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 “α-Synodos” 
vol.244(2018/5/15)
特集:人間が人間らしく生きるために
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○はじめに

1.黒﨑真氏インタビュー「「非暴力」という抵抗――キング牧師の戦い」

2.志田陽子「人権の21世紀――人権とは、螺旋階段の途中にあり続けるもの」

3.要友紀子「出会い系/セックスワーク広告サイト弾圧のナンセンスを圧倒する、トランプ政権下のオンライン・セックスワーク・サバイバル」

4.齋藤直子(絵)×岸政彦(文)「Yeah! めっちゃ平日第十四回「気づかないが、調整している」」


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〇はじめに

シノドス代表の芹沢一也です。今回から芹沢がαシノドスを編集することとなりました。いっそう充実した誌面を目指したいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。それでは「αシノドス」vol.244のご紹介です。

はじめに、先日、岩波新書から『マーティン・ルーサー・キング――非暴力の闘士』を出版した黒﨑真氏へのインタビューです。今年はキング牧師が暗殺されてから50年です。アメリカ社会における黒人の地位向上と、人々の平等を目指し活動したキング牧師とはいかなる人物だったのか? その活動の軌跡をお聞きしました。

ついで、志田陽子氏に「人権」とはそもそも何か、どのような来歴を持つものなのかをご解説いただきました。隷属状態を拒否して「自由」と「平等」を獲得する動きからはじまった人権の確立という歴史的成果の上で、21世紀のいま人権を思考するとはいかなることなのかを精緻にご議論いただいています。

アメリカ上院議会でSESTA /FOSTA(オンライン上での性的搾取の人身売買を取り締まる法律)が可決された結果、セックスワーカーたちのプラットフォームBackpageがFBIによって閉鎖されました。トランプ政権下でセックスワーカーたちはいかにサバイブしようとしているのか? 要友紀子氏にレポートしていただきました。

最後は、齋藤直子さん(イラスト)、岸政彦さん(文)による人気連載「Yeah! めっちゃ平日」です。

今号も、どうぞお楽しみください!