• MMD×3Dプリンター勉強会参加レポート

    2013-12-09 17:4321

    昨今、MMDerの間ではアミッドスクリーン、ポリッドスクリーン、フォトジェミックなどで現実世界にMMDモデルを召喚しようと日々研究している人達が居ります。


    今回は最近話題を呼んでいる技術の一つである
    3Dプリンターを用いてMMDモデル召喚をしちゃう
    という勉強会
    に筆者は参加したためレポートをまとめていきます。


    まずは、勉強会に参加して思った個人的な結論から述べますと
    【近い未来に個人レベルでも楽しむ事が出来る技術である】
    と感じました。




    ~以下勉強会まとめ~
    ・開催日時は12月8日(日)の13時より、開催場所は大阪府大阪市住之江区にあるfablab北加賀屋という施設で行われました。

    題目は
    3DCGと3Dプリンターで同人Makersを目指す勉強会
    ~3Dプリンターによる同人製作は今、どこまで可能なのか?~

    ・講師は森山弘樹という方で、MMDモデラー兼プログラマーでもあり、 現在MMDモデルを3Dプリンターで出力することが出来る変換ツール(EasyRecaster)を作成中の方です。
    詳細動画

    こちらが森山弘樹先生が過去に実際に出力された作品



    ・今回筆者はMMD×3Dプリンターの技術に興味を持った一人として参加しました。
    参加した動機としまして、MMDerかつフィギュアコレクターなら誰もが思ったことのある
    【自分のお気に入りのモデルのフィギュアを飾ってみたい!】
    というシンプルでピュアな気持ちがあったためです。

    <勉強会内容> 3DCG技術の歴史の講義
    ・3DCG技術の研究は1960年代から開始されたものであり、 その進化の過程でより人体に近いリアルな表現をするための技術開発史のお話がありました。

    ・技術開発史の中ではMMDerなら聞いたことのある
    テクスチャマッピング、ボーン、ウェイト、スキニング
    等の単語も出てきました。 (テクスチャマッピングは1976年から使われ始めた技術と知ってビックリしました)

    ・今現在、気軽に3DCGでモデルを動かせれるようになったのは、
    先人たちの汗と努力の結晶なのだと思うと感慨深いものがあります。

    ・そのため3DCG技術の歴史の後継の一つであるMMD3Dプリンターが出会う事は必然的であるということ理解できました。




    3Dツールの現状として、3DCGと3DCADの比較の講義
    ・ザックリまとめますと、3DCG(MMDモデル)データの状態で3Dプリントするには 向いていないという事がわかりました。(3DCGモデルは中身が空洞など)

    ・そのため3DCG(MMDモデル)データを3Dプリント出力に向いている状態に変換する必要があると理解できました。(上述のEasyRecaster)




    3Dプリンター別の比較の講義
    熱溶解積層型

    ・ABS樹脂、PLA樹脂など用いる
    ・積層ピッチ0.2mm前後
    ・安価な3Dプリンターモデルに多い
    ・出力後、反るなどの問題がある

    ※右はiPhoneケースの上に出力して、その後鉛筆にて着色したもの

    光硬化型
    ・光硬化樹脂を用いる
    ・積層ピッチ0.015mm前後
    ・耐久性や変形、耐熱性は弱い


    石膏粉末積層型
    ・石膏粉末を用いる
    ・積層ピッチ0.2mm前後(※ただし含浸後は目立たない)
    ・フルカラーで出力出来る
    ・脆い
    ・ご家庭での制作には向かない(3Dプリンターの値段、粉末が舞う、含浸液の匂い等)
    ※そうむに式ミクさん(森山弘樹先生モデリング)
     MMDerなら誰もが気になるスカートの中は…



    ・さらに 紙積層型、 金属粉末積層型柔らかい樹脂素材での3Dプリント
    などの紹介もありました.




    最後は自作グッズを作るとしたらどんなものが良いかという講義 でした。




    また、今回は時間の都合で、実際に3Dプリンター実機でのデモンストレーションは行われなかったですが、 今後は更に実践的な勉強会をしていきたいと仰っていたため、気になる方は是非ともMMD×3Dプリンターの動向に注目してみてください!




    ~今回の勉強会を通じて学べた事~
    現状では3Dプリンターの性能や、3DCGのデータ構成の関係で
    誰でも今すぐに市販品のフィギュアと同レベルの物を作ることは難しい
    事が学べましたが


    今後は3Dプリンターの性能向上、3DCG変換ツールの本格化、3Dプリンタ対応型3DCGデータの登場などの可能性があるため、冒頭で述べた
    【近い未来に個人レベルでも楽しめる技術である】とまとめました。



    ・また、森山弘樹先生が現在作成中であるEasyRecasterは
    「MMDモデルを3Dプリント出来るようにするためのツール」
    だけではなく、
    「MMDの新たな楽しみ方を切り開いたツール」のひとつであり
    「それに伴う環境変化への対応を皆で考える機会を得られた」
    ものだと筆者は思います。



    最後になりましたが、今回の勉強会を開いてくださいました森山弘樹先生、勉強会に参加した皆様、そしてfablab北加賀屋のスタッフの皆様に感謝の言葉で締めたいと思います。
    本当にありがとうございました!



    <2013年12月11日 追記>
    森山弘樹のblogにて、勉強会で使用されたパワーポイント資料をPDF化したものが公開されました。是非チェックしてみてください!
    http://blog.goo.ne.jp/somnium_somnium/e/582de55ebb4d7f96e7b50766034282fa



    ~URL~
    森山弘樹先生のblog
    http://blog.goo.ne.jp/somnium_somnium

    fablab北加賀屋HP 
    http://fablabkitakagaya.org

    以前にツイッターで議論になったもののまとめ「MMDモデルと3Dプリンタ出力の可否」
    (まとめた方:とらみ(@tryme_)様)
    http://togetter.com/li/597760


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  • 静画でのMMD実写合成のコツまとめ その2(エフェクト編)

    2013-09-10 12:102
    本題の前に…

    9月7日に第11回MMD杯閉会式が行われました。
    多くの参加者、視聴者、そして縁の下の力持ちとして活動してくださいました運営の皆様方
    大変お疲れ様でした。

    私も今回初参加させていただき、多くの方々から再生、コメント、マイリスを頂けましたのでこの場をお借りして感謝を申し上げます。
    今回の杯参加を節目とし、今後も新たな目標に向かって活動をしていこうと思います。


    また、今杯での受賞作品の中にabemoss(No1)さん
    【第11回MMD杯本選】Message【フォトジェミック風】

    行ってきたで賞」
    を受賞されました。おめでとうございます!!



    色々な場所で話題になり密かなブームになりつつあるMMD実写合成でありますが、
    ブームで終わらせるのはもったいないため、もっと多くの人に実際に作って、
    楽しさを実感してもらえるよう、
    今回もS.J流の静画でのMMD実写のコツのご紹介をいたしますので、
    ご参考にしていただければ幸いです。





    本題
    3Dモデルを実写に近づける方法(エフェクト編)

    前回と同じ方針で、今回はエフェクト中心にご紹介します。
    エフェクトをかけることにより、実写背景に3Dモデルを馴染ませます。
    ※エフェクトなにそれ美味しいのという方はコチラをどうぞ↓
    http://www.nicovideo.jp/watch/sm12149815


    まずはこちらをご覧ください
    図.1 エフェクトOFF


    図.2 エフェクトON


    色んなエフェクトをかけた結果、ミクさんが実写背景と馴染んできたと思います。

    では、どんなエフェクトをかけたかをザックリ説明します。



    かっつりトゥーンシェーダー:ビームマンPさん
     
    ・シェーダーに関してぶっちゃけモデルごとにマッチした物を頑張って探し当ててください
     今回のモデルである、ぴくちぃ式ミクちゃんMk12ではかっつりトゥーンシェーダーが
     しっくりきたのでチョイスしました。※顔.fxをチョイス
     

     モデラーさんによってはreadmeに推奨シェーダーを記載されていたり、
     他の人の動画、静画なんかを参考にしてみたりして
     
    モデル(嫁)にしっくりくるのを選んでみてください。

     
     
    図.3 かっつりトゥーンシェーダー ON



    ②そぼろ式SSAOエフェクト SvSSAO:そぼろさん
    ・陰影を濃くするエフェクトです。
     質感が出て雰囲気がで出てきます。今回はSiを1.2にして濃さを若干濃くしてます。

    図.4 SvSSAO ON



    ③面光源エフェクトPanelLight:そぼろさん
    ・前回の記事でも書きましたが、光源エフェクトで陰影を表現してます。
     太陽光を表現するために面光源をチョイス。
     実写背景の影を見て、モデルの上に光源をもってきます。

     しかし、これだと前髪の影が強くかかりすぎるため、
     もう一枚面光源エフェクトを読み込み、レフ板の用に使用して、顔の影を薄くしました。
     (※太陽光用はSi. 1.5,Tr 0.4で強めに、レフ板用のはSi. 1.0,Tr. 0.05と弱めにして使いました)

    図.5 PanelLight2枚の配置図



    図.6 PanelLight ON



    ④ピクセルブラー o_SimplePixelBlur:おたもんさん
    ・こちらはピクセル単位でぼかすエフェクトです。
     3Dモデルはぼかしてあげると実写背景となじみやすいです。
      Tr.の数値を弄って調整しましょう。今回はTr. 0.55です。

    図.7 o_SimplePixelBlur ON




    ⑤HDR合成っぽいフィルタ o_LikeHDR:おたもんさん

    ・こちらは、画像を鮮やかな映像に変換します。
     
     今回は数値を弄ってないですが、色々調整できるので試してみてください。

    図.8 o_LikeHDR ON




    ⑥改変ディフュージョンフィルタ o_Diffusion:おたもんさん
    ・こちらは皆大好きディフュージョンフィルタです。
     映像の明るい部分を拡散させることで映像全体の質感をなじませます。

    図.9 o_Diffusion ON
     
     



    ⑦最終調整
    ・最後にもう一度画像を確認すると、ツインテールの部分に光が照っていないため、
     エフェクトファイルの割り当てで、サブセット展開してツインテール部分の
     ファイル選択を変更します。今回は服.fxが良い感じなりました。

    図.10 完成




    総括
    今回もザックリとした説明でお送りしました。

    今回のは一例に過ぎないので、
    他のエフェクトも色々と試して、自分なりにアレンジしてみてください。

    また、MMEで編集する事で、動画作りでの表現にも応用できちゃいます!
    フォトジェミックを沢山作って、MMDでの技術力を向上させちゃいましょう!


    最後に
    この記事を見て、作ってみたいと思ったそこのあなた!
    ぜひ挑戦して、フォトジェミックの楽しさを体感してみてください。

    フォトジェミックが完成したら、ニコニコ静画等に投稿して
    沢山の人に見てもらい、盛り上がっていきましょう!


    【INFORMATION】
    第一回MMD静画 実写合成コンテスト(?)実施してます!

    初めての方も、すでに沢山作っている方もウェルカムなので、
    フォトジェミックを作ってドンドン投稿して皆に見てもらいましょう!!



    <スペシャルサンクス>
    行ってきたで賞」受賞おめでとうございます  abemoss(No1)さん
    MMD技術部の方々いつもお世話になっています:ビームマンPさん
                          そぼろさん
                          おたもんさん
    第一回MMD静画 実写合成コンテスト主催:しろねこさん
  • 静画でのMMD実写合成のコツまとめ

    2013-09-06 11:08
    静画でのMMD実写合成を作製していた中で、
    ちょっとしたコツを見つけたので、自分の頭の中の整理も兼ねてご紹介したいと思います。


    まずは実写合成する中で一番に気をつける所は、
    実写背景に対し3Dモデルが馴染まずに、違和感を感じる事だと思いました。


    今回はその違和感をなるだけ無くし、3Dモデルを実写に近づける方法を考えました。

    3Dモデルを実写に近づける方法
    ①3Dモデルのエッジを無くす

    ・簡潔に言うと、実際の人間にはエッジが無いため、
     3Dモデルもエッジを無くせば実写に近づくという考えです。

    図.1 エッジ太さ2.0 ※エッジがあるとニーソや腕、髪の部分が浮いた感じに見えてしまい
       ます。

    図.2 エッジ太さ0.0




    ②MMDの照明操作で赤、緑、青を低めに設定して光源エフェクトで陰影をつける

     ・MMD照明操作だけではモデル全体を明るくしてしまい、陰影に違和感を感じます。

    図.3 照明操作の数値(高め)  赤122、緑107、青100、光源エフェクトなし

    ※MMD照明操作の光が斜め後ろから当たっているが、モデル全体を明るくしてしまっている。

    図.4 照明操作の数値(低め) 赤72、緑57、青50、 光源エフェクトあり(PanelLight使用)

     

    ※MMD照明操作を低めにして、太陽光を再現するために、
     そぼろさんのPanelLight(面光源)エフェクトでモデルに斜め後ろから光を当てると、
     面光源が当たっているところだけ明るくなり陰影が自然になりました


    ★トレスで有名なデュランPさんが某所でこの手法をご紹介していたため、
     見よう見まねで使ってみました。

    ③3Dモデルの地面影色設定で影の色を調整する

     ・MMDのデフォルト設定の影の色はやや薄いため、実写と合成した際に違和感を感じます。

      地面影色設定はココ↓

     ステータスバーを弄ってみて、実写背景と似た影の濃さにすると違和感がなくなり、
     自然になります。


    ④実写背景が屋外なら、重力設定を弄って「風」を演出する

    ・屋外は大体、風が吹いているため、
     風を演出すると実写の雰囲気が出ます。


     特に初音ミクモデル全般はチャームポイントの1つである、
     長いツインテールがあるため、風の演出効果は特に見栄えが良いと思います。


     浜辺や建物の屋上など高いところは強めの風を演出するため、
     重力設定のステータスバーを強めに弄る。

     公園や住宅地などは微風を演出するため、
     重力設定のステータスバーを弱めに弄る。

     走る、歩く、ジャンプといったモーションのワンシーン
     などなど、実写のシーンにマッチした風を演出してみてください。

    重力設定はココ↓

    ※ちなみに今回投稿した静画の重力設定は「重力9.8、x0.2、y-1.0、z0.1」で、
     微風を吹かせてみました


    総括
    今回は足早にザックリと4つのコツを紹介しましたが、
    どちらかといえば屋外でのシーンでの話しが中心となりました。

    ご参考にしていただけれれば幸いです。



    最後に、一番大事なことは
    3Dモデル(嫁)を自分の手で3次元にお迎えしたいという気持ちが重要だと思います

    このMMD実写合成ブームを機に3Dモデル(嫁)とのキャッキャウフフな
    妄想を投稿(曝け出)してみては如何でしょうか?


    <スペシャルサンクス>
    MMD実写合成ブーム震源地(だいたいマリオリゼーのせい):マリオリゼーさん
    第一回MMD静画 実写合成コンテスト主催:しろねこさん
    MMDの照明を低めに設定して光源エフェクトで陰影をつけるのご紹介者:デュランPさん