冨樫先生のコマ割り術を観察、分析してみました。

<要点>
・セリフの無いコマの用途 → 状況説明or間(ま)
・間の使われ方は、主に「物語上の変化」(転換、反発、意外性、葛藤)
 変化がない場合、間はむしろ少なめで、ガシガシ進む
・コマの大きさは、物語的,読者的な興奮度や、時間経過に応じる
・1コマ1叙述(物語上の叙述)
・『印象派』
・反語的コマ割りの多用

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以上でこの記事の役割だいたい終了。

※以下は会員の皆様向け。下部に、もう少し詳しいメモ有り。

冨樫先生のコマ割りは分かりやすく、効果的で、洗練されている。
少ないスペースで、表現すべき情報を的確に表しているように見える。
が、どういう文法で構築されているのか、分かりそうで分からない。

天才の所業、と言ってしまえばそれまでだが、
断片的でもいいので盗める技はないか。
――理想は体系的に解き明かすことだが。

直感的な部分は、コチラも直感で(センスを信じ)がんばるしかないが、
論理的な部分は、言語化、真似できる。

そういうわけで、ハンターハンターを僕なりに読み込んで、
気づいた点を改めて列挙してみました。
自分用のメモをコピペしたので、乱文については予めご了承ください。

特に今回、「セリフのないコマの使い方」(間とか)にフォーカス。
間の使い方が特に凄いと常々思っていたので。
あとは、「同一のコマに入れる場合と、複数のコマに分割する場合の違い」とかにも視点を当てました。
気づいた点を箇条書きで列挙しただけなので、
乱文っぷりについては予め(略)

本質的に理解できたら体系的にまとめられるはずなんだけど……。

まだまだ気付けていない秘密がたくさんある気がする……!
改めて神がかったコマ割りだと痛感させられました。
引き続き、じっくりと観察し続けていく所存です。

特定の視点を持って読み返すだけで、めっちゃ勉強になりますね!
(今回なら、「セリフの無いコマ」「コマの分割」)

 ※よければフォローしてください! → @taks_Zxim

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H*Hの1,2,11巻で気づいた点

■セリフの無いコマの使い方 
☆用途→間(ま)、状況説明

・物語上の『変化』(転換、反発、意外性、葛藤)がある時に、間(セリフのないコマ)が挟まれる
 物語が、読者的な順流に乗って進んでいる時は、間無しでガンガン進む

・物理的、精神的な場面(ステージ)が変わった際には、大胆に大ゴマを取る
 (セリフがある場合もあるが、あくまで軽い情報)

・1コマ1コマに意図があり、焦点となるものが1つの場合は、大胆に拡大して映す