群狼大戦 感想      ~地獄は現場で起きている~
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群狼大戦 感想      ~地獄は現場で起きている~

2015-01-16 22:55

    Eテレの番組、岩井俊二のMOVIEラボ  http://www4.nhk.or.jp/movielab/x/2015-01-29/31/24558/

    昨夜放送の特撮特集
    「ラドン」のせつないラストシーンは、円谷英二特技監督が操演のワイヤーが切れたアクシデントを活かして撮影された
    というエピソードが語られました。




    これは自分が子供の時読んだ特撮本にも書いてあったエピソードで、
    その臨機応変ぶりに「流石特撮の神様はすげえや」と思ったのものです。

    この様に現場の奇跡といいますか現場の魔物といいますか
    計算外の出来事が映画の出来を左右したことは
    きっと映画撮影史上たくさんあったと思います。


    そして思い出したのが




    群狼大戦 1990 香港


    の映画のあまりに斜め上の衝撃が待つラストシーンは、香港映画マニアの間では伝説になっています。

    DVDとかになって無いので今見るのは難しいかもしれません。
    自分も何年も前にVHSで見たっきりで
    その記憶を元に書きます。


    超ド級のバイオレンスアクションと謳ってますが
    映画としてはC級です。迫力のないアクション、つまらないシナリオ。
    予算もかかっていません、中盤のカーチェイスは高原のサイクリングコースみたいなところで行われます
    しかもコースを守って(芝生を痛めたら怒られるんだと思う)。


    ダラダラと退屈きわまりない展開が続き
    終盤敵のアジトのビルに主役達(ジャケの3人)が乗り込み。
    ビルのバルコニーからジャンプ→背後が爆発
    というアクション映画でよくあるシーンに挑みます







    なんと役者がジャンプする前に背後の部屋が爆発。


    ここでスタッフが





    最後くらい派手に燃やそうぜ

    と思ったのか、乏しい予算をつぎ込んで明らかに火薬の量が多い


    結果、火ダルマになった主役達がビルの下に落ちていきます

    「ちょっと待てエエエエー」

    と思わず画面に叫びたくなります
    その声が届いたのか映画はここで終わります。

    役者が入院してしまったから

    ストーリーなどあって無いようなクソ映画ですが、さすがにどうなんだ?それ。
    と呆然としてると、
    全身包帯に巻かれた痛々しい姿事故を伝える新聞記事等を延々と映して映像は終了。
    後味最低です。絶対本人の許可取ってないだろ。そして


    「映画の芸術性を高める為にあえて危険なスタントに挑んだ彼女達」

    みたいなテロップが流れます
    イイ話にしようとしてる!?

    スタッフの責任は?


    20世紀の香港映画の撮影現場のカオスっぷりはムチャクチャな逸話に事欠きませんが
    この映画の放送事故?公開事故?はその最たる物だと思います。
    よく公開する気になったな。
    これ劇場で見た人達はどう思ったのか、すごく興味あります。



    だいたいスタントマンではなく本人が危険なアクションやってる時点でだいぶオカシイ。
    しかも火ダルマになったムーン・リー、シベール・フーはその後アクション俳優として復帰しています。
    どんだけタフなんだ(笑)。


    前述の東宝撮影所でも山火事の特撮シーンの撮影中にスタジオが火事になり全焼
    焼け跡を撮影して映画本編に使用
    というエピソードがあります
    映画造りとはタフなメンタルがないと出来ないんですね。

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