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本田圭佑を成功させた言葉3 「レアル・マドリーで活躍するイメージしかない」
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本田圭佑を成功させた言葉3 「レアル・マドリーで活躍するイメージしかない」

2014-05-21 20:04
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本田圭佑を成功させた言葉③ 

「レアル・マドリーで活躍するイメージしかない」

 

 

「レアル・マドリーで活躍するイメージしかない」

 

「ボールを持ったら、とりあえずオレを見ておけ」

 

「僕には俊さんにないものがあると思う」

 

「自信がなけりゃ、やっていられないでしょ」

 

「サッカーで緊張したことはない」

 

これらの言葉は、ビックマウスと言われる本田の真骨頂だろう。

 

若くして成功した才能溢れる天才プレイヤーがうぬぼれで発する言葉ではなく、トッププレイヤーになれないという挫折を重ねた本田が自分自信を追い込むために口にしたものだ。

 

時に軋轢や批判を生むような大胆な発言をすることで、結果を出さなければいけない責任を自らに課しているのだ。

 

ドラッカーの言葉「大切なのは肩書きではなく責任」に通じるものがある。

 

以下、著作「非営利組織の経営」からの抜粋。

 

自己啓発に最大の責任をもつのは、本人であって上司ではない。

自らの成長のために最も優先すべきは、卓越性の追求である。能力は、仕事の質を変えるだけでなく人間そのものを変えるがゆえに、重大な意味を持つ。しかも、仕事が心躍らせるのは、仕事を通じて自己刷新がはかれるときである。その自己刷新の王道が、予期せぬ成功の追求である。

 成長に必要なものは責任である。あらゆるものがそこから始まる。大切なのは肩書きではなく責任である。責任をもつということは、仕事に相応わしく成長したいといえるところまで真剣に仕事に取り組むことである。責任に焦点を合わせるとき、人は自らについてより大きな見方をするようになる。

 

人は責任を負うことで、より真剣に仕事に取り組み、俯瞰した見方をできるようになる。そして、真剣な取り組みを続ければ、卓越した能力が身に着き、人間そのものを大きく生まれ変われるようになるのだ。

 本田は意識的に責任を負うような発言を繰り返し、自分自身を大きく生まれ変わるように促したのだ。

 

試合で結果を出す「ビックマウスのエゴイスト」に生まれ変わるために。

 

本来の本田は自己中心的なエゴイストではない。チームにおいてキャプテンをつとめるなど、チーム全体をまとめる資質が備わっているのだ。しかし、エゴイストにならざる得ない事態に陥った。オランダ、VVVフェンロでの2部リーグ降格だ。同僚選手は、1部リーグに引き抜かれていったが、本田には声が掛らなかった。ゴールというわかりやすい結果を残していなかったのが原因の一つだ。レアル・マドリーで活躍するはずが、オランダの2部リーグに落ちてしまったのだ。

 北京オリンピック、グループリーグ3戦全敗の屈辱もあいまって、プレイスタイルを変える決意をした。周りを活かすパサーから自分自身で点を取りに行く点取り屋へと。

 スタイルチェンジは簡単ではなく、エクセシオ―ル戦でシーズン初ゴールを決めるまでに実に7試合もかかった。

 しかし、その後覚醒し16ゴール、13アシストを記録し優勝、1部リーグ昇格に導いた。本田が数字という結果を獲得するために、エゴイストに変身したのだ。代表戦でも、結果を残しレギュラーの座を獲得するために、中村俊輔が君臨していたフリーキッカーの座を奪おうとしたのは有名な話だ。

 エゴイストになろうという意思は次の言葉からも読み取れる。

「状況に応じてチームのためにエゴを消さないといけないが、理想は90分エゴをだすこと」

 

「メッシって、意外とボールを失うことも多いんですよね。あれだけうまい選手がボールを失うんもは、やっぱり、それだけ仕掛けているから」

 

自分の目標を達成するためには、自身のプレイスタイルも柔軟に変化させ、結果を出す。この結果のために、自分自身を変えることができる実行力が本田を成功に導いた要因の一つだろう。

 

この様に本田はただエゴイストになった訳ではない。自分の置かれている現状を把握、分析し、外国人助っ人として、サッカー界から必要とされるために、自らのプレイスタイルを刷新した。マーケティングとイノベーションを行ったのだ。

 

この様なドラッカーの言葉がある。

 

「企業には2つの機能がある。マーケティングとイノベーションである」

 

以下、現代の経営から抜粋。

 

企業とは何かを理解するには、その目的から考えなければならない。目的は企業の外にある。企業が社会の機関であるからには、その目的は社会に求めなければならない。

 企業の目的として有効な定義はただ一つである、顧客の創造である。顧客が事業の土台として事業の存在を支える。顧客だけが雇用を創出する。社会が企業に資源を託しているのは、その顧客に財とサービスを供給させるためである。

 目的が顧客の創造であることから、企業には二つの基本的な機能が存在する。マーケティングとイノベーションである。この二つの機能こそ、まさに起業的機能である。

 

以上のようにドラッカーは企業は社会の機関として、社会、業界から何が求められているかを把握、分析、マーケティングし、求められているものを実現するためにイノベーションが必要だと語っている。

 


本田は、大胆な発言で責任を負い、現状を分析し、プレイスタイルを変革することで自分の存在価値をしめした。ドラッガーの言葉、「大切なのは肩書きではなく責任」「企業には2つの機能がある。マーケティングとイノベーションである」を実践したのだ。

パート4に続く

      

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著者プロフィール
1976年神戸市生まれ 明治大学農学部卒業後、2009年にチャンスメディア株式会社設立。
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ブログイメージ
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userPhoto 光田耕造(著者)

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