f51108e843166b9a396d2846ea1dd1603fb89d3c

文=グイド・ヴァチャーゴ(『Tutto Sport』記者)
翻訳=高山 港

──W杯は君のサッカー人生に大きな影響を及ぼしている。君はW杯を見て、GKをやろうと決断したんだよね。そのあたりのことを話してもらえるかな?

ブッフォン 1990年にイタリアでW杯が開催された。俺はTVでゲームを観戦した。いくつかのゲームを観戦した中で強く印象付けられたのはカメルーンのサッカー、そして、GKだった。トマス・ヌコノだよ。俺はヌコノのプレー見て、フィールドプレーヤーでなくてもスター選手になれると思ったんだよ。GKをやろうと思ったんだ。ヌコノは、あの時点で34歳だった。ベテランGKのプレーに俺は夢中になったのさ。彼のプレーはそれまでのGKの常識を覆すものだった。当時のサッカーでは考えられないようなファンタスティックなパンチングを見せていた。イタリア’90が終わり、俺が父に「ゴールキーパーをやりたい」と言