現役時代からFC東京を知るU-15深川の奥原崇監督は、教え子たちがプロになる姿を常にイメージしながら技術面のみならず、精神面やフィジカル面の強化にも力を注いでいる。選手に“たくましさ”と“東京らしさ”を求めるトップチームの初代10番が、深川独自の指導法を明かしてくれた。

[Jリーグサッカーキング7月号掲載]

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■プロを目指す上で食事はとても重要な要素

 まずはクラブの育成ビジョンとして、「トップチームのスタメンにアカデミー出身選手が5人以上入る」という目標を掲げています。FC東京のアカデミーとして数年前まではU-15深川、U-15むさし、U-18のつながりがやや薄かったように感じますが、育成ビジョンが確立したことで「こういう選手を育てよう」と足並みをそろえられるようになったのは大きいですね。スタッフについても、僕がトップのコーチを経験させてもらったり、むさしの中村(忠)監督も他クラブで経験を積まれたりと、トップを経験するコーチが育成カテゴリーを受け持つようになり、プロ選手になるために必要なことを伝えていける組織になってきたと実感しています。