光田耕造さん のコメント
このコメントは以下の記事についています
本田圭佑を成功させた言葉④ 「右ひざを手術したことで、その時点から新たな本田になりえた」
「俺は常に前進している。右ひざを手術したことで、その時点から新たな本田になりえた」
「どんなつまらないメニューでも、しっかりとしたフィロソフィーさえあれば、間違いなく充実したものになりますから」
「過程を見なさい、結果を追ってしまっているから、結果を成功としてつかめないんだ、と」
どんな出来事が起ころうとも、全てを自分の糧にし成長できるのがトップを走る人間の特徴だろう。並みの人間であれば、自身の置かれた状況をなげき、結果がでない言い訳にするところをトップを走る人間は同じ状況からでも成功への手がかりを探しものにしていくのだ。
本田は右ひざを手術したことさえも、ポジティブに捉え自分自身をレベルアップさせている。右ひざを手術した事実や試合に出られず練習ができない時間を覆すことはできない。そこで、落ち込んだり、環境の悪さを言い訳にしても何も変わらない。手術しサッカーと距離をおくことで、自分の置かれている状況を客観的に分析し、自分を高める手段を見つけることができればそれも成果の一つと考えることができる。そういう意味で「俺は常に前進している」という言葉も納得がいく。
ドラッカーはこう言っている。
「カイゼンは積み重ねによって、すべてを変える」
著作「明日を支配するもの」から抜粋。
チェンジ・リーダーとなるための条件の一つが改善である。あらゆる組織が、自らの製品、サービス、プロセス、マーケティング、アフターサービス、技術、教育訓練、情報のすべてについて、体系的かつ継続的なカイゼンをはかっていかなければならない。カイゼンは積み重ねによって、すべてを変える。
ただし、カイゼンを継続してはかっていくには、ある一つの基本的な意思決定を行っておく必要がある。成果とするものの中身についてである。成果をカイゼンしようというのであるならば、その目的である成果が、具体的に何を意味するかを前もって明らかにしておかなければならない。
ある大手銀行が一連の金融商品を開発した。ところがそれらの新商品を導入した後、客が離れていった。やがて、客にとって価値ある店舗業務とは、客を待たせないことであることに気づいた。そこでその銀行は、窓口業務を単純な日常の取引に絞った。新商品のほうは、別にいくつかのテーブルで扱うことにした。日常の取引も新商品も、取扱高が急増した。
企業にとって関係するすべての事柄について、日々カイゼンを行っていかなければならないとドラッガーは言っている。その際にカイゼンする、本来の目的を具体的に考えることが重要だ。本田は世界トップのプレイヤーになるために、膝の手術でさえ自らの経験値として活かすことで、日々前進し、カイゼンしているのだ。
また、手術だけでなく、目の前で起こる事実についても結果だけでなく、過程をみることでカイゼンにつながると語っている。
「どんなつまらないメニューでも、しっかりとしたフィロソフィーさえあれば、間違いなく充実したものになりますから」
「過程を見なさい、結果を追ってしまっているから、結果を成功としてつかめないんだ、と」
目の前のわかりやすい結果に捉われるのではなく、高い目標を達成するための過程で起こることは全てに意味があると考え少しでも前進することが大切なのだ。
目標達成までに起こる全てを意味のあることと捉え、手術さえも強みに変える。チャンスや運は廻ってくるのではなく、自らの考え方、行動で掴み取るものと考えるのだ。
ドラッカーもこう言っている。
「機会は見つけるものであって、向こうからやってくるものではない」
著作「創造する経営者」から抜粋。
運と機会はあらゆる人間活動に影響を与え、事業に影響を与える。しかし、運だけで事業はつくれない。機会を発見し、それを開拓する企業だけが繁栄し、成長する。しかも、いかに体制を整えようとも、実現できるものはその可能性をはるかに下回る。機会は、現実に実現されるものの数を常に上回る。
危険や弱みが機会の存在を教える。それらを機会に転化するとき、異常な成果が得られる。時には、そのような転化はマネジメントの姿勢だけでもたらされる。
機会の存在は三つの問いによって明らかにされる。第一に、事業を脆弱なものにしている制約は何か。第二に、事業内においてアンバランスになっているものは何か。第三に、事業に対する脅威として恐れているものは何か。
運や機会は待っているだけでは掴むことはできない。日々の業務はもちろん、事業にとっての脅威や弱点などから、機会を探り当て、開拓することで成長する。
どんな状況でも改善する、どんな事柄からも意味を見出だし自分が成長するための糧とする本田の姿勢はドラッカーの言葉「カイゼンは積み重ねによって、すべてを変える」「機会は見つけるものであって、向こうからやってくるものではない」を実践していると言えるだろう。
パート5に続く
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今後の予定作 ・こんなサッカー日本代表はいやだ編 ・サッカー日本代表を優勝させる方法 アニメ編 ・サッカー日本代表が一つの会社だったら パロディ編 ・サッカー日本代表が一つの会社だったら リストラすべきは本田・カズ・ヒデ ビジネス編 ・サッカー日本代表をつくった言葉 ・本田・長友・内田・ヒデ編 ・見せかけだけのエゴイスト 本田圭佑 ・裸の王様からキングへ 三浦知良 ・度を超えた成り上がり 中田英寿 ・ただのイケメン 内田篤人 ・ホンダを超えた長友佑都 ・史上初!選手兼監督で優勝 遠藤保人
その他時事ネタ 著者プロフィール 1976年神戸市生まれ 明治大学農学部卒業後、2009年にチャンスメディア株式会社設立。 代表取締役社長に就任。 最 新作は
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