中田英寿を成功させた言葉① 「僕はカズのようにはなりたくありません」
「僕はカズのようにはなりたくありません。僕はスターになりたいんです!」
「俊輔、伸二は俺よりも遥かに上手くて本当に才能に溢れている。自分がここに来た時にはいかに才能がないかを悟ったもの」
「要するにいつもレギュラーで、トップでやってきたわけではないんです。(中略)実際は補欠から始まって、徐々に徐々に試合に出始めて、最後にレギュラーを取っている状態なんです。それはやはり負けず嫌いであるということと、あとは自分で言うのも何なのですが、やはりそれだけいろいろ見て考えていた。言われたことをやるのではなくて、自分で考えて、たとえばうまい選手がいたら、あそこは自分よりうまいなと、そういうふうに少しずつ自分で吸収していって、たぶんそれで試合に出られるようになっていくんだと思います」
「
「俺、数学とか物理が好きなんです。公式とか法則をあてはめてたった一つの答えにたどり着く。応用を繰り返してさらに合理的に最終結論を導く出す、あの感じが好きですね。サッカーって、数学的に考えるとやりやすい。局面、局面をセオリーで導き出すというふうに」
「俺には手本はいらない」
「みんな喜ぶのが早すぎる」
「熱くなっても、得することないから」
「年齢や経験を問題にするなんて、ナンセンス」
「基本があれば、1を100にすることだってできる」
「02年のW杯が終わったとき、心の中で日本代表には二度と行かない、とそう決めていた」
「でもさ、どうしておれみたいな性格の人間が、団体スポーツを選んじゃったんだろうね。自分のためにも、周りのためにも、個人スポーツの方がよかっただろうに。でもね、サッカー以外は考えられなかった。だって、パスをつなぐことの喜びは他のものに代えられなかったから。今でもその気持ちは変わらないよ。誰かにパスを送る。それがおれにとってのサッカーだからね」
これらは、中田英寿の言葉だ。物おじしない中田らしい言動もあるが、才能のなさを認めていたり、基本の大切さ、サッカーに対するひた向きな思いが現れている。多くの偉業を達成した孤高の存在である中田の人間性がこれらの言葉から読みとれるのではないだろうか。
中田の言動はピーター・ドラッカーの言葉と呼応するものが多い。
ドラッカーは、現代経営学、マネジメントの巨匠と呼ばれる稀代の経営学者だ。
2005年に亡くなるまで、数多くの企業経営に関する著作を生み出してきており、今なお多数の崇拝者を生み出している。
中田の言動と呼応するのが以下の言葉だ。
「知識労働者は自らの成長と配置に責任を持つ」
「意思決定の前提とすべきものがすでに起こった未来である」
「重要なことは、できないことではなく、できることである」
「知識労働者には自律性と責任がともなう」
「成果をあげる人は行うべきを行っている」
「明確でシンプルな事業の定義が成功する企業の特徴である」
「正しい人事のために4時間をかけなければ、あとで400時間とられる」
「仕事ができる人は仕事を楽しむ」などだ。
「知識労働者は自らの成長と配置に責任を持つ」は自分自身を成長、再生させることの必要性をあらわしている。
「意思決定の前提とすべきものがすでに起こった未来である」は今ある常識や既成からではなく、それを超える思考での意思決定の重要さについてだ。
「重要なことは、できないことではなく、できることである」は、不可能ではなく、可能な部分に注力することが成功につながることを教えてくれる。
「知識労働者には自律性と責任がともなう」は、情報社会においては自ら行動する必要性、重点をおくポイント、計画性が求められることを言っている。
「成果をあげる人は行うべきを行っている」は、五つの欠かせない習慣的能力についてだ。
「明確でシンプルな事業の定義が成功する企業の特徴である」三つの要素からなる事業の定義を明確にしている企業の成功について説明している。
「正しい人事のために4時間をかけなければ、あとで400時間とられる」は、本当の成果をもたらすのは、人事であることをあらわしている。
「仕事ができる人は仕事を楽しむ」は、仕事のすべてが面白いわけではないが、学び続けることで楽しむことができ、仕事を成功に導くことを言っている。
これらが、ビジネスの本質をするどく言い表したドラッカーの言葉だ。
次項以降で中田を成功に導いた言動をドラッカーの言葉を用いて解説してく。
パート2に続く
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・サッカー日本代表が一つの会社だったら リストラすべきは本田・カズ・ヒデ ビジネス編
・サッカー日本代表をつくった言葉
・本田・長友・内田・ヒデ編
・見せかけだけのエゴイスト 本田圭佑
・裸の王様からキングへ 三浦知良
・度を超えた成り上がり 中田英寿
・ただのイケメン 内田篤人
・ホンダを超えた長友佑都
・史上初!選手兼監督で優勝 遠藤保人
その他時事ネタ
著者プロフィール
1976年神戸市生まれ 明治大学農学部卒業後、2009年にチャンスメディア株式会社設立。
代表取締役社長に就任。
最新作は
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サッカー日本代表を成功に導いた言葉を紹介 本田圭佑・長友佑都・内田篤人・中田英寿など