フォトジェミック基礎と若干の応用。
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フォトジェミック基礎と若干の応用。

2014-04-18 23:37
    ニコニコ公式生放送「MMDアニメーションを一緒に作ろう♪」にて「MMD静止画&フォトジェミックで日本一周!」という企画がはじまりました。

    そこで今回、フォトジェミック初心者のための基本的な合成の仕方を教えたいと思います。

    Q:そもそもフォトジェミックってなんぞ?
    フォトジェミック(Photogemik)は写真にMMDキャラクターを合成した作品です。
    黎明期は動画作品がほとんどでしたが、最近ではニコニコ静画やpixiv等でも見受けられるようになりました。
    英語表記はPhotogenic+Mikuが由来。詳しくはニコニコ大百科の記事を御覧ください。
    別にミクさんだけがフォトジェミックでなく最近では他のキャラの実写合成でもフォトジェミックタグが用いられるようになりました。
    類似タグ:MMDフォトグラフ,MMD実写合成など

    だいたいのことがわかったところで、実際につくっていきたいとおもいます。
    注意:作り方は様々あります。ブロマガでも他にも何点かありますのでそちらもフォトジェミックタグより参考になさってください。以下の内容を読み返したらぶっちゃけ難易度やや高めと反省しております。

    今回は講座のためできるだけ省力化したいのでこちらのリメイク。唯一pmmが残っていましたので。(私はあまり静画でpmmを保存しない方)

    まず写真を選びます。

    写真内に大きさがわかりやすいもの、直線的なものがある写真をおすすめします。

    次にMMDを起動します。
    写真を読み込む前に、[表示]→[出力サイズ]で元写真のアスペクト比に合ったサイズにします。出力サイズはハードによっては限界がありますのである程度縮小させます。
    例:600万画素のほぼ3:2のデジカメだと3008x2000px→1155x768pxなど

    次に写真を直接MMDにドラッグ&ドロップするか、[背景]→[背景画像ファイル読込]より写真を読み込みます。


    こんな感じになったとおもいます。
    次に、モデルを読み込ませます。


    いつものミクさんどーん。
    私はこの時点で位置合わせをしていきます。

    まずは視野角の調整。以前樋口優さんのツイートにて「MMDでの視野角(厳密には写真用語の視野角とは違うのですが)は、縦の視野角であるとした方がより写真用語でいう所の視野角に近いはずです。」とおっしゃってましたので、写真における縦の画角を参考にしていきます。

    ※ここからちょっと専門的な話になります。

    さて、デジカメの写真データには基本的にExif(イグジフ、エグジフ)と呼ばれる撮影情報がついております。スマートフォンやカメラ付き携帯電話にもほぼ必ずと言っていいほどついております。(トイカメラ等低価格カメラにはついてない場合もあります。)
    その中にはシャッター速度や絞り、機種によってはシャッターを切った回数や使用した撮影モードなどといった内容も記録されております。
    その中にはレンズの焦点距離もついております。焦点距離から三角関数で画角を割り出すことが可能なので合成にはそれを利用します。
    実際にどんなものか見てみましょう。今回は吉本龍司様制作の「Exif Reader」(フリーソフト)を使って確認します。


    カメラの機種にもよりますが、このようにレンズの焦点距離と35mm換算にしたときの焦点距離がでてきます。


    レンズの焦点距離は、記録するセンサーの大きさによって変わってきます。
    同じ焦点距離のレンズでも、デジタル一眼レフとスマートフォンでは得られる画像が大幅に異なります。(上記の画像は約10倍ズームのコンデジ)つまりおんなじレンズでもセンサーの大きさによって画角に大きな影響がでてしまいます。
    今回は35mm換算の焦点距離が出てますので、こちらを利用します。

    画角の計算を自力でやるのは面倒なので、おかやん様の「焦点距離等計算器」を利用します。


    フォーマットはデフォルトの[35mmライカ判]。焦点距離にExifの情報どおり[27]と打ち込みます。
    すると画角が出てきました。先ほどの記述より短辺画角を選びます。横構図にしろ縦構図にしろ得られる結果は同じですので縦構図の写真でも短辺画角をつかいます。


    視野角を小数点以下四捨五入して48にした後、カメラ位置、アングルを調整します。
    この時、座標軸を活用してカメラの角度を決めます。座標軸の直線と写真の石畳やベンチの辺がだいたい一致してるのがわかるとおもいます。
    うまくいかなくても、座標軸消して最終的に出力した段階になるとわからなくなるので直線的なものがない自然の景色などは大雑把でもかまいません。
    照明の角度も設定しておきましょう。この場合太陽がだいたい電灯付近にあるので逆光になるように設定してあります。順光の写真に影がはっきり写ってる場合はそれを利用しましょう。
    [表示]→[地面影色設定]で影のこさをいい感じに調整します。(画像では0。)地面影色透明化にもチェックを入れておきましょう。

    参考までに、座標軸は1マス約40cmです。点字ブロックが30cm四方で、歩道の縁石(一番長い辺)が60cmです。


    ポーズをつけて座標軸消せばとりあえず完成です。この状態で出力して投稿するもよし、MMEでエフェクト盛って出力するもよし、背景消して透過PNGで出力した後、画像編集ソフトで合成させるもよしですが、今回はMMEで雰囲気を出させます。

    まずは地面影。正直このままでは影がはっきりしすぎているので、針金P様の「SoftShadow」でぼかしをかけます。


    あ、モデルにシェーダもかけております。ここではデータP様の「S5Shader」を使っております。


    次に陰を若干強めにするためにおたもん様の「o_SSAO」を適用。Si=0.3。


    若干幻想感をもたせるためにくるりんぽん様の「LightBloom」を適用。X=15,Si=3。


    LightBloomでモデルの境界のギザギザが気になったので針金P様の「MLAA」でアンチエイリアス適用。若干ぼやけてしまったのでデータP様の「L3AA」ですこしだけシャープに。

    ここでMMDでの作業は完了。PNG形式で出力します。


    続いてpentacomの「ToyCamrera AnalogColor」(1050円、ウォーターマークがつく期間無制限のお試し付き)で色調等を調整していきます。
    ウォーターマーク無しで機能が少なめの「Toycamera Standalone XP」でも似たような雰囲気をつくることができます。

    いい感じの雰囲気になるまでスライダーを動かしたり色調パターンを変更したりして完成です。お疲れ様でした。

    いかがでしたでしょうか。
    2016/08/31追記
    最近MMEのシェーダエフェクト、ポストエフェクトも多種多様なのが増えてきました。自分が納得する絵作りをするためにも新しいエフェクトをいろいろ挑戦してみることをおすすめします。
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