
31日に生放送され、今年も注目を集めている『NHK紅白歌合戦』。同番組司会を務めたこともあるフリーアナウンサー・古舘伊知郎が、同日に自身のYouTubeチャンネル『古舘伊知郎Ch』を更新し、一部で報道されている「色分け廃止」に反対を表明した。
■変革を迫られる『紅白』
『紅白』をめぐっては27日の朝日新聞にて、NHKの一坊寺剛チーフプロデューサーが、性別による組分けや対決形式の変更を検討したとの記事が。理由には主として、時節によるジェンダー観の変化があるという。
実際、今年の同番組は紅組・白組別の司会者や、司会者がそれぞれの性別に該当する組を応援する演出が廃止されており、時代の変化を表しているとして話題に。
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■ジェンダーフリーを推進しつつも…
古舘はこれに関し、『紅白』放送直前のよる7時に『朝日新聞で取り上げられたNHK紅白歌合戦のジェンダー問題。紅組白組性別分け反対に異議! 何がダメなの?』と題した動画を投稿。
「世はジェンダーフリー。これを目指していくのは当たり前のこと」「日本においても男尊女卑ということがあったわけだし、男社会がずっと続いてきている、未だに続いている」「時代の流れがそう(男女同権に)なってることも大前提」と、ジェンダーフリーの流れに理解を示す。
しかし、その上で「だからと言って…」「男と女に分かれて戦うのがいかがなものかと言われている」「全くおかしいと思う俺は!」と、『紅白』における男女別の演出が廃止の方向に向かっていることに反対を表明した。
■「楽しめばいいだけの話」と熱弁
理由については、「(『紅白』は)時代劇なんだよ!」「男と女が合戦をするなんてありえないよ!」「『紅白』で男女が殴り合ってるの見たことある? ないでしょ? 年に1回くらい、時代劇としてプレイ、男と女サイドに分かれてどっちが勝つかってプレイを楽しめばいいだけの話」との持論を展開。
「それを四角四面で目くじら立てて…」「LGBTQの人が傷付かないように配慮するのは当たり前のこと。だからといって『紅白』で傷付くに結びつけるのはナンセンスであって、便宜上、プレイとして時代劇として、歴史と伝統として年に1回戦って見せてプレイやってますって楽しめばいいだけの話!」と色分け廃止の流れに異議を唱えた。
これに対し、コメント欄には「古舘さんの言ってることは普通のこと」「なんでもかんでもLGBTがどうとかうるさすぎる」「男女で分けられることでつらい思いをする出演者とか、違和感を覚える視聴者とか、少なからずいるんじゃないかな」など、さまざまな意見が寄せられている。
■『紅白』は「時代劇」と色分け廃止に意義
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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)