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【ストーリー解析】アイドルマスターシンデレラガールズ 第14話「Who is the lady in the castle?」
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【ストーリー解析】アイドルマスターシンデレラガールズ 第14話「Who is the lady in the castle?」

2015-07-19 19:03
  • 5

アイドルマスターシンデレラガールズ第14話「Who is the lady in the castle?」のストーリー解析を行う。原作、未プレイ。→前回 →次回
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■評価
★★★ テクニカル、コンプレックス


[ニコニコ本編]http://www.nicovideo.jp/watch/1437107422

■総評
第14話は新しい出会いと、コミカルな夏の怪談。ストーリーを開始させるいくつかの要素が展開されているが、まゆに関するストーリーもあり、構造は一見分かりにくい。佐久間まゆPにとっては、突然の神回かもしれない。ただし、今後に繋がっていくのは1つ1つのストーリー要素。ユニットの再編成や、美城常務の役割にも注目してみよう。

■基本情報
監督 - 高雄統子
シリーズ構成 - 高雄統子、髙橋龍也
脚本 - 土屋理敬(ライブ失敗回(第6話)、アスタリスク回(第11話)担当)
アニメーション制作 - A-1 Pictures
→Wikipedia

■登場人物
[シンデレラプロジェクト所属アイドル]
  島村 卯月(しまむら うづき) - 大橋彩香
  渋谷 凛(しぶや りん) - 福原綾香
  本田 未央(ほんだ みお) - 原紗友里
  前川 みく(まえかわ みく) - 高森奈津美
  多田 李衣菜(ただ りいな) - 青木瑠璃子
  城ヶ崎 莉嘉(じょうがさき りか) - 山本希望
  赤城 みりあ(あかぎ みりあ) - 黒沢ともよ
  諸星 きらり(もろぼし きらり) - 松嵜麗
  双葉 杏(ふたば あんず) - 五十嵐裕美
  三村 かな子(みむら かなこ) - 大坪由佳
  緒方 智絵里(おがた ちえり) - 大空直美
  神崎 蘭子(かんざき らんこ) - 内田真礼
  新田 美波(にった みなみ) - 洲崎綾
  アナスタシア - 上坂すみれ

[その他のアイドル]
  城ヶ崎 美嘉(じょうがさき みか) - 佳村はるか
  神谷 奈緒(かみや なお) - 松井恵理子
  北条 加蓮(ほうじょう かれん) - 渕上舞
  佐久間 まゆ(さくま まゆ) - 牧野由依
  木村 夏樹(きむら なつき) - 安野希世乃
  白坂 小梅(しらさか こうめ) - 桜咲千依
  片桐 早苗(かたぎり さなえ) - 和氣あず未
  高森 藍子(たかもり あいこ) - 金子有希
  道明寺 歌鈴(どうみょうじ かりん) - 新田ひより

[美城プロダクション・スタッフ]
  美城常務 - 田中敦子
  今西部長 - 小松史法
  千川ちひろ(せんかわ ちひろ) - 佐藤利奈
  プロデューサー - 武内駿輔

■ドライバー分析
第14話のメインドライバーは次の3つ。

1.夏の幽霊?ストーカー騒動(E-G、L-L)
2.凜や李衣菜の新しい出会い(L)
3.美城常務の赴任(P、E?)

また、サブドライバーとして次のものがある。

4.アイドルたちの現状の説明(P)

第14話は、複数のドライバーが作用し構造はやや複雑だ。さっそく、各ドライバーについて分析していこう。

まずは、ストーリーの表舞台から。第14話は第2期のスタートを切る「新しい始まり」としての位置づけがあり、美城常務や加蓮たちなど新しいキャラクターとの出会いが描かれた。

[通学中の凜に声をかける加蓮(左)と奈緒(右)]

だが、意外にも第14話を単体として完結させているのはヤンデレ、佐久間まゆである。モバマスPには「ヤンデレ」でお馴染みのまゆだが、アニメ版でヤンデレっぷりが描かれたのは初めて。第14話は、「幽霊、ストーカー騒動」あるいはアイドルたちの「探偵ごっこ」のエピソードとして完結している。

[プ、プロデューサー、あっぶなーーーい!]

どことなく、ホラー臭の漂う演出が多く、「ヤンデレ」×「夏の怪談」という季節感のあるネタを入れてきたようだ。この点については、純粋に「まゆちゃんかわいいよ!」「こえーよ!」と反応するところだろう。

まゆに関するストーリーは「新しい始まり」とは無関係だが、「もしかして、美城常務では?」というストーリー上のトリックとしても理解できる。(EDには花火があったり、季節感があるのも、シンデレラガールズらしい。)

もちろん、美城常務、加蓮、奈緒、夏樹たちと絡んでいく「新しい始まり」だけを描いてもストーリーとしては成立しただろう。そのため、まゆの件は完結構造を与える小エピソードとして分離して見た方が良いだろう。(魔よけが効かない!?)

[呼ばれて飛び出た歌鈴(かりん)、小梅、都(みやこ)、早苗]

さて、次に第2期のストーリー全体につながっていく「新しい始まり」について考えていこう。まず、明示的なものとしては、

1.凜と加蓮、奈緒の出会い
2.李衣菜と夏樹の出会い
3.美城常務によるプロジェクトの白紙化宣言

などがある。白紙化宣言と、凜たちの出会いを合わせて考えれば、これは「新しいユニット」への仕掛けと言えるだろう。原作で、凜、奈緒、加蓮は「トライアドプリムス」として、李衣菜と夏樹は「ロック・ザ・ビート」としてユニットを組んでいる。新しい出会いは新しいユニットへとつながりそうだ。

[李衣菜と夏樹の鮮烈な出会い。泣ける]

当然ながら、だとすれば、残ったシンデレラプロジェクトのメンバーたちはどうなるのかという疑問は残る。取り残される卯月や未央は?他のメンバーたちは?こういった状況は、第1期のユニット発表と似ている。色々な可能性があり、予想は原作ファンにお任せしよう。

(余談だが、OPでアイドルたちが「ただいまプロデューサー!」と言うシーンは、プロデューサーだけでなく、視聴者にも向けたメッセージに見える。メタに見れば、ユニットの再編成も、第1期と同じく、多くのアイドルPたちに対して可能性を示す阿漕なメッセージなのかもしれない。)

さて、ここまでは登場するアイドルたちについて述べてきた。だが、ストーリー分析的には、アイドル以外に見逃せない要素がもう1つある。それは新しく登場した美城常務についてだ。

[アイドル部門の統括重役、美城常務]

第14話の中で最も高度な、あるいは難解な要素はこの美城常務だ。なぜなら、美城常務は、ストーリーを動かす重要なポジションであるにも関わらず、ストーリー分析的に「悪」なのか「善」なのかがはっきりしないからだ。

ラストシーンの白紙化宣言や、予告の重苦しい雰囲気からすれば、彼女が「災いの種」であることははっきりしている。しかし、美城常務は必ずしもストーリー上の悪役とは思えない。

例えば、美城常務はニュージェネレーションズの3人の名前を覚えていたり、プロデューサーを誉めたり、身だしなみを正したり、その言動はどちらかと言えば真面目な人だ。近寄りがたい雰囲気はあるものの、発言の1つ1つはビジネスパーソンとして理屈が通っており、非難されるものではない。(未央によれば出来る女。)

[仕事をがんばりなさいと言われる卯月、未央、凜(左)とネクタイを正す美城常務(右)]

もし、美城常務がアイドル部門を解体するつもりなら、未央たちの名前を覚えていたり「仕事を頑張りなさい」とは言わないだろう。(白紙化されるのはプロジェクトである。)もし、白紙化宣言によってユニット再編成が起こるなら、それは視聴者にとっても望むところだ。

(例えば、「アイドルマスター」の黒井社長ははっきりとした悪役だ。その悪性は、各種の妨害工作から分かる。アイドルマスターの場合、765プロがめげずに頑張るという形でストーリーは進行する。)

この先、「現場を荒らす美城常務を倒す(E-G)」というようなストーリー展開になるとはちょっと思えない。しかし、ゴッドちっひーが12時で止まった時計を見るシーンなど、明らかに不穏な空気は漂っている。悪役のようでいて、悪役ではない。この違和感はどこから来るのか。

[プロジェクト象徴する時計の針は目的地(12時)を指して止まってしまった]

このことを分析するには、ドライバーではなく、ドライバーの境界条件となる作品テーマに目を向けるのが良いだろう。シンデレラプロジェクトのメンバーたちと美城常務が持つテーマが異なる点、対立する概念はなんだろうか。それを踏まえると、美城常務が属するテーマは

「笑わない女」

かもしれない。第1期を通じて描かれたのは、アイドルと向き合い「笑顔」を取り戻すプロデューサーの物語でもあった。とっても真面目なんだけど、堅苦しくて無表情。周囲からは怖がられ、たびたび問題を引き起こす。おや、2人は意外に似てないか?

[笑顔のプロデューサーと凜]

美城常務のポジションは、笑顔という視点においては、現在のシンデレラプロジェクトとは対極だ。この視点で捉えるなら、第2期は、笑顔のない美城常務と、笑顔を大事にするプロデューサーやアイドルたちの出会いのストーリーと言えるかもしれない。第2期の1つの目標は、「美城常務を笑顔にすること」なのだろうか。(もちろん、ビジネスとしてではなく。)

[全編を通じて笑顔の多いアイドルたちに比べ、表情の少ない美城常務]

このような視点で捉えると、美城常務の持つ雰囲気も、会長である父と会わずにメールで済ませたことも伏線のように見える。
見つける育てる。 心を通わせる、感動の共有。 そして、花開く」美城常務は、それとは違う。彼女がアイドルと心を通わせ、動かされる日は来るのだろうか。

■おまけ、今週の未央ちゃん
「昔、アイドルに挫折した女の子がこの事務所で~」

みく『それ未央ちゃんにゃ!』
卯月『えっ未央ちゃんが幽霊なんですか!?』
凜『……(あれ、卯月も何か透けてない?)』

■ストーリー詳細

(アイドルフェスから1ヵ月)

P 卯月がこれまでの歩みを振り返ってOP。
P CPのアイドルたちが346プロダクションに集まってくる。

(346プロダクション一階)

P アメリカから女性重役(美城常務)が到着し、今西部長らが出迎える。

(シンデレラプロジェクトルーム)

P アイドルたちが集まっている。
P 仕事も増えてきて活動は順調らしい。

P そこに美城常務が視察に訪れる。
P 常務はニュージェネレーションズに声をかける。

(蘭子の仕事現場)

E 現場で不審な人影が目撃される。

(高森藍子のラジオ)

E ラブライカの現場でも不審な人影が目撃される。

(キャンディアイランド取材)

E キャンディアイランドの取材中に不審な人影が目撃される。

(その他、プロデューサーの周辺)

E プロデューサーが一人のときも、何度か不審な人影を見る。

P その話を聞いて、「幽霊だ!」とアイドルたちが盛り上がる。

P みくが小梅と歌鈴を連れて来て盛り上がる。

P 次に「ストーカーでは?」という話になって、きらりが元警官の早苗と兼業探偵の安斎都(あんざい みやこ)を連れて来て盛り上がる。

(その後の仕事現場)

P その後もアイドルたちは連携してストーカー警戒で盛り上がる。

(通学路)

P 凜が通学中、加蓮と奈緒に声をかけられる。
L 二人も美城プロダクション(美嘉と同じ部署)の新人アイドルらしく、凜を当面の目標だと言う。

(明央大学学園祭)

P ニュージェネレーションズが大学の学園祭に出演する。

(各所)

P その後もアイドルたちはプロデューサーの周囲を警戒している。

(美城カフェ)

P みくがカフェで仕事中のプロデューサーの周囲を警戒している。

P すると近くで李衣菜がギターの練習をしている。
P まだ素人でコードを覚えているところらしい。

L そこに夏樹が現れて、李衣菜のギターをカッコよく弾く。
L 李衣菜は夏樹に憧れて「ロックなアイドルを目指している」と自己紹介する。
L 夏樹は「じゃあ同じだ」と李衣菜に自己紹介する。

G みくがカフェを覗き込むまゆを見かける。

(シンデレラプロジェクトルーム)

G まゆが謎の人影の正体ではないかと盛り上がる。

(トレーニングルーム周辺)

G みくたちがまゆを捜している。

P 凜は美嘉に加蓮と奈緒の事を聞く。

G と、そこにまゆが現れる。
G まゆはみくたちにプロデューサー宛の手紙を渡す。

(シンデレラプロジェクトルーム)

P ラブレターだと盛り上がるみくたちは、プロデューサーの後をつける。

(噴水)

P プロデューサーの元にまゆが現れる。
P (怖い描写)

(シンデレラプロジェクトルーム)

G 話を聞くと、まゆは自分の担当プロデューサーの誕生日をプロデューサーに聞きたかったのだと言う。

(まゆの担当プロデューサーの部屋)

P まゆがプロデューサーの部屋を訪れる。

(シンデレラプロジェクトルーム)

L みんなで面白かったと話する。

(Cパート、346プロダクションエントランス)

E 時計が12時で止まっている。

(会議室)

E 美城常務はアイドル事業の全プロジェクトを白紙に戻すと宣言する。

(つづく)

→前回
→次回
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シンデレラになったあとを描くのは、蛇足感がすごいあるんですけど。
Nice boat......
70ヶ月前
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>>1
シンデレラプロジェクトのメンバーたちはある程度やりきってるので、ストーリーを動かすのは新しいキャラクター達になりそうです。個人的には、役割の薄い卯月が心配
70ヶ月前
×
記事お疲れ様でした。
この短期間でここまで考察をされるとは、脱帽です。
「12時になったらシンデレラは魔法が解けてしまう」そんな含みを感じさせる1話でしたね。シンデレラは魔法が解けたあともハッピーエンドを迎えられましたが、彼女たちはどうなってしまうのか・・・気になります。

P.S.今期ではこちら以外で何か注目されている作品はあるのですか?毎期恒例の新作紹介も楽しみにしています。
70ヶ月前
×
7話で車輪の男から何人かのアイドルが彼の下を去ったそうなので、アイドルに挫折した女の子はつまりそういう末路をたどってしまったと…
70ヶ月前
×
>>3
シンデレラと時計は非常に大事なモチーフですね。「シンデレラ」では、魔法が解けた後王子がシンデレラを迎えに行くわけですが、本編は果たして。

新作紹介は今週中には。個人的にはうまるちゃんがかわいいです
70ヶ月前
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