※注意
このブロマガはぐうの音もでない程の聖人が書いています。
つい先日、ミリオンライブでは、次のCDシリーズ「THE IDOLM@STER THE@TER ACTIVITIES」の配役を決めるための投票……ボイスドラマキャスト投票(以下、選挙)が行われました。
選挙の概要については畜生が書いた前編と下記ブログを参照。明も暗も、さまざまなドラマが生まれた選挙でした。
ミリオンライブ!」の投票が政治的側面を見せ始めている件 #imas_ml
用心棒志保の敗因を分析する【ミリオンTAキャスト投票】
【みります】ボイス総選挙と僕とミリオンライブ【特別編】
TAキャスト投票で心がけた5つのこと
少しばかりの挨拶を(矢吹可奈)
ぼくと北沢とキャスト投票のはなし
ミリオンキャスト投票楽しかったー!!
北上麗花コンベンションセンターで振り返るキャスト投票
総選挙まとめブロマガを書ききり、充足感とともに床についた私。ふっと眠りに落ちかけたその時。 空から、不思議な光が降りてきたのです―――。
『シラス.や シラス.や
皆を導くのです
迷える子羊たちを、アイドル達を
約束の地へと誘うのです』
これは天からの啓示か、はたまたウィスキーによる幻聴か。とにかく私はPCを立ち上げ、このブロマガを書き始めたのです……。
というわけで、選挙の熱冷めやらぬうちに、選挙における『戦術』についてブロマガを書いておこうと思います。
まるで冬の寒さに備え夏のうちに薪を割っておくように、今のうちから投下しやすい燃料を作っておくのです。お前たちに休息はない。次の戦いはすでに始まっている。
それなり長く硬い記事になると思いますが、よろしくお願い致します。
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★聖人が授ける7つの光
①Twitterを利用するのです
②画像を利用するのです
③ハッシュタグを作るのです
④『いつ、誰に』を考えるのです
⑤根強く戦い続けるのです
⑥常に笑顔であり続けるのです
⑦数字を、武器を手にするのです
①Twitterを利用するのです
今回の選挙においてはP同士の話し合いが大きな意味を持ちまして、その場として『コンベンションセンター』『Twitter』の2つが重要な役割を果たしました。
このうちコンベンションセンターは投票の方針を決める議論の場として機能していました。それまで誕生日おめでとうを書き込む板だったコンベンションセンターで同担当Pによる意味のある議論が活発化したという点は、今回の選挙の大きな成果だったと思います。
ただ、そもそもコンベンションセンターはアイドルによっては『濃い人』が入り浸る場所というイメージが強く、ライトなユーザーが気軽に参加するにはちょっと重苦しい空気が漂っていました。それは担当が集う場所の悪い側面でもあります。
そこで活躍したのがTwitterです。
Twitterならば誰でも事象に言及できますし、そもそもコンベンションセンターには画像を貼り付けたりする機能はありません。故に支援絵などは外部のツール、すなわちTwitterに頼ることになります。
ここ数年でTwitterというSNSは想像以上にオタクの生活に食い込み、もはやその影響力は無視できないものになってしまいました。それはソシャゲ運営も認識しており、ミリオンライブひとつとってもひとこと送信しかり先日のマラソンイベントしかりTwitterと密接に関わるサービスづくりを意識しています。
つまりここには『ミリオンライブユーザー=Twitterやってる確率大』という図式が成り立ちます(ガバガバ)。大きく外れてはないと思いますよ!だって連動させたほうがゲームで有利になるんですから。
故に!ミリオンライブユーザーに訴えかけるにはまずはTwitterから始めるのが入り口として一番わかりやすいでしょう。以下の項目についても主に『ツイッターでのロビー活動』を前提に書かせていただきます。
②画像を利用するのです
Twitterにおいて画像というのは絶大な力を持ちます。その機能は大きく2つ。
1.イメージを叩き込む
今回の選挙においては組長ひなたや勇者七尾のように『役を演じた時のイメージ』を早期に固めたアイドルが有利に立ちました。そのイメージ植え付けにおいて画像というのはとても効率のよいメディアなのです。
そもそも人間が一日に得る情報の70%は視覚から摂取していると言われています。その目に直接訴えかける画像・動画が力を持つのは選挙のみならずいかなるプレゼンにおいても常識でございます。
2.目立つ
TwitterはテキストのやりとりがベースのSNS。その中で、画像がついているツイートはサムネイルが表示されるため、いっそう目立ちます。
思い出してみてください。頻繁にタイムラインに現れるクソ邪魔くさいプロモーションツイートを。そのツイートにはことごとく画像がついている事と思います。彼らは『画像は目に留まりやすい』ことを知っているのです。
体感的な数字の伸び方のヒエラルキーをざっくり書くと
1.イラスト
2.動画
3.コラ
4.おはなしジェネレーター、選挙ポスター(イラストでない)
5.カード画像
6.画像無し
といったところ。
動画は視聴に回線などの環境が絡んでくるのでイラストほどの拡散力を発揮できない場合がある模様。逆に、同じような内容のツイートでもカード画像を貼っつけるだけで30RTぐらい差が出る時があります。ツイートは気付かれなければ拡散してもらえません。試してみる価値はありますぜ。
こういう点に注目すると、なぜ選挙ポスターというシステムが無くならないかがよくわかります。つまりはそういうことなんです。
③ハッシュタグを作るのです
Twitterの機能の一つ『ハッシュタグ』。リンクを作りツイート同士を繋ぎとめるこの機能、こういう選挙活動においては地味〜〜に効力を発揮します。
1.過去のツイートを探しやすくなる
ツイートというものは基本的に一期一会、よほど意識して遡らなければ流れたツイートが拾われることはなかなかありません。
しかしハッシュタグでツイートを繋げておくと、イラストなんかが投下されるたびにタグをたどって過去のツイートを芋づる式に釣り上げてもらうことができます。そのきっかけのツイートが伸びれば伸びるほど、ハッシュタグの力は等比級数的速度で増していくのです。
2.目標が明確になる
そうでなくとも、わかりやすいスローガンを掲げると『なにがゴールか』が明確になり、周りの人もお祭りに乗ってきやすくなります。今回の例ですと『#村人Aをロコナイズ』『#北上霊花』あたりが秀逸かと。役を演じた時のイメージさえ浮かんでくる名タグだと思います。
『全員の目標を統一する』というのは、商業のプロジェクトなどでも用いられる重要なテクニックの一つです。
3.お祭りっぽくなる
直接的ではありませんがもう一つの機能として、ワッショイ!ワッショイ!と祭りばやしのように連呼するととても楽しいです。
それがいったいなんの役に……と思うかもしれませんがこれが結構重要でして。
人は、なんかしらんけど活気がありそうな勢力に同調しがちな生き物です。特に浮動票を抱える、いわゆる無党派の人々はその傾向が強いです。誰だって沈みかけの泥船には乗りたくありませんからね。
そういう人達にやる気あり!と錯覚させるのにこのコールが一役買ってくれるのです。それはのり子コンベンションセンターや亜利沙コンベンションセンターを見れば一目瞭然と思います。それに、お祭り気分を作り上げたほうが戦う側も見る側も楽しいですよ。おなじアホなら踊らにゃソンソン。
こういう点に注目すると、なぜ選挙カーで名前を叫び続けるのかがよくわかります。つまりはそういうことなんです。
④『いつ、誰に』を考えるのです
宣伝というのはむやみに打てばいいモノではありません。より正しくいうと適当にぶちこんでも最大効率を引き出せない時があるのです。効率を良くするためには最低限『いつ、誰に』を考慮する必要があります。
1.いつ、投下するか
宣伝の時に一番やってはいけない事のひとつに『TLの流れが早いタイミングで投下する』が挙げられます。
『絵を投下したのにラジオの実況で流れてしまった……』なんて経験がある絵描きの方もいるんじゃないでしょうか。他にもアイドルの誕生日をむかえた0時とか鉄腕DASHに被せるのもタイミングとして良いとはいえません。『つぶやく前にTLを見る』は宣伝ツイートの鉄則です。
逆に、どうしても時間の都合のつかない場合は後で引用ツイートやリプライを使って強引にTLに引き上げるのも有効です。私自身、投下直後は鳴かず飛ばずでも2回目の引き上げでヒットして1000RT……という経験がありました。なんでもやってみるもんです。
2.誰に、投下するか
わかりやすい戦略ですと『浮動票を持っているPを巻きこむ』というのがあります。
例えば勇者七尾への投票を促す絵を描くとしたら、その時点でほぼ勝ち確で、票を持て余している可能性の高かったロコ村人Aを一緒に描いてみる……とかが挙げられます。ロコPはロコPとつながっている可能性が高く、七尾単体の時よりも呼びかけとして効率が良いからです。
Twitterはフォロワーのフォロワーのフォロワー…という風にどんどんツイートが飛び火していきます。故に『拡散力を上乗せする』というのは時にシャレにならん効力を発揮します。
余談ですが、現在の私の環境(フォロワー約2500人)ですとだいたい2000RTあたりから明らかにアイマスPでない人たちにRTされ始めます。言い換えれば、アイマスPでなくとも理解できるネタを投下すれば2000RT以上の伸びを狙える、ということです。
ちょっぴりスケベな絵をくっつけて推進力を増やす、なんてのもアリ。本気で効率を求めるならば煽れる欲望の候補はいくらでもあります。組長陣営の大量の支援絵は、絵師の内に潜むバイオレンス描きたい欲求を上手くくすぐった成功例でしょう。
また特殊な例ですと、エレナPは選挙期間がかぶっていた事を利用して同じくブラジル・リオ出身アイドルのナターリアの担当Pに相互支援を呼びかけていたようです。向こうの総選挙ではナターリアはパッションアイドル中8位とボイス圏内でして、お互い協力すればイケるかも……?とうまく燃え上がることができた模様。新規にミリオンに登録してくださったシンデレラPもいるらしく、とても素晴らしいムーブメントと思います。
【島原エレナとナターリア、投票協力しませんか?】ブラジル出身という共通点を持つ2人が選挙で上位を狙える圏内にいます。浮動票の少ない今回、協力して支援しませんか? #imas_ml #転校生エレナ #第5回シンデレラガールズ総選挙 pic.twitter.com/bipq0B4RJc
— げんの (@genou_) 2016年4月23日
つらつら書きましたが言ってしまえばここらへんは結果論であり、何が当たるかなど予測はできない部分。結局は好きなように宣伝するのが一番楽しいです。しかし、少しでも沢山の人に見てもらいたい!と思うならば、一考の余地はあると思います。
こういう点に注目すると、政策がお金を持っているご年配の方々に向けたものに偏る理由がよくわかります。つまりはそういうことなんです。
⑤根強く戦い続けるのです
今回の選挙期間はおよそ2週間という長丁場。しかもその間にはBMDという大型の周年イベントが挟まり、選挙どころではないランナーも多かったことでしょう。
そういう人たちに忘れられないような長期に渡るキャンペーンの打ち方はとても大事です。イベントをこなしイベントくじの1シート目を回し終えたユーザーは確実に80近くの票を持っているからです。逃す手はありません。
今回の選挙を見るに、3ケタ票でも一位が取れる投票開始直後、
ユーザーが票を手にし始めるBMDイベント初日、
様子を見ている層が投票を始める選挙イベント終盤と、投票期間を通してバランスよく訴えかける必要がありました。本当に勝ちたいなら2週間に渡って毎日キャンペーンを打ち続けるのが正解だったっぽいですね。
選挙において最も恐ろしいのは忘れられることです。視界に入らない候補には投票できません。激戦区と化し最後まで話題であり続けた用心棒や組長、勇者が恐るべき票数を獲得したのはこういう理由でもあります。
こういう点に注目すると、なぜ選挙期間中に候補者がずっと街頭演説に立ち続けるかががよくわかります。つまりはそういうことなんです。
⑥常に笑顔であり続けなさい
当たり前です!
断言しますがネガティブな人間に味方するものはいません。
他人を貶めるなど以ての外!
隣人を労りなさい。つまりはそういうことなんです。
⑦数字を、武器を手にするのです
戦いにおいては、拮抗する力量のもの同士の戦いならばデータをより多く持っている方が勝ちます。なぜならばデータは武器であり持っているほど臨機応変な戦い方ができるからです。
そのデータを手にするツールとして『ツイートアクティビティ』が役に立ちます。普通の日常を送るだけならば一切必要のないこの機能。ですが戦いにおいてはそれなり面白いオモチャになってくれるのです。
ツイートアクティビティとは、自分のツイートが何回クリックされ、何人に見られ、何人が自分のプロフィールを見たか……等のデータを表示する機能。これを見ると宣伝の効率というものがすべて明るみに出てしまいます。
ちょうどいい例がありますので見てみましょう。たとえば私のこの画像。およそ1300RT、1600いいねされてます。このツイートのアクティビティを覗いてみますと……。
このうちインプレッションはTLにツイートが現れた回数、メディアのエンゲージメントがクリックされポップアップした回数になります。つまりこの画像は約13万人に見られていた可能性があるということ。ちなみにこのツイートは自分の同人誌の宣伝も兼ねて描いたもので、当時固定ツイートはサンプルへのリンクが貼ってありました。プロフィールのクリック数を見るに、およそ600人の目にサンプルURLが触れた事になります。
さて、これを踏まえて次はこの動画。およそ1700RT、1300いいねですが……
動画の場合メディアのエンゲージメントは再生した時に増えます。レスポンス/再生の割合が画像よりも高いことがわかりますね。ちなみに冒頭のメディアごとの伸び方ヒエラルキーはこの数値を元に割り出しています。
ツイート効率でなくとも、それぞれの候補の票数や動向を気にすることはとても重要。風来坊ジュリアや組長まつりのフットワークは周囲の票数に目を光らせなければ決して取ることの出来ない戦略でした。そこら辺を気にし始めるとデータがいかに強力な武器かが肌で理解できることでしょう。次なる戦いに備えて武器を手に取るのです。
こういう点に注目すると、なぜ私がわざわざこういう記事を書いているかがよくわかります。つまりはそういうことなんです。争いなさい。
★聖人による総括
以上、今の環境で思い浮かぶ手段をひと通り列挙してみました。
書いてみて『なんて野暮できったねー手段なんだ!』と自分でも思うんですが、ここらへんを『きったねー』と毛嫌いしてしまうときったねー手段を使われて負けます。みんなが優しいと思ったら大間違いです。
まぁ、スタンスはあなたにお任せします。先程も書きましたが私だって好きなように応援するのが一番楽しいですし、あくまで『こういう手もあるよ』ぐらいに思っていただければ。
ちなみにもうお気づきかもしれませんが、これらの戦術は実際の政治選挙のそれとほぼ同じです。やかましい選挙カーが無くならないのは、聞いたことある名前に票を入れちゃう人がメッチャクチャ多いからなんです。現在の選挙の戦術というのは、実は効率を突き詰めた勝つための最適解の一つなのです。
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前の記事は畜生、今回の記事も言うほど聖人ではありませんが、私が2つの記事を書いた動機はひとえに『このイベントはもっともっと楽しめる』というのを伝えたいからです。
今回の選挙で私がもっとも感動したのは普段ミリオンの話をしないP達がコンベンションセンターを覗きに来るぐらい興味を持ってくれたことです。エレナの話でも触れたとおりミリオンのアカウントを作ってくださった方もいます。役争いで生まれたどのドラマよりもこの事実がただひたすらに嬉しいですね。
現在のミリオンライブは本編も二次創作も既存のファンに向けたコンテンツがメイン。そんな中でミリマスPでない人の興味を"長期にわたって"動かせるコンテンツはとても貴重です。どんだけぶっ飛んだガシャやイベントをぶつけようが話題になるのはせいぜい一週間ぐらいのもんですから。故に今回のイベントは長く、大切に盛り上げていきたいのです。
『そんなのユーザーが考えることではない』とか言われそうですが、少なくとも今回の選挙を盛り上げることが出来たのは私たちだけだったはず。このイベントに限っては、主導権は我々にあるのです。
これから先、ソーシャルゲームにおいて選挙はもっともっとポピュラーなイベントになるでしょう。なにせ市場調査をするとアクティブユーザーが増えて懐にお金が入ってくるんです。こんなおいしいシステムを運営が手放すわけがありません。
どうせ選挙が開かれるならば、思い切って楽しんでみてはいかがでしょうか?
楽しみやすいポイントやアイドルを勝利に近づけるためのアイデアは私をはじめ多くの人が既に残しています。楽しむための最後のピースはあなたの前向きなやる気ただひとつ!でございます。
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こんなに長い文章を2回にわたって書き殴るとは。。。
それだけ、私はこのイベントを楽しんでいる自信があります。
この記事を読んだ方々にとっても、ゲーム内選挙というイベントが少しでも楽しいお祭になることを祈ってシメさせていただきます。
ご拝読ありがとうございました。