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幽霊の正体見たり! ー『ワキガの地縛霊』後日談《前編》ー
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幽霊の正体見たり! ー『ワキガの地縛霊』後日談《前編》ー

2020-10-28 07:55
    以前、私がこのブログ内で書いた記事の中に『ワキガの地縛霊』というのがあるのですが、今回はその後日談です。


    ワキガの地縛霊はその後、存在感を大きくしたり小さくしたりしながら、長々と私を悩ませ続けたのですが、ある日、偶然その正体を突き止め、ニオイの原因を取り除くことができ、私は平和な日常を取り戻すことができました。


    私の家にはネコが棲みついています。

    飼ってはいません。
    棲みつかれているのです。

    キジトラでワガママ放題のこのメスネコは、もともと隣家の娘さんが野良だった子猫を拾って世話をしていたものなのですが、隣家で飼われ始めると同時にウチの家にも勝手に出入りするようになりました。

    娘さんが不在の日中は私の膝の上や二階のベランダで日向ボッコしたり、寒い冬の日にはコタツを占領したりという日々が続くうちに、いつの間にやら我が家に棲みついてしまったのです。

    散歩に出かけるたびに、本来の飼い主である隣家の住人やご近所でオヤツを頂いてくるせいで、チビと名付けられた愛くるしい子ネコも、いつの間にやら福々しい体系の、かつてネコであった何物かに姿を変えてしまいました。

    先日、そのネコであった何物かが、私の仕事部屋の隅に置いていたスニーカーを漬け置き洗いするカゴの中で、コッソリ用を足している現場を発見し、直ちに取り押さえるという事件が発生したのです。

    現行犯のチビに対し、その場で説諭を施したところ本人も深く反省した様子だったので、今回だけは見逃すことにして、私は後片付けに入りました。

    そのとき初めて知ったのです。

    「ネコのションベンって、くっせぇ~っ!!」

    普段はニオイを吸収する砂を敷いたネコ用トイレで用を足させているせいで、今の今までニオイを意識することはありませんでした。

    部屋の片隅の風通しの良い場所に置いていたせいで気付きませんでしたが、そのカゴには複数回に及ぶ犯行の痕跡が残っていて、洗剤で洗うだけではこびり付いたニオイを取り除くこともできないと判断し、諦めて廃棄処分したました。


    そしてその日から、私を悩ませ続けてきた“ワキガの地縛霊”も姿を消しました。

    そうです。
    この“ネコのションベン”こそ、“ワキガの地縛霊”の正体だったのです!


    ワキガに似た異臭を完全に心霊現象と信じ込み、ネットでも霊障をお祓いしてくれる神社やお寺を検索し鬱々としていた日々が嘘のように、私は平和な日常を取り戻しました。

    異臭が実体を持って立ち現われ、私の身体に纏わりついてくるアノ感覚に襲われる心配がなくなるだけで得られるこの安心感。

    除霊に法外な金を支払う前に地縛霊の正体を突き止めることができた幸せを、私は仕事部屋の中心で深呼吸しながら噛み締めました。


    ――再び、“ワキガの地縛霊”に襲われるアノ瞬間までは……。
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