ジャズピアノのボイシングについて①
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ジャズピアノのボイシングについて①

2019-07-22 21:23
    前回に引き続き理論解説です!
    今回は私が普段ジャズピアノの演奏で使っている、実践的なボイシングを紹介していこうと思います


    2音のボイシング

    まずは2音だけのボイシングです。主に左手で使うボイシングです

    ・3rd+7th
    コードトーンの3度と7度だけを弾きます。積み方は3度が上でも7度が上でも構いません。
    ピアノ単独というよりも、ベースがルートを弾いている場合によく使います。ベースがルートを弾いている場合、ピアノは最低音のルートを弾く必要はありません。むしろ省略してしまった方がサウンドとしてはすっきりすると思います。





    メジャーコードでメロディーがルートの場合M7を弾くと濁ってしまうので、7thの代わりに6thを使うこともあります。リードシートにC6と書いてある場合はM7は避けた方がいいと思います。M7と書かずにCとだけ書いてある場合も、6thの方が好ましい場合が多いと思います。メロディーの音をちゃんと確認して音を選びましょう。


    ・シェルボイシング
    今度はピアノでルートを弾くボイシングです。ルート+3度、もしくはルート+7度です。ベースがいない時によく使うほか、ベースがいる時でも場合によってはルートをガツンと弾くこともあります。
    バド・パウエルというピアニストが使っていたボイシングで、別名バド・パウエルボイシングとも呼ばれます。下の譜面では3度で書いてありますが、バドパウエルは10度を弾いてるみたいです。私は指届かないので3度で弾いてます。



    3音のボイシング

    これも左手のみで弾く場合に使います。

    ・3rd+7th+テンション(もしくは5度)


    上で紹介した2音ボイシングに、テンションを足します。テンションを最高音に持ってくる形が一番良いと思いますが、3rdと7thの間に持ってきてもダメではないです。
    左手で届く範囲に適切なテンションが無ければ、最高音に5度を足しても良いと思います。

    Dm7に9th、G7に13th、CM7に9thを足した形です


    G7に9thを足しています。Dm7とC6は5thを弾くことにしました。


    4音ボイシング

    この4音ボイシングが一番汎用性がある、よく使う形だと思います。広くボイシングしたり複数のテンションを入れたり、応用が利く形だと思います

    ・クローズドボイシング
    4和音をそのまま密集して重ねた形です。転回することで様々な形を作れると思いますが、基本的にはコード間で動きが少なくなるように配置を決めます(あくまで基本です。実際の演奏では意図的に動きを付けたりもします)。



    このボイシングはルートが含まれていますが、ベースと被る音域で弾かなければ大きな問題にはならないと思います。ただ、実践では後述するテンションを含む形にして、ルートを省略することの方が多いと思います。基本的なボイシングで、ブロックコード等へ応用も効くので、覚えて損はないです。
    M7をクローズにする際、トップでは半音をぶつけない方がいいと思います。具体的には下のような押さえ方です。


    絶対に使ってはいけないというわけではありませんが、注意はした方がいいと思います。

    ・Drop2
    両手でバッキングするときに使う方法です。

    作り方は、まずは普通にクローズの4和音を作ります(少し高めの音域が良いです)。その4和音のうち、2番目に高い音を1オクターブ下げます。画像の赤で示した音です。そうすると、1オクターブよりも広い音域に配置した、いわゆるオープンボイシングになります。
    オープンボイシングを作る方法で一番使い勝手が良いと思います。


    ツーファイブワンをDrop2で広く取った形です。

    ・テンションを入れた形
    上で示した基本の4和音よりも、実際にはテンションを含んだ形をよく使います。
    テンションを足す代わりにコードトーンのうちどれかを省略すると考えます。
    具体的には、9thを足すときはルートを、11thを足すときは3rdを、13thを足すときは5thを省略します。ただ、11thについては3rdは残して5thを省略という場合も多いです。


    Aフォーム


    Bフォーム

    上の譜面は、Dm7に9thを足しルートを省略、G7に9thと13thを足しルートと5thを省略、CM7に9thを足しルートを省略しています。この二つの押さえ方は通称Aフォーム、Bフォームと呼ばれることもあり、非常によく使う押さえ方です。

    これをDrop2してオープンボイシングを作ることもできます。




    まだまだたくさんのボイシングがあるのですが、今回はこの辺までです。
    3rd+7thの2音ボイシング、AフォームBフォームは特によく使うので、12キーのツーファイブワンを瞬時にこれらのボイシングで押さえられるよう練習して損はないと思います

    次回は音域の話、ツーファイブワン以外のボイシングの実際、オルタードテンションを含むボイシングあたりの話をしようかなと思います!
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