サッカー日本代表が一つの会社だったら リストラすべきは本田?カズ?ヒデ?1 

序章 メンバー落ち

 

架空の会社、サッカー日本代表株式会社において、ある事件が発生した。

 

会社業績を立て直すために6人いる事業部長の一人をリストラすることが取締役会で決定したのだ。

 

カズ、ヒデ、本田、長友、内田、遠藤といういずれも超一流のビジネスマンの中から、リストラするメンバーを一人選ばなければならない。

 

そして、代わりに若手の中から新たに新任部長を抜擢するのだ。

 

会社を代表するメンバーから一人、首を切る判断をする重責を担うことになったのが岡田社長だ。岡田社長はこれまで、論理に基づいた冷静な判断と勝負師の勘を駆使し、多くの成果をあげてきた。社内外から様々な批判を受けてきながらも、結果を残し続けている稀な日本を代表する経営者だ。

 

 そんな経営者でも、簡単に答えを出すことは難しく、メンバー落ちの選考は難航を極めた。これまでの実績、社内での影響力、社外への発信力、現在のビジネススキル、マネジメント能力など全てを考慮し、会社業績を立て直すために決断しなければならない。以下、事業部長の特徴を説明する。

 

 カズは、本当に規模の小さかった会社の黎明期を支え、一気に急成長させた立役者だ。会社の中では、伝説的な存在として部下からの信頼も高い。

 

また、プレイングマネジャーとして、いまだに現場で仕事する姿はそれだけでも社内の士気を上げている。数字に表れない絶大な影響力で会社を引っ張っている。

 

 

ヒデは、会社の海外進出を牽引したパイオニアだ。若くして、海外新規事業という非常に難しいタスクを成し遂げたのだ。ヒデがいなければ海外進出が大幅に遅れ、会社の第2成長を迎えることはできなかったと言っても過言ではないだろう。

 

若くして成功したこと、ファッショナブルな容姿などから、マスコミなどで取り上げられ、社外に対する宣伝効果、影響力は群を抜いている。

 

本田は、入社当時は目立った存在ではなかったが、類い稀な上昇志向の持ち主で一歩一歩確実に前進していき、オランダ事業部の業績を一気に上げるなど急成長し、会社の顔となりつつある。

 

物おじしない言動や態度は、時に誤解を生むが、業績、社内外の評価など結果を出すことで地位を築いている。

 

長友は、同期に比べ長い不遇の時代を過ごしてきたが、自身のストロングポイントを磨き続けることでチャンスを掴み、一気に頭角を現してきた。

 

相手の懐に入っていくコミュニケーション能力にも長け、イタリア海外事業部でも成果を発揮している。その機動力、仕事量は他を圧倒し、事業運営には欠かせない存在となっている。

 

内田は、実力もさることながらその卓越したルックスで多くの人々を魅了している。社外における女性ファンの多さは想像をはるかに超える。勝負の女神にも愛でられており、順調すぎるキャリアを築いてきた。

 

その陰では、キャリアに見合うだけの実力をつけるために並々ならぬ努力を続けていることはあまり知られていない。目に見える結果を残すのではなく、会社のために尽くす縁の下の力持ちタイプで、会社にとってはなくてはならない存在だろう。

 

遠藤は、若いころから実力を認められていたものの、常に2番手の位置づけだった。実力では遜色ないが、マイペースな性格なためアピールやコミュニケーションに欠けていた部分がある。冷静に全体を俯瞰して捉える観察力、分析力などに長けている。

 

特に長年トップレベルを2番手として経験し、会社を客観的に捉え続けてきたため、社長なみのマネジメント力を既に兼ね備えている。派手さはないが、未来の社長候補としての資質を十分に備えている。

 

この様に、6人のメンバーは誰も劣らず超一流のメンバー揃いだ。ここから、一人をメンバー落ちさせるのは簡単ではない。

 

会社業績を改善するために、年棒の高い6人の中から一人をリストラし、新しく事業部長を迎えなければならない。将来性、実績、リストラした場合の影響度、新任部長とのバランスなどで決定する。

 

次章からは、6人のメンバーの実際のサッカー界における偉業とその偉業を達成した要因、実在の日本を代表する企業と共通する原理原則を解説する。そして、最後にリストラするメンバーと新任部長を発表し、その理由を記す。

 

目次

 

序章 メンバー落ち

見せかけだけのエゴイスト 本田圭祐

もうビックマウスは叩けない ユニクロ

裸の王様からキングへ 三浦和良

小売の王様 セブン―イレブン

度を超えた成り上がり 中田英寿

すべてはマックのために マクドナルド

ホンダを超えた長友佑都

ビリからトップへ スズキ

ただのイケメン 内田篤人

心もイケメン 京セラ

史上初!選手兼監督で優勝 遠藤保仁

逆境からVへ 無印良品

終章 リスタート

ラストパス


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・サッカー日本代表が一つの会社だったら パロディ編
・サッカー日本代表が一つの会社だったら リストラすべきは本田・カズ・ヒデ ビジネス編
・サッカー日本代表をつくった言葉
・本田・長友・内田・ヒデ編
・見せかけだけのエゴイスト 本田圭佑
・裸の王様からキングへ 三浦知良
・度を超えた成り上がり 中田英寿
・ただのイケメン 内田篤人
・ホンダを超えた長友佑都
・史上初!選手兼監督で優勝 遠藤保人

その他時事ネタ

著者プロフィール
1976年神戸市生まれ 明治大学農学部卒業後、2009年にチャンスメディア株式会社設立。
代表取締役社長に就任。

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