機動戦士ガンダム U.C.戦記  追憶のシャア・アズナブル 感想
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機動戦士ガンダム U.C.戦記  追憶のシャア・アズナブル 感想

2015-04-21 00:03






    機動戦士ガンダム U.C.戦記 追憶のシャア・アズナブル

    ガンダムオリジンアニメ化で今春注目の集まっている

    機動戦士ガンダム THE ORIGIN 1 青い瞳のキャスバル 感想 ...


    シャア・アズナブル主役のスピンオフコミックです。





    機動戦士ガンダム U.C.戦記というタイトルから
    シャアフル・フロンタルとの関わりが描かれるのか?と
    勘違いしそうですが。



    このU.C.とは
    ユニコーンではなくて
    ユニバーサル・センチュリーの方。




    作者の大森先生は現在
    ガンダムUCのコミカライズを担当しているからさらにややこしい。







    内容は

    「月の裏側」

    クワトロ百式をなぜ赤く塗らなかったのか



    「ガルマ散る」

    ニューヤーク攻防戦にて



    「味方の兵まで騙すのは性に合わんな




    「謀ったなシャアアアアア!」



    ガルマは仕方ないとして
    歴戦のジオン兵達もシャアあんな手にやすやすと引っかかる
    スットコドッコイ揃いだったのか?






    「ジャブローに散る」

    最大の名場面。
    このジムのパイロットはいかなる人物であったか。




    と、シャアが主役と見せかけて
    実はこの作品は
    ガンダム本編の裏側でシャアに振り回された人達の物語です。


    だから表紙でドヤ顔してる赤い彗星の出番はけして多くなく。
    物語の狂言回しですらありません。

    がどういった人間で、何をしたかは皆知っているから
    説明する必要すらない。
    この存在感、やはり稀代のキャラクターだなぁと思います。


    この作品、コンセプトは素晴らしい。
    良い所に目を付けたもんや
    と感心したのですが。


    肝心の内容に目を引くところがありません。


    出てくるオリキャラ達に与えられたバックボーンは
    出来の良くない戦争モノでよくあるテンプレートな物ばかり
    「理想で戦場は出来ていない」
    だの
    「誇りをみつけました」
    だの
    「戦友として支えになりたい」
    だの
    甘々のメロドラマで
    深みがありません。


    シャアという巨大なエゴイズムに翻弄され
    一顧だにされず死んでいく兵士達


    それを物語にするなら
    視聴者の心にへばりつくような濃い人間性
    がなきゃ、富野作品ならなおさら。

    1stガンダム見てた時小学生でしたが
    「これは戦争なんだ。この人達は死んでいくんだ」
    これは他のロボアニメと違うと思いましたから。



    死に対し無様にもがきもせず

    皆、妙に爽やかに満たされて死んでいって気持ち悪い。
    こんなふわふわしたバックストーリーを与えられた彼らがかえって可哀想。







    「こんな甲斐のない生き方なんぞ俺は認めない」





    「じゃあ、私達、何故生きてきたの!」




    「俺はまだ何もやっちゃいないんだぞ」


    この濃さ、この情念が
    この作品にはまったくもって足りていません。
    だから読後心に残るものが無い。



    というわけでシャアの活躍を期待すると物足りどころではなく。
    ガンダムのサイドストーリーとしてもインパクトに欠ける。

    そんな作品です。


    企画の立脚点はいいだけに残念。
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