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ボイロ→SynthVのトーク自動変換アプリ《 KotonoLabel 》の紹介
ボイスロイド→SynthesizerVStudioのトーク自動変換アプリ
《 KotonoLabel 》の紹介
《 更新履歴 》
2020/09/21 ver 0.1.0 α版公開。
2020/09/21 ver 0.1.1 一部不具合の修正。
2020/09/27 ver 0.2.0 設定項目の追加と挙動の改善。
2020/11/07 Ver.1.0.0 正式版公開。KotonoLabelって何?
KotonoLabelはSynthesizer V Studioのトークの調声を、ボイスロイドと組み合わせて使うことによって自動化することができるアプリです。手順はかなり簡略化していますが、具体的には以下のようなことを行っています。1. VOICEROID2系の読み上げソフトでセリフを喋ってもらい、音声を保存します。
2. 保存した音声から喋るときの発音のタイミングとアクセントなどの癖を調べます。
3. 調べた内容を元にSynthesizer V Studioでトーク用のプロジェクトを生成します。
4. できあがったプロジェクトファイルをSynthesizer V Studioで開いて再生します。
※発音タイミングの設定(ラベル付け)はKotonoSync用のリズム計算の改良版を使っています。
※アクセントなどのピッチ情報はVocalShifterのライブラリをお借りして取得しています。
前提条件として二つの音声合成ソフトを使える環境が必要ですが、少ない手間でSynthesizer V Studioで喋ってもらう事が可能になります。
注意点としてこのアプリで作ることのできるトークはボイスロイドの喋りを元にしたものであり、Synthesizer Vの特徴を最大限生かした調声にはなっていません。更に細かな調声を行う場合は手作業で直していく必要があります。基本的な使い方
KotonoLabelはアプリの画面上に使い方が書かれています。まずはそちらを元に使ってみてください。以下は設定項目の紹介です。
【喋りの参考にする読み上げソフト】
VOICEROID2またはガイノイドTalkを選びます。画面上にはプリセット(キャラクター)の選択画面はありませんが、これは読み上げソフト側で選択されているプリセットがそのまま利用されます。
【BPM】
プロジェクトを作るときのBPMです。通常はそのままの数値で大丈夫です。他のプロジェクトと一つにまとめたいときは事前にそちらのBPMに合わせてから変換すると作業が楽になります。
【無声化の方法】
「有声/無声音を使う」にチェックを付けると、該当するパラメータの数値を変えて無声化を表現します。無声化が強すぎる場合は無声音の数値を0.0~1.0の範囲内で少しずつ上げてみてください。
他にもアプリ上には様々な設定があります。そちらは時間のあるときに説明を追加する予定です。
【アプリが上手く動かない場合】
アプリが正常に動かない場合はセキュリティソフトによってKotonoLabelの動作がブロックされている可能性があります。セキュリティソフト側の設定でKotonoLabelと連携先のVOICEROIDなどのソフトを監視対象から除外するか一時的に無効して動作が改善しないかお試し下さい。必要なソフトウェア
このアプリの動作にはいくつかのソフトが必要になります。
※該当するソフトを所持している場合でも、PC環境などの違いによりアプリが動作しない可能性があります。VOICEROID2 / AITalkエンジン搭載の一部ソフト(ガイノイドTalkを含む)Synthesizer V Studio (Pro版 または Basic版)喋るときの発音タイミングやアクセントなどを参考にするために必要です。
※KotonoSyncではVOICEROID+EXシリーズにも対応していましたが、KotonoLabelは今のところ対応していません。作成したsvp形式のプロジェクトファイルを再生するために必要です。
Synthesizer V Studio用の日本語歌声データベース
フリーのBasic版は一部機能に制限がありますが、プロジェクトの利用自体は可能です。VOICEROIDは今のところ日本語以外の言語に対応していません。そのため、それを元に作られるトーク用のプロジェクトファイルも日本語専用になります。
Synthesizer V Studioでは日本語の他にも英語や中国語の音声データベースが存在しますが、日本語以外のキャラクターではこのプロジェクトファイルを利用することができません。再生しようとしても正常に発音ができないのでご注意下さい。
2020年9月時点で確認している利用可能な歌声データベースは以下の3種類になります。
・琴葉 茜・葵 ・Saki ・ゲンブ
それぞれLite版でも利用可能ですが、表現グループが少ないのでトーク時の調声の幅が狭まります。また、Pro版とLite版では音声の利用規約が異なるので注意してください。KotonoSyncとKotonoLabel
4年前に公開したKotonoSyncは歌声合成ソフトの調声を元にして読み上げソフトに歌ってもらうというアプリでした。
一方で今回新たに公開したKotonoLabelは読み上げソフトの調声を元にして歌声合成ソフトに喋ってもらうという逆の手順を行うアプリになっています。
これらの二つのアプリを使うことによって以下のような事が可能になります。なぜそのような事をする必要があるのかは謎ですが、可能です。
・VOICEROIDシリーズの琴葉姉妹に歌ってもらう(?)
・Synthesizer V Studioの琴葉姉妹に喋ってもらう(?)
・対応しているソフトであれば他のキャラに歌ったり喋ったりしてもらう事も可能。このアプリを利用した音声・動画の公開について
このアプリを使った音声・動画の制作を行う場合は以下の点をご確認ください。
※KotonoSync・KotonoAssistなどのアプリとは規約が一部異なります。SynthVのトーク自動変換アプリ《 KotonoLabel 》の利用規約
(2020/9/26 更新) 第1条の補足説明について更に追記を行いました。
第1条(連携先の各種ソフトの利用について)
1-1. 連携先のソフト(VOICEROID・Synthesizer V Studio)の音声やキャラクターを利用する場合は
その利用規約に必ず従って下さい。
1-2. AITalkエンジンを利用しているVOICEROID以外の読み上げソフトも利用できる場合があります。
その場合はそちらのソフトウェアや該当するキャラクターの利用規約に必ず従って下さい。
1-3. 作成したプロジェクトファイルは別のソフトで変換する事で、
Synthesizer V Studio以外の音声合成ソフトで利用できる場合があります。
その場合はそちらのソフトウェアや該当するライブラリの利用規約に必ず従って下さい。第1条 の《読み上げソフト》の取り扱いに関する補足説明
KotonoLabelで作成したsvp形式のプロジェクトファイルには読み上げソフトの音声データは含まれません。しかし発音のタイミングやアクセントなどの情報を生成する上で読み上げソフトの喋りの特徴も一部取り込んでいる為、このプロジェクトファイルを利用する際は読み上げソフト側の利用規約にも依存すると考えられます。
以上の事から、KotonoLabelの利用時は読み上げソフト側の利用規約にも従うようにお願いします。
《参考例》
・KotonoLabelで作成したsvpファイルを元に歌声合成ソフトで音声を作成する場合、歌声合成ソフトの規約に加えて、読み上げソフトの音声に関する規約にも従ってください。
・KotonoLabelで作成したsvpファイル自体の配布を行う場合、利用した読み上げソフトで音声単体での配布に制限が行われていないか確認してください。(一部の読み上げソフトでは素材としての音声の配布が禁止されている為、その音声を元にしたsvpファイルの配布も禁止行為にあたる可能性があります)
第2条(アプリの使用条件)
2-1. 第1条の音声やキャラクターに関する利用規約に従う形であれば商用利用OKです。
2-2. 誹謗中傷目的での利用はトラブル防止のため禁止です。
2-3. アプリの無断での再配布は禁止です。
第3条(使用報告やクレジット表記など)
3-1. 基本的にアプリの使用報告は無くても大丈夫です。
もし利用形態などが特殊で使用条件に不安がある場合は一度お問い合わせ下さい。
3-2. アプリのクレジット表記は任意です。
どこかに入っていると嬉しいですが表記が難しい場合もあるので強制ではありません。
3-3. ニコニコへの動画投稿の際は紹介動画をコンテンツツリーに追加して頂けると
私のところに通知が来るのでもし良かったら登録をお願いします。(こちらも強制ではありません)
※今のところ紹介動画をアップしていないので3-3.は無視して大丈夫です。
3-4. ニコニコ以外のサイトへの投稿もOKです。(Twitter・Youtubeなど)
以上の内容を守った上で楽しくご利用ください。連絡先
このアプリについての質問やバグ報告・要望などがあればこの記事のコメント欄、もしくはスズモフのツイッター(@suzu_dov)までご連絡ください。
趣味の一環として開発をしている都合上、寄せられた要望等に必ずしもお応えできるとは限らないのでその点だけはあらかじめご了承ください。
※お問い合わせはニコニコのユーザープロフィールに記載してあるメールアドレス宛でも大丈夫ですが、そちらは反応が遅くなる可能性があります。ダウンロード場所
KotonoLabelのダウンロード先は以下のURLになります。
http://ux.getuploader.com/suzusoft/
ダウンロードパスワードは「 sister 」です。
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【声月六】新刊《コトノツールマガジン》の紹介と通販のお知らせ【ボイロ支援アプリの解説本】
この声届け、月までも 六 / 大展示ホール Q-06
新刊《コトノツールマガジン》の紹介とお知らせ
2020年2月11日 に大田区産業プラザPiOで開催される『この声届け、月までも 六』にサークル参加します。そこで新刊の「コトノツールマガジン~ボイロ支援アプリの解説本~」を持って行く予定です。今回はその内容の紹介になります。
《目次》
1. 本の紹介について
2. 通販について
3. 誤植及び解説ミスの訂正
4. あとがきと関連リンク1. 本の内容の紹介
今までボイスロイドの調声を手助けする為のKotonoSync、KotonoAssist、KotonoToneという三つのアプリを作ってきました。今回の本ではそれらのアプリの紹介と、各種機能の使い方やテクニックなどの解説本です。ほぼ公式マニュアルみたいなものです。
バージョンアップによって機能が増えすぎて説明が追いついていない部分のフォローや、様々な設定を実際の作業時にどのように活用するのが良いかなどのテクニックを紹介しています。
これらのアプリをまだ使ったことが無い人も、既に使っていて更に詳しくなりたい人も良かったら一冊いかがでしょうか?
ちなみに今回は過去のイベントで頒布したボイロチューニング!!などの本も持って行く予定です。支援アプリの方では無くボイロ自体の解説に興味があるという人も良かったらお越し下さい!
《当日のお品書き》
https://twitter.com/suzu_dov/status/1225450090388574208
《紹介動画》2 通販について
今回の『コトノツールマガジン』は以下の通販サイト様に委託をお願いしています。イベントでの頒布価格よりは若干値上がりしてしまっているのですが、そちらでもよろしければ確認してみてください!
《BOOTHの商品ページ》
https://suzumof.booth.pm/items/2070038
《メロンブックスの商品ページ》
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=632146
《バーチャルマーケットβの商品ページ》
https://www.v-market.work/ec/items/3089/detail/
※バーチャルマーケットβでの販売のみ電子書籍版になります。データのみの配布になる代わりに他よりも価格が少し安くなっています。
《本のサンプル》3. 誤植及び解説ミスの訂正
本書の内容で誤植及び解説ミスがあった為、ここで訂正致します。
もし他にも記載のおかしな場所が見つかったら追記しておきます。《57ページ》
KotonoSyncから出力したVocalShifter用のプロジェクトファイルの説明で、音声ファイルの位置は絶対パスで保存される事の説明していますが、これについてはVocalShifter上でプロジェクト設定から相対パスに変える事が可能です。本書ではこの点についての説明が抜けていました。申し訳ございません。
他にもおかしな箇所があれば教えてくれると助かります。解説で不明な点があればツイッターなどで直接質問もお待ちしてます。4. 関連リンク
この本の感想などは良かったらSNSなどで書き込んだりしてくれると励ましになるのでお待ちしておりますー。よろしくね。
Twitter:@suzu_dov
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ざくざくアクターズが面白かったので紹介したい記事
ざくざくアクターズをクリアしました
はむすた様が作られたざくざくアクターズ(通称:ざくアク)という無料のRPGを2015年の9月頃からニコ生で遊んでいて先日ようやくクリアする事ができました。週1回ペースの放送で忙しいときは2~3ヶ月くらい中断する事もあったので随分と時間が掛かってしまいましたが、その分じっくりと楽しむ事ができました。
普段はボイスロイド関連の投稿が中心で、それ以外を投稿することは殆ど無いんですが、せっかくの機会なのでこの4年ほど遊んだゲームの感想をあまり大きなネタバレにならない範囲で書いてみようかなと思います。
フリーゲームの中ではかなり有名なので知っているって人も多いかもしれませんが、知ってる人も知らない人も良かったら見ていってね。
主人公のデーリッチとローズマリーの二人。前作《らんだむダンジョン》の紹介
いきなり話が脱線してしまうのですが、同じ作者さんが一つ前に作られたゲームでらんだむダンジョン(通称:らんダン)というRPGがあるので先にそちらの紹介をしようと思います。
このゲームは村のすぐそばにあるダンジョンを探索してお宝探しや強敵討伐をする事で村おこしをしましょうって感じのストーリーになっており、ダンジョンの探索自体がゲームのメイン要素になっています。ダンジョンは入る度に繋がるマップや入手できるアイテムなどがランダムで変わって何度でも楽しめるようになっています。
上の画像はゲーム開始直後。いきなり説明無しで村の中に放り出される主人公の図。ダンジョン探索自体がメインのゲームなので、主人公達やストーリー自体についての説明も最初はかなり薄めです。
しかしダンジョン探索を繰り返すことで起こる様々なイベントを通じて、主人公達の生い立ちやその魅力などが徐々に分かるようになっており、いつの間にかこの世界観自体にどっぷりとはまり込んでしまうという恐ろしいゲームになっています。
ダンジョンで入手できるアイテムの種類は非常に多く、しかもそれぞれにかなり長めの紹介文があってそれを読むだけでも楽しめます。また、一部のアイテムは入手するとちょっとしたイベントが発生することもあります。
これはざくアクにも共通で言えることなのですが戦闘のバランスが良く出来ていて、どうしたら強敵を倒せるかという戦略を考える楽しみもあったりします。
とても楽しいゲームなのでこちらもおすすめです。改めて《ざくざくアクターズ》というゲームの紹介
さて、らんダンを簡単に紹介したところで本題に入ろうと思います。
ざくざくアクターズは前作とは違って最初にプロローグがあります。様々な事情で放浪生活を送っていた主人公のデーリッチとローズマリーが、自分たちが安心して住むことのできる王国を作ろうと立ち上がるところからゲームは始まります。
らんダンは最初はストーリーが抑えめで徐々にエンジンをかけていくタイプだったのが、ざくアクは最初からエンジン全開な感じです。前作を知っていたが故にこの辺の違いで最初は若干の戸惑いもあったんですが、楽しい内容ですぐにそんな事は気にならなくなっていました。
ストーリーについては何を書いてもネタバレになってしまいそうなのでこれ以上の言及は避けますが、ギャグもシリアスも織り交ぜたとても素敵な内容になっています。あとストーリーのボリュームがすごいです。コンシューマーのRPGに匹敵するくらいの文章量があります。
ちなみに前作という言葉を使いましたが、らんだむダンジョンとざくざくアクターズはストーリー上の繋がりはほとんどありません。一応前作を知っているとニヤッとするポイントが若干あったりしますが、それらがストーリーに直接関わってくる事は無いので気にせずざくざくアクターズから遊んでも大丈夫です。
むしろざくざくアクターズはらんだむダンジョンの頃よりもシステムが洗練されて更に遊びやすくなっているので、こちらからの方が入りやすいと思います。部分的に似たようなダンジョン探索のシステムも形を変えて取り込まれていたりします。ゲームの流れ
前作のらんだむダンジョンは基本的には以下のような流れで進めるゲームでした。
1. ダンジョンを探索する
2. 何らかのイベントが起こる
3. 事件などを解決する
4. 1番目に戻る
一方でざくざくアクターズは基本的に以下のような流れになっています。
1. 王国のメンバーで次に何をするかの会議を行う
2. ストーリー上で解決しなきゃいけない事が出てくる
3. ダンジョンなどに出向いてそれを解決する
4. 1番目に戻る
一部例外もあるんですが、大まかに見るとらんダンはダンジョン探索メインのゲーム、ざくアクはストーリーメインのゲームと言えるかもしれません。(既プレイヤーからツッコミを受けそう)ゲームの特徴
ざくざくアクターズでストーリー以外で良く出来ている部分や特徴的な部分などをいくつか紹介してみようと思います。とにかく作者さんからプレイヤーへの気配りが凄い。
王国会議
ゲームを開始して少し進めると王国会議というのを行うことができるようになります。ここでメンバーから様々な提案を聞いたりして王国を作っていきます。メンバー同士の会話や可愛らしいイベント絵を見ることもできるので楽しいです。ストーリーを進める以外にも一定の戦闘回数をこなすことでも会議を行う事ができます。
アイテム集めに戦闘しつつダンジョン探索して、帰ってきたら会議を見るという流れもいいかもしれません。上の画像は最序盤の会議のワンシーンです。
仲間にできるキャラが多い
このゲームの特徴としてとにかく仲間にできるキャラクターが多いです。何人いるのかはここには書きませんが、ゲームを進めるごとに仲間が増えてどんどん賑やかになっています。そしてどのキャラもとても個性的で魅力で溢れています。
8人戦闘システム
一つ上で説明したとおりこのゲームは仲間キャラの数が多いです。その分、普段パーティに連れて行けるメンバーの数も8人になっており、普通のRPGよりも多めに設定されています。
このうち戦闘で実際に行動できるのは前衛の4人のみなのですが、戦闘中はいつでもターン消費無しで前衛と後衛のメンバーを入れ替える事ができます。激しい攻撃が予想されるときに前衛でHPが消耗しているメンバーを後衛と入れ替えて、余裕のときに前衛に出してHPを回復させたりなどといった様々な戦術を取ることができます。
戦闘が面白い
前作と同じく、戦闘のバランスが良く作り込まれています。様々な属性や状態異常、ボス毎に行動パターンも豊富です。このゲームにはストーリー上では倒さなくてもいい強敵もたくさんいるのですが、一筋縄ではいかない敵も多くて無策で突っ込むとあっけなく全滅する事が多々あります。
言ってしまうとこのゲームの戦闘の難易度は他のRPGと比べても割と高めです。ですがちゃんと作戦を考えるとどのボスもちゃんと倒せるようになっているので歯ごたえのある難易度のゲームを遊びたい人にはとても楽しめるのではないかと思います。
なお、難しい戦闘は苦手という方もいると思いますが、そんなときのレベルを上げたり後述する強化アイテムやスキル書を活用する事で難易度を下げることもできるので、好きなスタイルで遊ぶといいでしょう。
推奨レベル
このゲームのダンジョンやボス、一部の強敵などには攻略推奨レベルが設定されています。特にこの推奨レベルを守る必要はありませんが、大体どれくらいのレベルになっていればいいかの目安になるのでとても分かりやすいです。ちなみに推奨レベル以下で攻略すると多めに経験値を貰えるボーナスがあったりします。そういうのを目標にクリアするのも楽しいかもしれません。
レベルダウン
ざくアクは比較的レベル上げがしやすくなっていて、どんなに強いボスであっても頑張ってレベルさえ上げてしまえば大体何とかなったりします。でも中には低レベルでボスに挑みたいという人もいるかもしれません。そんな人向けにゲームをある程度進めるとキャラのレベルをある程度自由に下げられるシステムが解禁されます。
オート戦闘
オート戦闘のコマンドが用意されているRPG自体はそれほど珍しくありませんが、このゲームはオート戦闘中に使ってほしくないスキルを事前に除外しておく事ができます。
手動で戦っているときには役立つけど自動戦闘ではあまり役に立たなかったりMPの消耗が激しいスキルを使わせないようにする事が可能です。具体的な作戦までは指示できませんが、これだけでも結構楽になったりします。アイテム集めで探索を繰り返すときに便利です。
メニューリカバー
このゲームは敵の火力が全体的に高めでザコ戦であっても戦闘終了後はHPが消耗している事が多いです。しかしフィールド上からWキーを押すことで出せる専用の回復画面が用意されていて、おまかせをポチっと押すことでMPの消費を抑えつつも一発で全員のHPを回復できます。
強化設定のオンオフ
このゲームでは能力を永続的に上昇できる強化アイテムがかなり頻繁に手に入ります。これをひたすら特定のキャラに使うことで一人だけ極端に強くするなんて事も出来たりします。こちらの永続強化もゲームをある程度進めると一時的に強化をオフにして素の状態に戻すことが出来たりします。やっぱり普通に遊びたくなったときにいつでも戻せるという訳です。
スキル書
登場する仲間キャラはそれぞれ強力な固有スキルを持っているのですが、それとは別でランダム入手できるスキル書というのがあり、これを使うことで仲間キャラに汎用スキルを覚えさせることが出来ます。固有スキルと比べると性能が低めのものも多いですが、これらを使ってそのキャラの弱点を補ったり長所を伸ばしたりすることも可能です。押しキャラに全汎用スキルを覚えさせるという楽しみ方もありそうです。
アイテムの収集要素
ざくアクには数百種類以上の大量のアイテムがあり、それを頑張って集めるという遊び方もできます。ダンジョンの構造は基本的には固定なんですが、固定配置のアイテムとランダム配置のアイテムがあって、後者については入り直せば何度でも入手できます。
様々な特性の装備品などがあるので、頑張って集めることでボス戦を有利に進められるかもしれません。残念ながら前作のように各アイテムに長い説明文は用意されていませんが、短い紹介文の中にネタが入っていることも結構あります。
なお、アイテムコンプはかなり大変です。一度取り逃すと二度と入手できないアイテムは無いのでその点は安心できますが、入手確率がかなり低いレアアイテムもあるので覚悟のある人だけチャレンジしてみてください。
ダンジョンの構造がわかりやすい
このゲームには行く事のできるダンジョンがたくさんあるんですが、ストーリーで訪れることのできるダンジョンは道中が一本道になっている事が多いのでそんなに迷子になる事がありません。長い道中の中でも所々に会話イベントが用意されていたりするのもポイント高いです。
たまに分岐があってもその手前で仲間キャラが先の道についてアドバイスをくれる事もあります。それとイベントの手前では大体回復ポイントも設置されているので分かりやすいです。
一本道が多めなのは広大なマップを探索するのが好きな人にとってはデメリットにもなりますが、迷路のような複雑なダンジョンが苦手な人にとっては遊びやすくなっていると思います。
本編クリア後の要素も大ボリューム
詳細は省きますが、本編クリア後にも追加のストーリーが用意されていてゲームクリアしてもまだまだ遊ぶ事ができます。それと2019年現在、クリア後に遊べるシナリオを更に追加で製作中らしいです!実際に遊んだときの話
ここからは実際に遊んだときの話です。初見プレイではあったのですが、実際に配信で遊んでいるときは何故か以下のような縛りプレイで攻略してました。《縛りのルール》 ※ネタバレになりそうな箇所などは一部省略
最初はこんなルールにはしていなかったんですが、仲間キャラがみんな魅力的でバランス良く使ってあげたいということで出来るだけ強化系のアイテムなどは使わない方針で遊んでました。あと回復アイテムを制限したのはプレイヤーがエリクサー症候群を患っている為です。
・できるだけ推奨レベル-5以下で攻略
・できるだけいろんなキャラを使う(パーティが毎回同じにならないようにする)
・イベント攻略中はアイテムなどによる永続強化をオフにして攻略する
・特技書と魔法書はバランスが崩れない程度に使う(追加効果のあるものは習得禁止)
・奥義書の技や装備品自体の固有技は使用可能
・回復アイテム使用は店売りのMP回復と蘇生薬と状態回復のみ使用可
前述の通りこのゲームは割と戦闘の難易度が高めなので、終盤の一部のボス戦などが非常に難しくなって結構大変だったりもしました。HPやTPの回復アイテムが使えないのが辛い…。
それでも攻略法を考えていくことでどのボスもちゃんと倒せるようになっていてスリリングで非常に楽しかったです。今までRPGを遊ぶときはヌルゲーになるくらい全力でレベル上げをしてから圧倒的火力でボスを倒すスタイルで遊ぶことが多かったので、新鮮でした。
動画とかで投稿されているような本格的な縛りプレイの比べるとまだマシかもしれませんが、それでも本当に戦闘が難しくなるのでみんなは普通に遊ぼうね!まとめ
長くなっちゃったんですがとにかく面白いゲームでした。ちょっとでもこのゲームの魅力が伝わってくれると嬉しいんですがどうだったでしょうか?
本当はストーリーや登場キャラについても凄く語りたい事がたくさんあって、むしろそっちをメインにしてもいいくらいなんですが、ネタバレ全開になってしまうので自重しました。ストーリーの話はネット上でいろんな人が書いてくれている筈だから大丈夫だよね?
大ボリュームなので短めの時間でサッと遊びたいって人にはオススメしづらいんですが、時間があってRPGが好きという人は是非このゲームいかがですか?
ざくざくアクターズ ダウンロード先
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/game/se508809.html
ちなみに作者のはむすた様のブログの方では製作記事やグッズ販売などもやっています。本編のネタバレ多めなのでリンクは貼らないですが、ゲームを遊んで楽しかったって人はそっちも見るといいかもしれません。
このような楽しいゲームを遊ばせて頂き本当にありがとうございました!
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