。ほとんどが真Pなのだから、なおさら濃密である。



    今回、3日間で交換した名刺。手前は私の名刺。なんだその中途半端な肩書きは。



    ■アイマスMRは、深く心地よい沼


    アイマスMRの恐ろしいところは、演者・スタッフ側が狙ったものはもちろん、狙っていない琴線にまで触れるところだと思う。どの曲が、どのトークが、積み重ねたそれぞれのアイマス史と思い出ボムにつながるかわからない。
    一度はまってしまえば、連鎖反応で他の子の公演も見たくなる。次元を超える代わりに映像化が難しい(というか映像では魅力が十分に伝わらない)一期一会の代物なので、律子回千秋楽や、先の千早回のようなものは現地でなければ見られない。公演自体にストーリー性もあるので、MCでは前後の回とのつながりもある。そうなると、いつの間にか参加回数が増えていってしまう。まさしく沼である。
    正直、私が首都圏在住Pなら全日参加を目指したかもしれない。

    この記事を書いている段階では、チケットが残っているのは明日30日の春香回だけのはずだが、行ける方はぜひ行ってみてほしい。特に千秋楽は、担当ならずとも一見の価値はある。チケットは高いが、バンナムの技術の粋を集め、フェチ川さんやJUNGO氏のようなライブに携わる中心メンバーも駆けつけるほど人的資源も投入しているものだ。未来への投資と思って割り切ってほしい。
    その代わり、チケットで足切り効果があるのか厄介は極めて少なく、快適に見ることもできる。アニマスくらいまでしかわからない、という方でも半分以上は曲がわかる構成にもなっている。

    順当に行けば、MR3rdは来年の2月ごろの開催になるだろう。伊織と美希の主演回があるかどうかが注目されるが、伊織回があれば万難を排して参加したいし、前回取り逃した響回も行きたい。ぬーさんの言動からして、Rebellionが来る可能性もあるし。万全のコンディションの千早回も見たい。

    年度内は他にもハッチポッチや初星の円盤もあるし、楽しみは尽きない。





    ■後悔したくないので走り続ける

    時間が前後するが、雪歩回終了後には華凉さんや川村一真さん(杜都P)、千秋楽太郎さん、ぶっくりP、六合さんと中野の漁師居酒屋「魚谷屋」でメシを食った。肴も酒も旨かったので、近郊の方はぜひ一度どうぞ。


    1年前と比べると別人レベルでアイマス沼に再ドボンした私は、酒の力もあってMRの雪歩可愛かっただの連呼していたっぽいのだが、川村さんから「別の趣味もあった方がいいと思うよ」と。そう、いつかは終わるのだから燃え尽きないようにした方がいいよ、ということだ。

    幸い野球観戦や歴史系はおそらく終生の趣味だし、川村さんの影響で始めたロードバイクもまあ、40代まではどうにかやれるだろう。ただアイマスは、ASはそれ以上に有限だと思う。かつて身体を壊して7thに行けなかったこと、行けたはずの9th未参加だったことや、外せない出張で10thを取り逃したことなどなど……。
    これ以上後悔を積み重ねたくない。円盤を観ながら「あの時ああしておけば」「もっとPとして頑張れば、ASはもっとやれていたのではないか」といった思いはしたくない。そして、今回の真回でも出会ったが、まだ学生さんの若いPがもっとアイマスに入ってこれるようにしたい。

    最後についてはできることなどたかが知れているのだが、やれることはしっかりやっていきたいと改めて思った。とりあえずMRについては、バンナムも今後かなり力を入れていくようなので、(リンク参照)引き続き楽しみながら、夢が現実に変わっていく様を支えていきたいと思う。今はまだ、モデルだけでなく演者やPの錬度という意味でMRが難しい他のアイマスも、年数をかけていずれ対応できるようになればなお良いので。


    そんなこんなで結局前回並みに長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
    みんな、アイマスMRはいいぞ。






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