【ストーリー解析】世界征服~謀略のズヴィズダー~ 第1話「人類皆征服」
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【ストーリー解析】世界征服~謀略のズヴィズダー~ 第1話「人類皆征服」

2014-01-22 22:59
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世界征服~謀略のズヴィズダー~第1話「人類皆征服」のストーリー解析を行う。→次回
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我らズヴィズダーの光を、あまねく世界に!

■評価
★★★ テクニカル


[ニコニコ本編]http://www.nicovideo.jp/watch/1389667542

■総評
第1話は、主人公である地紋明日汰(じもんあすた)が、ズヴィズダーの総帥である幼女の星宮ケイトに出会い、ズヴィズダーに迎えられるという話。多少、対立軸の分かりにくい部分があるが、何度か見返すと次第にストーリーが見えてくる。一見、単純なようだが、各登場人物の立場からストーリーが読める良いストーリーである。ぜひ、何度か見返してストーリーを追ってほしい。幼さと征服のミスマッチが、作品の魅力である。

■基本情報
原作 hunting cap brothers
監督 岡村天斎
シリーズ構成 星空めてお(TYPE-MOON)、岡村天斎
脚本 星空めてお(TYPE-MOON)
アニメーション制作 A-1 Pictures
->Wikipedia

■登場人物
[主人公]
  地紋 明日汰(じもん あすた)/ドヴァー - 花江夏樹
[ズヴィズダーの構成員]
  星宮 ケイト(ほしみや けいと)/ヴィニエイラ様 - 久野美咲
  鹿羽 逸花(しかばね いつか)/プラーミャ様 - 伊瀬茉莉也
  鹿羽 吾郎(しかばね ごろう)/ピェーペル将軍 - 広田みのる
  ナターシャ/ウーム教授 - 花澤香菜
  ヤス/アジーン - 鳥海浩輔
  ロボ子 - 山崎エリイ
[同級生]
  駒鳥蓮華(こまどり れんげ) - M・A・O
[謎の美少女]
  謎の美少女 - ?

■ドライバー分析
第1話のメインドライバーは2つ。

①地紋明日汰がズヴィズダーの総帥星宮ケイトに出会い、構成員として迎えられる(P=L=E-G)
②ズヴィズダーが初めての征服作戦を完了する(P=L-L)

また、サブドライバーとして、

③ケイトが明日汰に出会い、征服実行を決意する(E-G)
④明日汰が、ケイトのガラクーチカを救う(E-G)
⑤自衛隊が巨大生物を撃破する(P=E-G)

などがある。
第1話のメインストーリーは、家出中の地紋明日汰が、謎の幼女星宮ケイトに誘われ、悪の秘密結社ズヴィズダーの一員になるという話である。
ただ、それ以外に、背後でいくつかのストーリーが進行しており、その部分が若干分かりにくい。
特に見落としがちな点を補足すると次のようになる。

1.巨大生物は、ズヴィズダーの戦略兵器である。
2.征服作戦は、ヤスの誤操作と、ケイトの離脱によって混乱した。
3.ケイトは世界征服を躊躇していたが、明日汰に出会い決意を固めた。

まず、1つ目のポイントは、自衛隊に破壊された巨大生物兵器は、ズヴィズダーの戦略兵器だということだ。ウーム教授によれば、「クルクルラーの重装備焦土戦術モード」らしい。ズヴィズダーの当初の計画では、良いタイミングでそれを戦場へ投入するつもりだったようだ。何となく見ていると対立軸が分かりにくいが、征服を開始したズヴィズダーVS対抗する自衛隊という構図である。

[どうみても有害生物のクルクルラー]

次に、2つ目のポイントは、その計画に2つのイレギュラーな事態が起こったということだ。

その1つ目は、ヤスによる誤操作である。ズヴィズダーの一員であるヤスが、「クルクルラーの重装備焦土戦術モード」の緊急発進ボタンを押してしまい、作戦実行よりも前にクルクルラーが街に出撃してしまう。クルクルラーが初めて明日汰とケイトの前に現れたとき、ケイトが「早すぎる」と言っているのはこのためである。その責任をとり、ヤスはラストシーンでケイトに“一週間晩飯抜き”の罰を与えられた。

[ロボ子に粛清されそうになるヤス。犯人はヤス]

2つ目は、指揮官であるケイトが作戦を前に基地を抜け出してしまったことである。ケイトがぬいぐるみを探していることはストーリーの中で説明されているが、ケイトがなぜ基地を抜け出したかは説明されていない。
状況から考えると“はじめての征服”を前に不安を感じ始め、基地を抜け出してしまったということらしい。ケイトはズヴィズダーの総帥と言えど、まだ子供なのだ。

[征服と自分の存在意義を問い直すケイト]

ケイトとしては作戦までには戻るつもりだったのだろうが、征服に使う大切なぬいぐるみを無くしてしまい、家に帰れなくなったところに、ヤスのトラブルが重なったという感じだろう。基地に戻って探してもらうという方法もあると思うが、そうしないあたりに、「問題を自分で何とかしたい」とか「部下に示しが付かない」といったケイトの気持ちが現れている。
ウーム教授たち幹部は、これらの2つの問題を抱えて奔走している。

最後に、3つ目のポイントは、そのようなケイトが抱える“はじめての征服”への不安や、無くしてしまったガラクーチカの問題を解決したのが明日汰だということだ。視点は常に明日汰側にあるので、明日汰がズヴィズダーの一員になるというメインストーリーに目を奪われがちだが、ヒロインのケイトの心の問題を中心に考えると、ストーリーは非常に違った風に見える。
そういう意味では、明日汰はケイトにとって、自分の弱音を指摘してくれる重要な部下であり、かつ時には命をなげうって助けてくれる存在として認識されたかもしれない。
第1話ですでに、明日汰とケイトの心理的距離は縮まりつつある。

[下っ端に弱音を指摘され怒るケイト]

■残された伏線

①明日汰の実家は何者?
冒頭、明日汰は家との電話の中で、家のことを「人に恨まれて当然、それが仕事だみたいな家業」と言っている。相手が親父が爺さんか分からないが、何やらヤクザくさい仕事のようである。ストーリー展開を考えると、明日汰が知らないだけで、ズヴィズダーの対抗組織と関係する家系なのかもしれない。

[電話で家族と喧嘩する明日汰]

②星宮ケイトに備わっている力の正体とは?
ヒロイン幼女である、星宮ケイトには物や相手を征服する力があるようだ。その力を使うと、魔方陣のようなエフェクトと共に「征服」の刻印がされ、対象は征服される。彼女がズヴィズダーの総帥であるのも、その生まれ持った力と関係するのだろう。その力がなぜ彼女に備わっているか、その力とは何なのか。ガラクーチカとは何なのか。そのあたりはまだ謎である。

[ガラクーチカを使った征服パンチ]

[征服されたものには『征服』の刻印が入る]

③駒鳥蓮華は正義の味方
本編のラストシーンで、蓮華らしき人物が白い衣装に身を包んで現れている。もう一人の人物は、自衛隊に指示を与えていた人物であり、蓮華もズヴィズダーに対抗する勢力の一員と思われる。初めの登場シーンでも、厳戒令のことをいち早く知っていたり、「任務」と口走ったり、怪しさ満点である。それにしても、この世界ではマスクが流行っているのか……。

[明らかに蓮華さんですよね的なツインテール(右)]

④謎のかわいい生き物の正体は?
生物兵器が撃破されて出てきた謎のかわいい生き物。より集まることで大きな個体を構成できるということだろうか。地球にはいない謎の生き物である。

[かわいい顔に騙されてはいけない(のか?)]

■ロシア語と登場人物についての補足
ロシア語由来の名前が多いので、そのまとめ。ロシア語はよく分からないので、間違いがあってもご容赦ください。

①ズヴィズダー(звезда)
ズヴィズダーとは、「星」のことである。ヒロインである星宮ケイトにも“星”の字が使われている。我らがズヴィズダーの光を、あまねく世界に!は「我らが星(=ケイト)の光を、あまねく世界に」という意味にもとれる。

[ケイトの頭上にも“星”が輝いている]

②ヴィニエイラ(Венера)
ヴィニエイラは、「ヴィーナス(女神)、または金星」のこと。幼女に女神という名前をつけるとは間違う事なき変態の仕業である。ヴィニエイラ様の名前の由来はここから。

③アジーン(один)
アジーンとは、「1」のことである。アジーンの名を持つヤスは第一戦闘員といったところか。

[ヤスは相当の小物のようだ]

④ドヴァー(два)
ドヴァーとは、「2」のことである。明日汰は第二戦闘員にあたるため、ドヴァーと命名されたのだろう。明日汰が二番手ということは、まだ戦闘員はほとんどいないらしい。

[総括:とにかく地味。特技は数独と料理]

⑤プラーミャ(пламя)
プラーミャとは、「炎」のことである。泣く子も燃やすプラーミャ様の名前の由来はここから。

[炎らしく、コスチュームも赤を基調とする]

⑥ピェーペル(пепел)
ピェーペルとは、「灰」のことである。ピェーペル将軍の名前の由来はここから。

[爆薬のスペシャリストに見える。甘党。]

⑦ウーム(ум)
ウームとは、「知恵」のことである。ウーム教授の名前の由来はここから。男性名詞なのが若干気になるが、細かいことは気にしない。

[なぜか訛りがあるウーム教授。機械を得意とする。一番の露出狂でもある。]

⑧ガラクーチカ(галактика)
ガラクーチカとは、「銀河」のことである。ズヴィズダーと関係の深い名前である。ロシア語的にはガラークチカだとか。

[つぶらな瞳と尖った牙。ドーモ君ではない。]

■おまけ
今週のベストショットはさりげなくヴィニエイラ様のオフショットを持ち歩くプラーミャ様です。

[よろしい。いい値で買おう]

■ストーリー詳細

(プロローグ)

P 世界は、一人の幼女、星宮ケイトによって征服された。

(プロローグ終わり)

(本編:夜の繁華街)

E 少年、地紋明日汰は腹を空かせていた。
E 明日汰は家族と喧嘩しており、家出したようだ。

P 明日汰は、コンビニの前で同級生の駒鳥蓮華に出会う。
P 蓮華は何やら買い込んでおり、それは任務なのだという。

P 蓮華によると、今日は第二種戒厳令が出ているらしい。

EG 急に店が閉まってしまい困る明日汰だったが、なんとか中華まんを2つ買うことができる。

(放浪する明日汰)

E 帰る家が無い明日汰は放浪中、見知らぬ幼女に出会う。
E 幼女はお腹が減って動けないという。

GE 明日汰が中華まんを差し出すと、幼女にそれを奪われる。

P 幼女の名前は星宮ケイト、悪の秘密結社ズヴィズダーの総帥ヴィニエイラ様だという。
G ケイトは、行く宛が無いなら私と共に来いと明日汰を結社に誘う。
L ケイトの目標は世界征服らしい。

P 訝しがる明日汰の横で、謎の巨大生物が攻撃されている。
P 明日汰は驚く。

L 明日汰は冗談だと思い半信半疑ながら、申し出を受ける。
P ケイトは明日汰にドヴァーの名を授ける。

(ズヴィズダー一派登場①)

P 謎の人物(ウーム教授)が、放浪する明日汰とケイトをロボ子を通じて見つける。
P 装甲車に気付いたウーム教授がプラーミャに連絡をとる。

(放浪する明日汰とケイト)

P ケイトは何だか眠くなってきたようだ。
P 相手をするのが面倒くさくなってきた明日汰がケイトに家に帰らないのか聞く。
E ケイトは、基地を脱出する際に落としてしまったガラクーチカというぬいぐるみを探しているようだ。

E 突然ケイトは「世界征服してしまったら自分の居場所が無くなるかもしれない」と不安をもらし始める。
GE ぐじぐじしているケイトに、明日汰が説教するが、少々きつくあたってしまう。

E そのせいで、ケイトが泣きながら自転車で、走り去ってしまう。
G 明日汰は言い過ぎたとその後を追う。

(ズヴィズダー一派登場②)

E 道路に飛び出した明日汰が、装甲車に轢かれそうになる。
G そこにプラーミャが現れ、装甲車を一刀両断する。

G プラーミャは明日汰に、ケイトの写真を見せ、この子を知らないかと尋ねる。
P そこに、ピェーペル将軍が歩いてくる。
P 2人はポーズを決める。その隙に、明日汰が逃げ出す。

(公園)

P 公園に逃げ込んだ明日汰は、巨大生物と自衛隊の衝突を目の当たりにする。
P そこに、ヤスがいる。

G 戦車が一斉放火し、巨大生物が倒され、小さな謎の生命体に分裂する。

E 明日汰は戦車に轢かれそうになっているガラクーチカを見つける。
P 明日汰はヤスに助けを求めるが、ヤスは走り去る。

G 仕方なく明日汰は、戦車の前に飛び出してガラクーチカを助ける。

E 明日汰は、巨大生物を操っていた戦闘員だと勘違いされて自衛隊に包囲される。
G そこに、変身したケイトが現れ、ズヴィズダーの幹部たちが自衛隊を取り囲む。

G ケイトは、明日汰に問われた征服の心得を見つめなおし、征服を開始する。
G 戦車隊が抵抗するが、不思議な力を使うケイトによって征服される。

(征服後)

P 騒ぎの原因はヤスの誤操作だったらしく、ヤスがとっちめられる。
P ケイトが幹部に、明日汰を紹介する。

(翌朝:Cパート)

P 謎の白いコスチュームの女性2人が公園を視察する。

(つづく)

次回に続く。

→次回
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よくまとめてあるなーw
すごいわ

この作品少し何か光るものがあると思ってたけど、やっぱりそうっぽいな
80ヶ月前
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