カイト/KITE 感想    ~血に染まりしプリティちゃん~
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カイト/KITE 感想    ~血に染まりしプリティちゃん~

2015-04-25 20:50
    観てきました



    津泰臣監督の「A KITE」というアニメをハリウッドで実写化


    女子高生として学校に通いながら殺人請負人という裏の顔を持ち、
    放課後に暗殺に勤しむ砂羽という少女の物語






    画像はイメージ


    アメリカではカルト的な人気があるそうで
    タランティーノロブ・コーエンもファンだと宣伝されています




    ハリウッドで実写化が偉いってんなら
    ドラゴンボール北斗の拳ガイバーも実写化している訳で
    大事なのは中身。


    ネタバレありの感想です。




    原作のA KITEのあらすじはアカイというおっさんが砂羽を支配下に置き
    人殺しをさせ、記憶も身体も自分の思うまま。




    そこにオブリというイノセントな少年が現れ砂羽を導き。





    やがて砂羽は自らの過去とアカイの軛から脱する
    画像はイメージ
    それをエロとバイオレンスで味付けした内容です。


    見た第一印象は「予算ないんだな」

    アニメは小綺麗な都会で血生臭いバイオレスな世界観ですが。
    映画は小汚い町で小汚いバイオレンスが行われます。

    「そういう風に撮りたかったんや!」
    という熱意や必然性は感じないし。
    わざとらしく渡り廊下のあるビルを背景に映しているのも
    「金があったら、やりたかったんや!」
    という制作側の未練を感じます。
    同じセットでばかり撮ってるのもVシネマみたいだ。

    最初に企画した監督が準備中に亡くなったという事情もあるようですが。
    ハリウッドで映画化
    という言葉が持つゴーシャス感はありません。


    主人公サワ役の
    インディア・アイズリー




    アニメの砂羽以上にプリティなお顔にコスプレの数々を見せてくれて
    アクションも小さな身体で頑張っています。

    ただ、キャラクターとしてこのサワという娘、アタマ弱いし、喧嘩も弱くて
    なんやねんお前(


    砂羽のようなぶっ飛んだ身体能力も
    「銃よりエンピツが似合うでしょ」と言ってのけるユーモアもない。

    スタイリッシュアクションを謳ってますがそこを期待すると、鈍臭さにイライラすると思います。

    原作と比べる以前に、一個のキャラクターとして魅力ない。


    他の役者達もサミュエル・L・ジャクソンを除いて、まるでオーラありません。
    自分の役が何なのかを全然理解していませんね。
    こいつら絶対原作見てないな
    「日本のアニメなんて知るもんかよ!仕事、仕事」という態度がいっそ清々しい。








    A KITEって原作タイトルは
    アカイと、とのダブルミーニングだと思うのですが、英語だと意味をなさないからか
    (サワ砂羽の意味を説明するシーンもあるけど意味通ってるのかな)。
    この映画ではサワの心象表現としてカイト(凧)のカットが使われます。

    かつて両親と平和に暮らしていた頃カイトで遊んでいた。
    だから薬で記憶が混濁すると空にカイトが飛ぶ
    サワには見える。アカイには見えない。


    多分これって亡くなった前監督の遺したアイデアだと思うのですよ
    後を引き継いだジマン監督が前監督への
    「色々ままならないけどー、頑張って作品に気持ちを込めてますよー」
    というメッセージなんでしょう。


    そうでも思わないと許容できない位、意味が無いし、しつこい。




    原作はアカイにもオブリにも中身なんて無いんですよ。
    それぞれ美少女を使役する側と救う側

    それぞれオタクが自己投影する為の器にすぎない。

    梅津監督は客のニーズを解って作品を作った。

    ジマン
    監督は空いてるスペースによくある色を着けてしまった
    結果、作品の持つ独自性が失われてしまいました。

    これも実写化が難しい所以。


    見て損したとまでは言わないけど
    褒めるところも無いですね。


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