1995年に浦和レッズへ加入した福永泰は、半年契約の立場ながらも地道にトレーニングに取り組み、トップチームで自らの立ち位置を確立。契約延長を勝ち取った。その後、福永は7シーズン浦和に在籍。02年には仙台に移ったが、負傷に苦しみ2年で退団し、04年の途中には現役を引退した。現在、解説業も務める福永は、古巣・浦和に熱視線を送るひとりとして、愛あるメッセージを残した。

[浦和レッズマガジン8月号掲載]

■プロの試合はイメージよりも華やかな世界だった

 僕が浦和レッズに加入したのが1995年。最初のレッズとのコンタクトは、僕が青山学院大学3年の時で、当時三菱から出向していた中村修三さんが青学大のサッカー部の監督を務めていて、修三さんに「練習参加に行ってみれば?」と言われたことがきっかけだった。4年になってからも練習参加の機会はあったけど、僕はほかのクラブにも興味があったから、レッズ加入の話は保留にしてい