【ストーリー解析】世界征服~謀略のズヴィズダー~ 第11話「征服者どもが夢のあと」
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【ストーリー解析】世界征服~謀略のズヴィズダー~ 第11話「征服者どもが夢のあと」

2014-03-26 23:13

    世界征服~謀略のズヴィズダー~第11話「征服者どもが夢のあと」のストーリー解析を行う。→前回 →次回
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    ■評価
    ★★★ スタンダード


    [ニコニコ本編]http://www.nicovideo.jp/watch/1395813791

    ■総評
    第11話は、明日汰の決心と蓮華の恋心、ズヴィズダーの再起などを描く。最終回に向けて準備が進められており、ストーリーの中心も分かりやすいので強度は十分である。また、視覚的にも変化が多く楽しめる内容になっている。一応、今までの伏線などを回収する気配があり、投げっぱなしにはならないようだ。次回は役者が一同に介しそうなので、いい最終回になりそうだ。

    ■基本情報
    原作 hunting cap brothers
    監督 岡村天斎
    シリーズ構成 星空めてお(TYPE-MOON)、岡村天斎
    脚本 星空めてお(TYPE-MOON)、OKSG(TYPE-MOON)
    アニメーション制作 A-1 Pictures
    ->Wikipedia

    ■登場人物
    [主人公]
      地紋 明日汰(じもん あすた)/ドヴァー - 花江夏樹
    [ズヴィズダー]
      星宮 ケイト(ほしみや けいと)/ヴィニエイラ様 - 久野美咲
      鹿羽 逸花(しかばね いつか)/プラーミャ様 - 伊瀬茉莉也
      鹿羽 吾郎(しかばね ごろう)/ピェーペル将軍 - 広田みのる
      ナターシャ/ウーム教授 - 花澤香菜
      ヤス/アジーン - 鳥海浩輔 (※ヤスの本名は雨角安兵衛)
      ロボ子 - 山崎エリイ
    [ホワイトライト]
      駒鳥 蓮華(こまどり れんげ)/ホワイトロビン - M・A・O
      白鷺 美酒(しらさぎ みき)/ホワイトイーグレット - 寿美菜子
      隼房 香織(はやぶさ かおり)/ホワイトファルコン - 坂本真綾
    [東京都軍]
      都知事/地紋 京志郎(じもん きょうしろう) - 黒田崇矢
    [鹿羽組]
      椿(つばき) - 小林沙苗

    ■ドライバー分析
    第11話のメインドライバーは2つ。

    ①明日汰が決心を固め、蓮華が広い意味でふられる(P-L-F-L)
    ②ケイトと逸花が西ウド川市編入の調印式を妨害する(E-G-E)

    またサブドライバーとして、

    ③ナターシャ、ロボ子、吾郎についての説明(E-G)
    ④明日汰の両親についての回想(P=L-F)
    ⑤香織の過去の回想(P=E)
    ⑥ケイトの過去の回想(P)

    などがある。
    第11話のメインストーリーは、逃亡中の明日汰がズヴィズダーとしての決心をする話(①)。そこには蓮華の後ろ支えがあり、恋愛的な要素もある(後述)。また、東京都VSズヴィズダーという構図で見れば、追いつめられたケイト達が反撃を開始する話(②)ともいえるだろう。

    ストーリーは大きく分けて、明日汰系列とズヴィズダー系列に分けられる。

    まず、明日汰系列は、明日汰を中心とした関係性を描くストーリーである。まず、ケイト達とはぐれた明日汰と蓮華は、住処を移しながら逃亡生活を続けていた。

    [廃墟で目覚める明日汰と蓮華]

    その中で、明日汰は蓮華との生活に幸せを感じながらも、離れ離れになったケイトのことを気にかけている。明日汰にとって蓮華の存在は心の癒しであり聖域だ。しかし、それは明日汰を成長させるための揺り篭に近い。明日汰は、ズヴィズダーのことを気にかけており、自分が岐路に立っていることを知っているのかもしれない。

    その後、中学校の校舎の屋上で、蓮華は明日汰にこのまま逃亡生活もいいかもしれないと言う。もちろん、それは「明日汰となら」という意味だ。ホワイトライトを抜け出した蓮華にとって、守るべきものは明日汰だ。「色々なものを投げ出しても、明日汰となら」、そういう気持ちが蓮華にはある。

    [明日汰に惹かれている蓮華]

    しかし、明日汰は蓮華に両親との過去の話をし、ズヴィズダーとして仲間の元に戻る道を選ぶ。明日汰にとって、ズヴィズダーは自分の本当の望み、勇気のある生き方、家族と向き合うことにつながっている。それは、蓮華との逃避行とは真逆の選択だ。明日汰が、風にはためくズヴィズダーのマークを見たかどうかは分からない。しかし、ズヴィズダーの光は明日汰を照らしていたことだろう。

    [晴れ晴れとした表情の明日汰]

    ズヴィズダーに明日汰をとられた蓮華は、内心悲しみながらもそれを受け入れる。蓮華もまた明日汰の旅立ちを引き止めることが出来ないことを知っているのだろう。ここで蓮華が明日汰のマスクを奪ったのは蓮華のささやかな抵抗だ。そして、蓮華が明日汰にズヴィズダーのポーズを要求したのも、輝いてる明日汰を見て、明日汰への気持ちに踏ん切りをつけたかったのかもしれない。

    [ズヴィズダーポーズで明日汰を送り出す蓮華]

    少し、形式的なことを言えば、明日汰の決心はハッピーエンド(P-L)、蓮華の失恋はバッドエンド(L-F)である。ただし、蓮華は最後に「ホワイトライトにも光はある」と新たな決意を固めており、それを含めると蓮華の側もハッピーエンド(L-F-L)になっている。

    さて、もうひとつのズヴィズダー系列は、現状の説明と逆転へと向かうストーリーである。

    現状説明としては、ナターシャが捕らわれていること、ロボ子が破壊されていること、吾郎が死んでいる(または眠らされている)こと、ヤスが裏切っていることなどが説明される。一見、絶望的な状況だが、ストーリー展開的には逆転への流れが進行している。

    事態が動いたのは、ストーリーの後半でケイトと逸花が調印式の妨害に現れたシーン。西ウド川市長に手引きされたケイト達は都知事に対し直接対決に望む。ケイトに何か秘策があるわけではないと思うが、ケイトの行動に端を発し、ストーリーの流れは変わる。この流れの変化は、ズヴィズダーの旗(マント)でも演出されている。

    [ケイト達が纏っていたズヴィズダーのマント]

    ここからのストーリーの狙いは、「ズヴィズダーメンバーの再集結」にある。

    ケイト達の動きに呼応するように、明日汰は決心を固め、ナターシャは瞳に隠したクルクルを使いロボ子のメガネを入手する。注目して欲しいのは、ナターシャ、ロボ子、吾郎たちがいるのは西ウド川市役所の地下だということだ。明日汰も近くにいるし、式典会場にはヤスもいる。ズヴィズダーの再集結への布石は打たれている。

    [ロボ子のメガネは脱出の鍵になるか?]

    ケイトの行動がズヴィズダーの再集結につながる必然性はない。しかし、ストーリー展開的には、それは必然的だ。全体の構成から言えば、第10話はどん底、第11話は再起、第12話は逆転という流れだろう。

    逆転の切り札はまだ見えないが、明日汰の親子関係なども気になるし、最終回は良い展開になりそうだ。

    ■補足

    ①東京D.C.(Tokyo, District of Central tama/東京中央タマ特別区)について
    3年に渡る東京リベリオンの結果、東京都は九州、沖縄を除く日本全土を掌握した。今回、東京都は中立宣言をしていた西ウド川市を占拠し、東京都に併合したのち東京D.C.と改名すると発表した。

    [多分、ギャグである]

    ②ナターシャについて
    ナターシャは西ウド川市役所の地下で監禁されているようだ。また、本名はナターリア・バシルシェンコというらしい。ストーリー展開的には、ロボ子や吾郎を救い出すキーになると思われる。

    [ちなみに、後ろの紋様は第8話で香織が吾郎に叩きつけられた時のものと同じである]

    [第8話で見られたエフェクト。香織の陰陽術のようだ]

    ■残された伏線

    ①都知事は人間ではない?
    ケイトによれば、地紋京志郎の吸っている葉巻はタバコではない、もっと邪悪なもので、京志郎自身もすでに人外となっているらしい。妙な力でガラクーチカを燃やしたり、目が光ったり確かに人間ではないようだ。前回は息子である明日汰を始末しようとしており、精神的にもやられている可能性は高い。ストーリー展開的には、正気を取り戻した父親と明日汰のエピソードがありそうだ。
    煙の正体は、古代ウド川文明の崩壊と関係あるのかもしれない。

    [真っ黒い煙を吐き出す京志郎]

    ②星宮ケイトは何者?
    冒頭の回想からみると、ケイトは古代ウド川文明の長で、征服を誓った時から成長が止まったらしい。(また、そのときガラクーチカも受け取っている。)もし、その時から行き続けているとすれば、超高齢ということになる。ズヴィズダーの基地の地下には次元断層があるらしいので、ずっと生きてきたというわけではないかもしれない。古代ウド川文明が滅んだ理由などもまだ分かっていない。

    [古代ウド川文明のケイト。すでにズヴィズダーポーズを決めている]

    ③西ウド川市とは?
    今回、西ウド川市役所の地下にはナターシャが捕まっていた部屋や、吾郎が安置されていた霊安室があることが分かった。科学者風のスタッフも在籍しているようなので、西ウド川市は何か研究を行っていたのかも知れない。(東京都のスタッフという可能性もある。)西ウド川市長が、ケイトや逸花たちをかくまっていた件もあり、西ウド川市長は色々知ってそうだ。

    [ケイト達を匿う西ウド川市長]

    ④椿はなぜ死んだ?
    時系列としては、吾郎がヴィニエイラに会い、数年後に椿が死に、その後吾郎が組を畳んだという流れのようだが、なぜ椿が死んだのかはまだ説明されていない。分かっているのは、香織はその件で吾郎を憎み、吾郎はその件で頑張っているということだけだ。
    以前、吾郎は「世界征服は夢じゃない、俺の命だ、俺は生き返ったんだ」と香織に言っているし、椿は「鹿羽吾郎はこんな小さなところに納まる器じゃない」とも言っている。ケイトが椿の死に直接関わったというよりは、吾郎がヴィニエイラに従ったことで、抗争が起こり椿が死んだという感じだろうか。

    [吾郎はヴィニエイラに騙されていると椿に訴える香織]

    ⑤ズヴィズダー基地の地下に眠るものとは?
    ズヴィズダーの基地の下には、謎のダンジョンがあるらしい。第4話(ナターシャ回)で、明日汰たちが潜った最大深度は古代ウド川文明遺跡第23層(推定約1000メートル)なので、それよりも地下に未知の領域があるようだ。もはや何が出てきてもおかしくない状態だが、何があるのだろうか?

    [ズヴィズダー秘密基地、特別図解地下迷宮]

    また、前回に引き続き、

    ⑥東京都軍はどこまで知っている?
    ⑦ケイトが温泉からの帰り際に明日汰に言おうとしたことは何?
    ⑧逸花の右目の眼帯には意味が?
    ⑨ケイトがカーテンの向こうで見たものとは?
    ⑩洞窟と古代ウド川文明の関係とは?
    ⑪ウドの大木に現れた暗闇は何?
    ⑫ロボ子は何者?
    ⑬星宮ケイトに備わっている力の正体とは?

    などの伏線が残されている。

    ■おまけ
    今週のベストショットは、幻バストの蓮華ちゃんです。

    [このボリュームはダウト!]

    [くっ、……なんという征服力!]

    [ああーー。ロボ子が昇天しましたァー!(困惑)]

    ■ストーリー詳細

    (回想:古代ウド川文明)

    L はるか昔、古代ウド川文明の女王だったケイトは世界征服を決意し、成長が止まる。

    (回想終わり)

    (廃墟のマンション)

    P 廃墟に潜伏していた明日汰と蓮華が目を覚ます。

    L 蓮華がご飯を作ろうとするが失敗し、カップ麺を作る。

    F 明日汰はケイトが腹を空かせていないかと心配する。

    E そこに、都軍の足音が近づく。
    F 都軍が部屋に入ると、そこには食べかけのカップ麺が残されている。

    G 明日汰と蓮華は脱出し次の居住地を捜す。

    P すでに逃亡を始めて1週間が経っていた。

    F 明日汰と蓮華はケイトを心配する。

    (東京都庁、記者会見室)

    P 東京都の特別報道次官となった美酒が記者会見している。
    E 美酒によると、西ウド川市は東京に編入され東京D.C.と改名されるらしい。

    P(ケイトたち)ケイトと逸花が、食料を調達している。逃亡資金はそこをついたようだ。

    P ヤスが両角室長として会見を引き継ぐ。

    (西ウド川市役所、地下)

    E ナターシャが裸で磔にされている。

    P 香織によれば、ズヴィズダー基地の地下にある次元断層の先の区画の調査が進められているという。
    E 香織はナターシャに超技術を提供しろとせまる。
    G しかし、ナターシャは断る。

    E 香織はロボ子の残骸をナターシャに見せつけ、協力するよう促す。

    P 部屋を出たところで、香織はヤスに会う。
    E ガラス越しに吾郎が安置されている。

    (回想)

    P 香織は椿に吾郎はヴィニエイラに騙されていると訴える。
    E 香織は姉さんを泣かせるようなことは許さないと誓う。

    E その後、香織は組を畳んだ吾郎を後ろからドスで刺す。
    L 吾郎は椿のためにまだ死ねないという。

    (東京都知事、執務室)

    E 都知事はマスコミを集めて、ズヴィズダーを挑発する。

    P そのテレビ放送をケイトが聞いている。
    P そこに西ウド川市長が食料とウドパックを持ってくる。
    P ケイトと逸花は西ウド川市長にかくまわれているようだ。

    (中学校の屋上)

    L 蓮華は明日汰に一時間あったら何がしたいという。
    L 明日汰は昼寝かなと答える。

    L 蓮華は明日汰に、一生なら明日汰と逃げ続けるのもいいかなと言う。

    F 明日汰は、父親と母親の話をする。

    (回想)

    P 明日汰の母親が出ていった日、30分で飯を用意しろという京志郎に対し、明日汰の母はとてもまずい飯を用意する。
    P とても食べられたものではなかったが、京志郎はすべて平らげて仕事に向かった。
    P その日、明日汰の母は出て行った。

    (回想終わり)

    L 蓮華は、京志郎が我慢して食べたのではないかという。
    F 明日汰はそんなことはなく、父親は食べられれば何でも良かったのだという。

    (西ウド川市編入調印式)

    G 調印式にヴィニエイラとプラーミャが現れる。

    (東京都研究室)

    G ナターシャの涙に擬態していたクルクルがロボ子のメガネを手にいれる。

    (西ウド川市調印式会場)

    G ズヴィズダーのマークが旗のようにはためき飛んでいく。

    (中学校の屋上)

    G 明日汰は「行かないと」と言う。

    L 明日汰は蓮華に、一生が自由に使えるなら人は自由だということを多くの人に伝えたいという。

    L 明日汰はそのために、それを笑わないで聞いてくれる連中のそばにいたいという。
    F 蓮華は明日汰が望んでいるものが、自分ではないと知る。

    F 蓮華は明日汰のマスクを奪う。
    L 蓮華は明日汰にマスクを返し、ズヴィズダーのポーズをやってほしいという。

    L 明日汰はポーズを決めて出て行く。

    F 蓮華は「フラレちゃった」という。
    L 蓮華はホワイトライトにも光はあると勾玉を握り締める。

    (西ウド川市調印式会場)

    E 都知事はガタクーチカを踏みつけ、葉巻に火をつける。
    P ケイトによれば、それはタバコではなくもっとはるかに邪悪なものだという。

    E 都知事の魔力でガラクーチカが引き裂かれ焼失する。

    E 都知事はすでに人ではないらしい。

    (つづく)

    次回に続く。

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