【ストーリー解析】京騒戯画 第9話「どうしたらいいかみんなで考えよう」
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【ストーリー解析】京騒戯画 第9話「どうしたらいいかみんなで考えよう」

2013-12-13 01:18

    京騒戯画第9話「どうしたらいいかみんなで考えよう」のストーリー解析を行う。第一弾(全一話)、第二弾(全五話)共に未視聴。→前回 →次回
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    ■評価
    ★★ コンプレックス


    [ニコニコ本編]http://www.nicovideo.jp/watch/1386912183

    ■総評
    第9話は、謎の行動を開始する稲荷と、危機に立ち向かう明恵という話。前半は稲荷の口から多くの設定が説明され、さらに謎の行動を開始する。一方、後半は一転して明恵を中心としたストーリーである。前半の稲荷の説明や行動の意図が分かり難く、後半との接続も急展開なので、ストーリーについていくのは中々大変だ。ただ、何度か見返してみるとストーリーが分かってくるので、2回見ることをお勧めする。
    今後も、わりとトンデモな展開になりそうなので、ちゃんと収束するかちょっと気になる。あと挿入歌が良かった。

    ■基本情報
    原作 東堂いづみ
    監督 松本理恵
    シリーズ構成 東堂いづみ、松本理恵
    脚本 やまもとみちよ、松本理恵、東堂いづみ
    アニメーション制作 東映アニメーション
    ->Wikipedia

    ■登場人物
    [主人公]
      コト - 釘宮理恵(くぎゅ)
    [式神]
      阿(ね)- 日髙のり子
      吽(こ)- 白石涼子
    [子供たち]
      明恵(みょうえ) - 鈴村健一
      鞍馬(くらま) - 中原茂
      八瀬(やせ) - 喜多村英梨
    [両親]
      稲荷(いなり) - 石田彰
      古都(こと) - 久川綾
    [鞍馬寺の面々]
      ショーコ - 斎藤千和
      伏見(ふしみ) - 竹本英史
    [神社]
      宮司(ぐうじ) - 矢尾一樹
      側近 - 中川恵梨香

    ■ドライバー分析
    第9話のメインドライバーは次の3つ。

    ①稲荷による世界の説明(P)
    ②稲荷がコトを使い何かを始める(E)
    ③明恵が兄姉に激励され、事態の収拾に乗り出す(E-G-G)

    またサブドライバーとして、

    ④コトが宮司を説得しようとする(G)
    ⑤鏡都が破壊されたり、存在が消えたりする(E)

    などがある。
    第9話の大きな流れは、説明(①)→稲荷の企み(②)→解決に乗り出す明恵(③)という流れ。前半は説明が多いので、多少分かりづらい部分もあるが、結局のところ稲荷の計画VS明恵という構図で見るとすっきりする。

    鞍馬や八瀬の役割は、弟である明恵を激励することであり、双方とも明恵を送り出すような台詞が与えられている。後半は、これから明恵とコトが協力して問題を解決していくというメッセージとも受け取れ、エモーショナルラインが分かりやすい。

    問題は今後稲荷がどういう行動を取るのかというあたりだろうか。


    [喧嘩ばかりしていた明恵に、本当の気持ちを伝える八瀬]

    ■残された伏線

    ①稲荷がコトに託そうとしている望みとは?
    稲荷によれば、それは稲荷には出来ないことであり、“天が黙する真実”を暴くことらしい。そして、そのために稲荷は全ての平行軸を破壊するという。
    さて、稲荷の狙いとは何だろうか。最後は家族の再生に繋がるらしいので、それに繋がるものかもしれない。稲荷はそれを自分では実現できない事だと言っており、深読みすると、稲荷は自分にはできない“破壊”をコトに頼んだのかもしれない。
    もしかすると、第8話で稲荷が八瀬の記憶が消えたのを喜んだ理由は、コトが人の記憶という非物質的なものまで“破壊”できたからかもしれない。

    [稲荷は滅びゆく世界に何を思うのか]

    ②稲荷はなぜ明恵に創造の力を託した?
    稲荷は明恵に、明恵が「はじまり」になればいいと言っている。また、同じように鞍馬は「居心地の良い腹の中から出なくては」といい、八瀬は「あなたが“明恵”でもいいと思っていた」という。明恵=創造の力が何をもたらすかは分からないが、明恵は“明恵”であることを受け入れるように強く促されている。明恵は今までそれを拒み続けてきたが、それを受け入れるということは、後戻りできない神にでもなるということなのか?
    現在、ストーリー的には稲荷が問題を起こし、明恵とコトが解決するという流れだが、そもそもそ明恵に力を託したのは稲荷だ。稲荷は「役者は揃った。後はお前(明恵)次第だ」とも言っており、そこには何らかの意図があるように見える。
    破壊と創造。それが稲荷の目的かもしれない。

    ③稲荷が御神刀でかけた術とは?
    稲荷は御神刀を振るい、コトと宮司に鍵をかける(鍵を開ける)ような術をかけている。それにより宮司は倒れ、コトは破壊を始めたが、これは単に2人を都合のいいように動かしたというだけだろうか?
    もし、稲荷がコトに鏡都を破壊させようとしたのだとしたら、明恵の創造の力によってそれは防がれたことになる。しかし、稲荷がそんな適当な計画をするとは思えない。寧ろ、明恵に創造の力を使い防がせたと考えた方がしっくりくる。
    稲荷は古都に「後で説明する」と言っており、そこには何らかの意図があったと考えた方がよいだろう。

    [何らかの術をかけられるコト]

    また、前回から引き続き、

    ④八瀬の記憶はなぜ消えた?
    ⑤コトの能力とは?
    ⑥コトの近くに現れるアサガオは何?
    ⑦神社はなぜ稲荷を恐れるのか?
    ⑧古都と稲荷はなぜ離れ離れに?
    ⑨なぜ人間の姿の古都と、黒い兎の姿の古都が存在するのか?
    ⑩薬師丸が受けた術式はどういう意味があるのか?
    ⑪明恵はどうやったら死ねる?
    ⑫明恵上人を預けるとはどういうことか?
    ⑬拾い子である明恵と稲荷がなぜ似るのか?
    ⑭稲荷が明恵上人を預けなければならなかった理由とは?
    ⑮コトはどうやって人形を手にいれたのか?
    ⑯鏡都に行くための鏡は何?
    ⑰伏見はどういう立場なのか?
    ⑱コトが受けた検査とは?
    ⑲稲荷はなぜ子供の姿なのか?
    (20)仏眼仏母像の言う明恵上人の歪みとは?

    などの伏線が残されている。

    ■おまけ

    今週のベストショットはいい男泣きをみせてくれた明恵さんです。

    [明恵はいいやつ。はっきり分かんだよね]

    [そして、ありがとう犬山さん……]

    ■補足

    稲荷のポエムは次の通り。

    「あれはいつだったろう。夕暮れに輝くまばゆい空の下、私たちの小船は夢見るように漂っていた。三人の子供たちはもっとお話聞かせてと嬉しそうに身を寄せてくる。子供たちの笑い声も、楽しかった記憶も、冷たい秋の霜にかき消されてしまった。あの空の下で輝いていた彼女はいったいどこに行ってしまったのだろう。
    彼らが生きる不思議の国はいつまでも夢を見る。夏は死に夢だけが生き続ける。常にその流れを下り金色の輝きに漂うばかり。人生とはつまり、夢を生きるということなのだろうか」

    ■ストーリー概要

    P 宮司の説得を試みるコト。
    P しかし、宮司はそれを聞き入れない。

    L コトには色々な疑問があり、この世界の本当の事が知りたいという。

    P それに感心した稲荷が突然、身の上話を始める。
    P 稲荷によると、稲荷と宮司は兄弟で、創造主たる神の子供なのだという。
    P 2人はものぐさな神から世界の管理を任されたらしい。
    P 宮司はたびたび問題の起こる世界を生真面目に管理していたが、稲荷はあきらめて好き勝手を始めるようになった。

    P 稲荷は元々神から生命の創造を任されていたが、自分の力とは別の手段で生まれたコトを育てているうちに考えが変わった。
    P 稲荷はコトに自分にはできない望みを託そうと決めたという。

    E 稲荷がコトを神刀で突き刺し、術のようなものをかける。
    E さらに、稲荷は宮司も突き刺す。
    E コトや宮司は気を失う。

    F 明恵は、また厄介ごとを始めた稲荷に怒る。
    P 稲荷は、明恵にお前が「はじまり」になればいいという。

    E コトが突然、破壊活動を始める。

    E 明恵が気がつくと、あたりは土砂で囲まれており、鞍馬やショーコとともに生き埋めになっている。
    E 明恵がいじける。

    G 鞍馬が明恵を勇気付ける。
    G 3人は鞍馬寺の面々に救出される。

    P 穴から出た明恵は八瀬に会う。八瀬は存在が揺らいでいる。
    G 八瀬は、明恵に「あなたが明恵でもいいと思っていた」という。

    G 明恵は犬山さんに案内されコトを発見する。
    F (犬山さんが消える。)

    G 明恵は創造の数珠を使いコトを正気に戻す。
    G 明恵はコトの前で問題の解決を決意する。

    (つづく)

    次回に続く

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