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文=元川悦子

 宇佐美貴史のアウグスブルク移籍、浅野拓磨のアーセナル移籍と、最近は日本代表若手の欧州挑戦のニュースが目立つ。その欧州で地道にコツコツとキャリアを積み重ね、来季で海外7シーズン目を迎えるのが、23歳の快足アタッカー・宮市亮(ザンクトパウリ)だ。彼が他の欧州組と違うのは、ご存じの通り、中京大中京高校からJリーグを経由せずに18歳でアーセナルの門を叩いたこと。

「渡英したのが2010年1月の高校選手権が終わって2日後くらい。着いたらワールドクラスの選手たちが練習してて、2週間くらい参加してからフェイエノールトへ行きました。当時は代理人もいなくて、アーセナルの契約担当者と2人で飛行機に乗って現地入りしました。着いてすぐサインして『お前はもうここの選手だから頑張ってくれ』と(苦笑)。それでも不安は一切なかったし、楽しみで仕方なかったです」と昨シーズン修了後、インタビューに答えた彼