【ストーリー解析】世界征服~謀略のズヴィズダー~ 第5話「ホワイトロビン危機一髪!」
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【ストーリー解析】世界征服~謀略のズヴィズダー~ 第5話「ホワイトロビン危機一髪!」

2014-02-11 08:07

    世界征服~謀略のズヴィズダー~第5話「ホワイトロビン危機一髪!」のストーリー解析を行う。→前回 →次回
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    ■評価
    ★★ コミカル


    [ニコニコ本編]http://www.nicovideo.jp/watch/1392013096

    ■総評
    第5話は、蓮華回である。明日汰がホワイトロビンの正体に迫るという内容で、コミカルな演出の他に、多少の恋愛要素も含んでいる。一応、白鷺美酒(ホワイトイーグレットの中の人)も初登場し、ホワイトライトの説明回といった色合いが強い。ストーリーの構成という点では若干粗が目立つものの、視覚的には盛りだくさんな回である。また、お約束的な展開も多く、蓮華ファンにはお待ちかねの1話ということになるだろう。(筆者はプラーミャ様派です!)

    ■基本情報
    原作 hunting cap brothers
    監督 岡村天斎
    シリーズ構成 星空めてお(TYPE-MOON)、岡村天斎
    脚本 OKSG(TYPE-MOON)
    アニメーション制作 A-1 Pictures
    ->Wikipedia

    ■登場人物
    [主人公]
      地紋 明日汰(じもん あすた)/ドヴァー - 花江夏樹
    [ズヴィズダー]
      星宮 ケイト(ほしみや けいと)/ヴィニエイラ様 - 久野美咲
      鹿羽 逸花(しかばね いつか)/プラーミャ様 - 伊瀬茉莉也
      鹿羽 吾郎(しかばね ごろう)/ピェーペル将軍 - 広田みのる
      ナターシャ/ウーム教授 - 花澤香菜
      ヤス/アジーン - 鳥海浩輔 (※ヤスの本名は雨角安兵衛)
      ロボ子 - 山崎エリイ
    [ホワイトライト]
      駒鳥 蓮華(こまどり れんげ)/ホワイトロビン - M・A・O
      白鷺 美酒(しらさぎ みき)/ホワイトイーグレット - 寿美菜子
      司令 - 山本兼平

    ■ドライバー分析
    第5話のメインドライバーは2つ。

    ①明日汰がホワイトロビンの正体を探る(L-E-G-F)
    ②明日汰と蓮華がちょっといい感じになる(L)

    またサブドライバーとして、

    ③明日汰が触手兵器からホワイトロビンを救う(E-G)
    ④ケイトが逆上がりを成功させる(P=L-L)

    などがある。
    第5話のメインストーリーは単線的で、明日汰がホワイトロビン(蓮華)の正体を探るという話(①)。また、その経過の中で明日汰と蓮華の交流も描いており、恋愛要素も少しある(②)。
    最後に明日汰がホワイトロビンの偽の素顔に落胆するという“オチ”がついており、形式的にはコミカルなストーリーの王道的展開と言えるだろう。

    [ロッカーに忍び込んだ明日汰。これはひどい(笑)]

    また、明日汰と蓮華の恋愛話としてみると、ほとんどの部分は蓮華がセクハラされるストーリーなのだが、終盤で明日汰が蓮華を触手プレイから救うところで流れが変わる(③)。ここで、蓮華はドヴァーに助けられ、初めてドヴァーに好感を持ち始める。ドヴァーが明日汰だと気がついていないとはいえ、恋愛話としては王道的な展開だといえる。

    [ドヴァーに助けられ、キュンとするロビン]

    このように、第5話はギャグあり、恋愛ありで、蓮華を堪能する回としてみるなら、中々良い出来ではないだろうか。ただ、全体の構成という点では、いくつか気になる部分があるのが惜しい(後述)。もう少し、登場人物をうまくストーリーに動員するようなアイデアがあれば、構成上の完成度も高かったのではないだろうか。

    ■いくつかの問題点

    ①ズヴィズダーと白鷺美酒が浮いている
    まず、明日汰と蓮華以外の登場人物がストーリーから浮いている。ズヴィズダーは、ほぼ触手要因と化しており、美酒は紹介程度の役割しか与えられていない。特にケイトについては、ストーリーと無関係に逆上がりをさせられる(かわいいから)、意味もなくロビンに目をつける、ロビンを酷い目に遭わせるという汚れ役をやらされるなど散々だ。せめて、ケイトにはロビンを詮索する動機が必要だろう。

    [ほとんど役目のない白鷺美酒。見せ場は明日汰を投げ飛ばしたところだけ]

    ②小ギミックの有効性
    また、第5話には、小さなギミックがいくつか登場する。例えば、ストラップや、鍵を開けるクルクルなどである。それぞれにはストーリー上の役割があり、例えば、ストラップは明日汰が蓮華がホワイトロビンだと疑うきっかけになり、弁当箱に入っていたクルクルは女子更衣室の鍵を開けるという役目がある。
    しかし、問題はそれぞれが他の登場人物と関係を持たないことだ。
    ストーリーの強度を向上させるには、もう少し登場人物に話をからませた方がいいだろう。

    ■いくつかの改善案
    そのような点を踏まえて、次のような案を考えてみる。

    ①蓮華はすでにズヴィズダーに特定されかけているという設定にする
    まず、蓮華はすでにズヴィズダーに特定されかけているという設定にする。これは一種のおとり捜査であり、捜査員の明日汰を蓮華に接近させる。流れをあまり変えないなら、明日汰には作戦が伏せられているという設定でもいいだろう。ケイト達の狙いは、明日汰を使いホワイトロビンを釣り出すことである。

    明日汰の単独行動とするよりは、全てズヴィズダーの秘密作戦だったという線を明確にした方がズヴィズダーの立ち位置がはっきりするだろう。

    [作戦だったのだ!を本筋にすれば、ストーリーの整合性は高くなる]

    また、ケイトがロビンを目の敵にする理由は、冒頭の戦闘で明日汰とちちくりあったロビンに対する嫉妬的なものでいいだろう。(今作の進行だと、やりすぎるケイトが悪いやつに見えて好感度が下がるリスクがある。嫉妬ならむしろかわいく見えるだろう。)あるいは、不純だ!という理由でも良いかもしれない。

    ②蓮華の内偵調査が美酒にバレそうになるという設定にする
    蓮華はドジッ子だが、美酒は切れ者だ。そこで、明日汰の捜査は美酒にバレそうになるという設定にする。そうすれば美酒にストーリー上の役割を与えることが出来る。ホワイトライトに多少やっかいな存在がいるというのは良いことだろう。結局投げ飛ばされる点は一緒で、ラストは同じだ。

    このようにすれば、明日汰と蓮華の関係だけでなく、明日汰⇔蓮華に嫉妬するケイトや、蓮華を支える美酒、背後にあるズヴィズダーとホワイトライトの争いといった構図がストーリーに加わり、世界観は広がるのではないだろうか。

    ■補足

    ①ホワイトライトについて
    ホワイトライトは明治時代に発足された特殊機関「白光」を前身としており、そのルーツは飛鳥時代の中務省(なかつかさしょう)の陰陽寮(おんみょうりょう)に遡るという。(史実としては)中務省とは、飛鳥時代に整備された律令制における八省のひとつで、陰陽寮はその下部組織にあたる。その陰陽寮自体は明治時代の開始まで続き、以前出てきた土御門家とも関係の深い組織である。

    作中のホワイトライトは税金で運営されているらしく国家機関のようだ。ただし、

    ・隊員はお互いの素性を明かしてはならない
    ・隊員は若い10代の女性

    など、一風変わったところも多い(ご愛嬌)。

    ■残された伏線
    今回追加された伏線は特に無い。前回に引き続き

    ①洞窟と古代ウド川文明の関係とは?
    ②ウドの大木に現れた暗闇は何?
    ③ロボ子は何者?
    ④星宮ケイトは何者?
    ⑤ズヴィズダーを狙う謎の組織とは?
    ⑥ホワイトライトの指揮官は何者?
    ⑦明日汰の実家は何者?
    ⑧星宮ケイトに備わっている力の正体とは?

    などの伏線が残されている。

    ■おまけ
    今週のベストショットは弁当箱におさまってるクルジです。

    [蓮華ちゃんかと思った?俺だよ!クルジだよ!]

    [そして、逆上がりで踏ん張るケイト。かわいい]

    [はいはい、蓮華ちゃんね。今準備してますよ(大嘘)]

    ■ストーリー詳細

    (回想)

    P ホワイトイライトとズヴィズダーが戦っている。
    P ホワイトイーグレットとプラーミャ様、ピェーペル将軍はいい戦いを繰り広げる。
    E しかし、ドヴァーを攻撃したホワイトロビンが醜態をさらしてしまう。

    (回想おわり)

    E 本部で司令に叱責されたホワイトロビンは、ドヴァーに対する怒りを燃やす。

    (朝の公園)

    L 朝の公園で、ケイトが逆上がりの練習をしている。
    P ズヴィズダーのメンバーたちは、同時に作戦会議を行う。
    P 明日汰は、ナターシャなどからホワイトライトについて学ぶ。
    P 意見を求められた明日汰は、ホワイトロビンがつけているストラップに目がとまる。

    L ケイトは、メンバーにホワイトロビンの正体を探るよう命じる。

    (登校中)

    P 学校に登校中、明日汰は蓮華に会う。
    P 蓮華は“バイト”で失敗し落ち込んでいるという。

    P そこにたまたま白鷺美酒(しらさぎみき)が通りかかる。
    P 蓮華によると美酒は名家の令嬢なのだという。

    P 明日汰は蓮華がつけているストラップから、蓮華がホワイトロビンではないかと疑い始める。

    (学校)

    F 蓮華を観察する明日汰だが、なかなか決定的な証拠がつかめない。

    E 昼休み、明日汰がご飯を食べようと弁当箱を開くと中にクルクルが入っている。

    E 明日汰は急いでズヴィズダーに連絡をとるが、引き取りに来てくれないという。
    E しかも、連絡をしているところに蓮華がやってくる。

    G 明日汰は何とかごまかす。
    L 蓮華は人の助けになりたいのだという。

    P 次は体育らしい。

    L そこで、明日汰は決定的な証拠をつかむため女子更衣室に忍び込む。

    E 蓮華のロッカーを発見するまでは良かったが、そこで授業時間が終わり女子生徒が戻ってきてしまう。
    G 明日汰は機転をきかせて、ズヴィズダーのマスクを使い逃走する。

    P 逃走中、廊下で美酒に投げ飛ばされる。

    E 校庭に落下した明日汰は、さらに、変身した蓮華(ホワイトロビン)に跡を追われる。
    G そこで、クルクルが緊急信号を出し、明日汰のピンチをズヴィズダーに知らせる。

    (何かの建設現場)

    E ホワイトロビンに追いつめられる明日汰。

    G しかし、それを見越したズヴィズダー本部は、戦術触手兵器(悶絶ぬるぬる太郎アクティニカ)を投入する。

    E ケイトがホワイトロビンの哀れな姿をネット配信すると言い出す。
    E また、ホワイトロビンの正体がばれそうになる。

    G それはまずいと思った明日汰は、ロビンからサーベルを奪い、触手を断ち切る。

    G 明日汰はぬるぬる太郎を完全に破壊する。

    L なぜ助けてくれたのか疑問に持つホワイトロビン。
    F 明日汰は更衣室に忍び込んだ件があるので正体を明かせない。

    F 突如、ホワイトロビンの仮面が取れる。しかし、顔は蓮華ではない。
    F ドヴァーはやっちまったと撤退する。
    P そこに、イーグレットが到着する。

    (ホワイトライト本部)

    P シャワーを浴びて帰宅の準備をするロビンとイーグレット。
    P 明日汰が見たホワイトロビンの素顔は実は仮面だったようだ。

    (翌日)

    P 登校中、明日汰は上機嫌の蓮華に会う。
    L 蓮華はドヴァーのことを見直したようだ。

    (公園)

    L ケイトが逆上がりを成功させる。

    (つづく)

    次回に続く。

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