【ストーリー解析】凪のあすから 第10話「ぬくみ雪ふるふる」
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【ストーリー解析】凪のあすから 第10話「ぬくみ雪ふるふる」

2013-12-08 02:10

    凪のあすから第10話「ぬくみ雪ふるふる」のストーリー解析を行う。漫画未読。→前回 →次回
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    ■評価
    ★★★ ストロング


    [ニコニコ本編]http://www.nicovideo.jp/watch/1386294483

    ■総評
    第10話は、第9話と逆に、まなかが光について想い悩むストーリー。ぬくみ雪の問題が続く中、ファンタジックで大掛かりな設定をいかしつつ、主人公たちの心境変化を描いていく。ストーリーだけでなく、作画や演出が素晴らしく、エモーショナルラインが非常に分かりやすい。また、次回以降への引きも完璧で、非常に安定した回だと言えるだろう。

    ■基本情報
    原作 Project-118
    監督 篠原俊哉
    シリーズ構成 岡田麿里
    脚本 横手美智子
    アニメーション制作 P.A.WORKS
    ->Wikipedia

    ■登場人物
    [主人公たち]
      先島 光(さきしま ひかり) - 花江夏樹
      向井戸 まなか(むかいど まなか) - 花澤香菜
      比良平 ちさき(ひらだいら ちさき) - 茅野愛衣
      伊佐木 要(いさき かなめ) - 逢坂良太
      木原 紡(きはら つむぐ) - 石川界人
    [潮留家]
      潮留 至(しおどめ いたる)- 間島淳司
      潮留 美海(しおどめ みうな) - 小松未可子
      先島 あかり(さきしま あかり)- 名塚佳織
    [小学生]
      久沼 さゆ(ひさぬま さゆ) - 石原夏織
    [神社関係者]
      うろこ様 - 鳥海浩輔
      先島 灯(さきしま ともる)- 天田益男
    [木原家]
      木原 勇(きはら いさむ)- 清川元夢

    ■ドライバー分析
    第10話のメインドライバーは2つ。

    ①まなかが光に対する気持ちについて悩む(E-GまたはL)
    ②海の人間の眠りについての説明(P)

    また、サブドライバーとして、

    ④光がお船引きを決行しようと計画する(G)
    ⑤美海とさゆが別れを心配する(F)
    ⑥要がちさきに告白する(L)

    などがある。
    第10話は、第9話と逆にまなかが光について想い悩むストーリー。「知らないぬくもり」を知ったまなかが、自分が光をどう想っているのか思い悩み、最後にウミウシへ告白するという流れ(②)。光は、まなかはに避けられて、降られたと思っているかもしれないが、まなかとしては気持ちの整理をしてから光に話したいのだろう。
    また、ラストシーンでの要からちさきへの告白など、恋愛模様が大きく動いた。

    これらの動きの背景には、寒さを避けるために眠りにつくというファンタジックな設定=タイムリミットがあり、本作品の設定がうまくいかされている。
    主人公たちの周囲の環境の変化が、主人公たちの変化を生み出すという手法は、凪のあすからの中で繰り返し用いられており、設定とストーリーを見事に融和させる高度な技術だといえるだろう。

    ■残された伏線

    ①まなかがウミウシに聞いたこととは?
    まなかがウミウシに聞いたことは、おそらく「光に対する気持ち」だろう。第3話のウミウシの説明によれば、ウミウシが口から黒い石を吐いたら気持ちは嘘で、きれいな石を吐いたら気持ちは永遠のものとなるそうだ。
    個人的には、吐いたのはきれいな石だと思うが、ストーリー上はもう少し間が置かれるかもしれない。吐いた石がどちらにせよ、まなかが光と紡のどちらを選ぶかは主題の一つであり、ストーリーに対するインパクトは絶大である。なので、ここぞという場面で、回想として入ってくるのではないだろうか。
    もちろん、吐かれたのが黒い石とか、答えてくれないとか、質問が違うとか色々な可能性はある。

    [ウミウシのお腹の色を確認するまなか]

    ②ちさきは要になんと答える?
    ラストシーンでちさきに告白した要。ちさきはこれにどう答えるだろうか。
    ちさきは要の気持ちを全然考えたことがなかった様なので、とりあえず保留にするかもしれない。しかし、ちさきにとって光に対する告白のハードルは高く、最終的に要になびく可能性は高い。(例えば、ちさきが光に告白することは、まなかとの友情、要との友情を壊してしまうかもしれない。)
    いきなり要と付き合うとは考えにくいが、要の戦略は中々強かである。

    [ちさきに告白する要。告白一番乗り]

    ③眠り問題はどうなる?
    いきなりスケールの大きな話になってきた海と陸の問題。まず、単に眠ってしまって、浦島状態になるのはストーリー上突飛すぎるので可能性としては低いだろう。だとすれば、何らかの形で眠り問題を解決しなければならない。“海神様の力”という良く分からない対象を強化するのは大変だが、一応お船引きの儀式が残されているので、ひと悶着はあるだろう。

    ④うろこ様が光たちの通学を許可した理由は?
    今回のうろこ様の行動で気がかりなのは、なぜか光たちの通学を許可している点だ。義務教育という見かけの理由を掲げているものの、その真意は別なところにあるだろう。
    ぱっと見は光の願いを聞き入れたように見えるが、もっと先を見越した戦略の一部のような気がする。ストーリー展開上は、それが眠り問題の突破口になるのかもしれない。

    また、前回に引き続き、

    ⑤ちさきは光に告白する?
    ⑥紡の家庭には何があった?
    ⑦お船引きの儀式はどうなる?
    ⑧まなかは紡と光のどっちを選ぶの?

    などの伏線が残されている。

    ■おまけ

    今週のベストショットは空気を読んで待機していたウミウシちゃんです。

    [キュッキュっていう音がかわいい!(^ω^)]

    そして、さゆの「かたみわけりすと」も面白い。

    [かなめ、ろんげ(=まなか)、ぼいん、たこ←こいつはもらうしかくなし!!]

    あと、突然出てきた長台詞のおばあさんも気になる。

    [このおばあさんどこかで……]
    <「お腹の赤いウミウシ」ですじゃ。
    [参考画像:例のおばあさん]

    ■ストーリー詳細

    P(前回回想)光がまなかを抱きしめるが、ふりほどかれる。

    P 灯にうろこ様の元に連れてかれていた光とまなかは、海神様の伝承を聞く。
    E うろこ様によれば、地上にぬくみ雪が降るのは海神様の力が弱まったからで、今後も世界は寒冷化し続けるのだという。
    E そのため、海の人間は海神様の力が戻るまで眠りにつかなければならないらしい。
    P 光は動揺する。

    F 帰り際、光はまなかに話しかけようとするが逃げられてしまう。

    F 家に帰った光は、まなかのことを思い出す。
    P そこに、灯が帰ってくる。灯は光に村民が集まる最後の食事会があるから参加しろという。
    P エナは絶食すると熱くなり、眠りの準備に入るのだという。

    P まなかの家。まなかは部屋に閉じこもり、紡や光のことを考える。

    P その後、光は、ちさきや要、まなかと会う。
    G 光は、お船引きをやって海神様の力を取り戻そうという。

    E うろこ様にお船引きをやりたいと直談判に行くが、止めた方がいいと言われる。
    G しかし、うろこ様は光たちが学校に行くことを認めてくれる。

    P 光は潮留家を訪れ、あかりや至に話をする。
    P あかりにはあまり本気にされない。

    P その後、光は学校でも話をする。
    P クラスメイトは半信半疑のようだが、紡は信じてくれるという。

    P 路上。美海とさゆが形見分けを相談している。
    F 美海は話をとても気にしているようだ。
    F さゆもつられてセンチメンタルになる。

    P 木原家。紡は勇に異常気象について聞く。
    P 勇によれば、異常気象はこのまま続くかもしれないそうだ。

    P 汐鹿生(しおししお)の食事会。多くの村民が集まっている。

    P 台所。まなかは皿洗い、ちさきは巻き寿司を作っている。
    P ちさきは元気がないまなかの口に巻き寿司を突っ込む。
    P そこに、おばあさんがやってきて、ちさきに先に起きたら鉢植えを世話してほしいと頼む。
    P ちさきはそれを引き受ける。

    P まなかは、全員が同時に目覚めるわけではないことを知り、色々考えているようだ。

    E その後、食事の席で、まなかが酔っ払いのおじさんに絡まれる。
    G そこに光が割って入り、まなかを逃がす。

    P 集会場の外。まなかのところに要やちさきがやってくる。
    E まなかは眠りたくないと、泣き出す。
    G それを、ちさきと要が慰める。

    E 部屋に帰ったまなかは光のことを考え、自分の気持ちに想い悩む。
    G そこに偶然お腹の赤いウミウシが現れ、まなかはウミウシに想いを告げる。

    P 翌日。ちさきの家に要が迎えに来る。
    L 要はちさきに、好きだと告白する。

    (つづく)

    次回に続く。

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