内田篤人を成功させた言葉① 「僕はよく泣いた。悔し涙。悲しい涙。ひとりになったとき、いろいろな涙を流した」
「僕はよく泣いた。悔し涙。悲しい涙。ひとりになったとき、いろいろな涙を流した」
「息苦しさが続いていた時期、眠れない夜に選手寮の屋上に足を向けたことがある。屋上から飛び降りたら、どれだけ楽か。空を飛べたら、気持ちいいだろうな。そんなことを考えていた。でも、屋上の出口の鍵が閉まっていたため、飛び降りることはできなかった」
「3年目になると、原因不明の吐き気に襲われた。しばらく悩まされたあとに、ガムを噛みながらプレーすることで吐き気が止まったと嘘をついてプレーしていた。それは吐き気について、周りにとやかく言われるのが面倒だったのと、もうひとつ理由があった」
「海外移籍を意識するようになって、代理人のアッキー(秋山祐輔)に強く要望したことがある。
それは、海外に移籍する場合、鹿島にきちんとした移籍金を残すこと。
残りの契約期間に応じてではあるけど、1億円を超える移籍金が支払われなければ、移籍できないように契約書に明記してもらった」
「僕が一番注目するのは、監督が怒ったとき。遠くにいても、ほかの選手のどんなパスに怒ったのか、どんな動きを注意したのかを知りたい。試合中は、監督の声が通らないことが多いから、ベンチに座っている選手の表情を見て、プレーの善し悪しを判断するときもある。
怒るポイントには、監督のやりたいサッカーのベースが隠されていることが多い」
「でも、スペインの伝説的なFWでゴールを量産する。
どうしてだろう、と思った僕は、よく観察した。よく見ていたら足を止めないんだよね。
常に、小刻みに動かしている。止まっている時間がない。それが何を意味するか」
「のどが痛くて、食事が通らず、2日間何も口にできないまま、練習に参加した。
つばを吐くと、血が混じって出てくる。38~39度の熱が出た。チームドクターには報告したけれど、ステファン監督に試合はできるか?と聞かれ、体調は悪いけど、できますと答えた。
すぐ次のビーレフェルト戦では、そのままベンチ入りした」
「実は最近、一度だけ金髪にした。
2012年夏のオフに、友人の結婚式の二次会で流すビデオに出演することになった。
そして、僕にはドラゴンボールのスーパーサイヤ人の役があてがわれた。
サイヤ人は金髪。しかも、とびっきり明るい金色だ。大切な友人の結婚式。盛り上げたいという思いがある一方で、先生との約束があって、なかなか決心ができなかった」
これらは、内田篤人の言葉だ。
繊細な内田の内面と義理堅く、真面目すぎる人間性がわかる。
クールな振る舞いとは反対に壮絶な自分との戦いに挑みながらも、まわりへの配慮は欠かさない二面性が窺い知れる。
内田の言動はピーター・ドラッカーの言葉と呼応するものが多い。
ドラッカーは、2005年に亡くなるまで、数多くの企業経営に関する著作を生み出してきた現代経営学、マネジメントの巨匠と呼ばれる稀代の経営学者だ。
内田の言動と呼応するのが以下の言葉だ。
「信仰は人に死ぬ覚悟を与える。しかし、同時に生きる覚悟を与える」
「予期せぬ成功を機会として見るにはそれなりの意識を必要とする」
「経営陣が大金を懐に入れつつレイオフを行うことは社会的にも道義的にも許されない」
「乱気流時代におけるマネジメントの最大の責任は自らの組織の生存を確実にすることである」
「ギャップの存在は欠陥の存在を意味する」
「未来は望めば起こるわけではない」
「顧客は何を価値としているか」
「仕事とは人格の延長である」
「信仰は人に死ぬ覚悟を与える。しかし、同時に生きる覚悟を与える」は、死を意識する程自分を追い込み、努力をかさねることで本当の生きる意味、やるべきことがわかることを言っている。
「予期せぬ成功を機会として見るにはそれなりの意識を必要とする」は、運よくめぐってきた成功を活かし、新たな成果に結び付けるのは簡単ではなく、相当の覚悟、努力が必要となることを説明している。
「経営陣が大金を懐に入れつつレイオフを行うことは社会的にも道義的にも許されない」は、経営陣が短期的な自分たちだけの利益のみを重視した従業員の解雇などの利己的な行いは、長期的には誰にも利益をもたらすことはなく、許されないことだと解説している。
「乱気流時代におけるマネジメントの最大の責任は自らの組織の生存を確実にすることである」は競争の苛烈な現代社会では、生存し続けることこそが最重要視されることを言っていいる。
「ギャップの存在は欠陥の存在を意味する」は、ギャップを見つけることは欠陥を改善し急成長するチャンスであることをしめしている。
「未来は望めば起こるわけではない」は、長期を見据えて短期の決定を行わなければいけないと言っている。
「顧客は何を価値としているか」は、高い価値ではなく、顧客にとっての唯一の本当の価値こそが成果につながることをあらわしている。
「仕事とは人格の延長である」は、人間にとっての仕事が果たす真実の役割についてだ。
これらが、ビジネスの本質をするどく言い表したドラッカーの言葉だ。
次項以降で内田を成功に導いた言動をドラッカーの言葉を用いて解説してく。
パート2に続く
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・こんなサッカー日本代表はいやだ編
・サッカー日本代表を優勝させる方法 アニメ編
・サッカー日本代表が一つの会社だったら パロディ編
・サッカー日本代表が一つの会社だったら リストラすべきは本田・カズ・ヒデ ビジネス編
・サッカー日本代表をつくった言葉
・本田・長友・内田・ヒデ編
・見せかけだけのエゴイスト 本田圭佑
・裸の王様からキングへ 三浦知良
・度を超えた成り上がり 中田英寿
・ただのイケメン 内田篤人
・ホンダを超えた長友佑都
・史上初!選手兼監督で優勝 遠藤保人
その他時事ネタ
著者プロフィール
1976年神戸市生まれ 明治大学農学部卒業後、2009年にチャンスメディア株式会社設立。
代表取締役社長に就任。
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サッカー日本代表を成功に導いた言葉を紹介 本田圭佑・長友佑都・内田篤人・中田英寿など