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僕はね、考えているんだ いたんだ
決して過去ではなくて未来にも連ならぬ事柄を
冷え切った革張りのソファに寝転んでさ
うっかり視えちまった天窓の先の三日月さまに
うっかり答えを投げかけてしまった
誠心誠意のお月様に応えられてさ
僕は世の中の見方がすっかり変わってしまった
ああそうさ いつだって嘲笑笑顔だった三日月さまが
まるで体温の伝わらない革張りのソファみたいにさ
いつまでたっても不機嫌でそっぽむいてね
まあうっかりしてた僕が悪いのさ
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