【SS】清霜と花束【艦これ】
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【SS】清霜と花束【艦これ】

2019-04-16 23:39

    この作品は、うp主が艦これアーケードイベ「発動!渾作戦」において、
    限定イラスト清霜を手に入れた時の気持ちを元に作られたSSです、
    妄想&適当設定&稚拙な文章なのでご了承ください。



    2019年4月15日
    時刻ヒトキュウサンマル
    ~清霜捜索から5日目~

     渾作戦の攻略を終え、イベント終了が目前に迫る中、提督は焦っていた

    提督『まさか…5日経っても現れないなんてなぁ…』

     今回のイベント海域には、夕雲型駆逐艦の5人が週ごとに花束を持った装いでドロップする仕様となっていた
     提督はブラウザ版においてケッコンカッコカリを果たしている清霜との邂逅を待ちわびていた
     しかし、全ての海域を回ってみても、一向に清霜の姿を見つけることが出来なかった
     提督は一人、執務室で半ばゾンビのような形相でうなだれていた

    ???「…提督さん?」

     執務室に、提督の秘書艦であり嫁艦である正規空母『瑞鶴』が入室する

    提督「あぁ瑞鶴か、どうした?ノックもせずに」
    瑞鶴「ノックしたのに全然反応ないんだもの、心配しちゃったよ?」
    提督「そうか、すまなかった!イベントももう終わりだなぁ、限定イラストの清霜は出なかったが、いつまでもへこんでるわけにはいかないな」

     すると瑞鶴は、たった今入ってきたドアをもう一度開け、廊下側に目をやる

    瑞鶴「そのセリフを言うには、ちょっと気が早いんじゃない?」

     瑞鶴の言葉で顔を上げると、廊下の隅から一本のアホ毛がピョコピョコ動いているのが見えた。
     おずおずと顔を見せたのは、両手に花束を持った夕雲型駆逐艦『清霜』であった

    清霜「司令官!到着遅れまs」

    提督「うおおおおおおおおお清霜おおおおおおお!!!!」

    清&瑞「!?」

     清霜が挨拶を終える前に、提督は瞬間移動したかのように清霜に詰め寄り、そのままひしと抱きしめた。

    提督「ほんっっっっとにもう会えないかと思った!!5日間、早霜や朝霜には出会えてもお前の姿は全然見当たらなかったんだ!!100円玉に換算したら205枚分かかっちまったよ!!!撤退掘りとか初めてやったわ!!!!」
    清霜「も、もう!司令官ったら…!」

     提督は全身全霊で感情をむき出しにし、清霜はそれにあわてふためいていた
     そばで見ていた瑞鶴もこれには驚いたが、空気を察したのか「それじゃあ、積もる話もあるだろうから、私は演習にいってくるね~!」とその場をあとにした


     数秒間同じ体勢で硬直していた二人だったが、提督が深呼吸してから、今度は落ち着いた声色で口を開いた

    提督「…本当に、会えて嬉しいよ」
    清霜「…うん、アタシも!」

     清霜は提督の腕を振りほどくことなく、顔を見ずにそのまま語り始めた

    清霜「清霜ね、司令官の所に行くために急ごうと思ったんだけど、道間違えちゃったり、深海棲艦と出くわしたりしちゃってさ…」
    提督「………」
    清霜「もし、武蔵さんみたいな立派な戦艦だったら、道も間違えないし、深海棲艦もすぐにやっつけちゃうんだろうなぁ」
    提督「………」
    清霜「…アハハ、こんなちんちくりんなままじゃ、立派な戦艦になるなんてまだまだだよね、もっと頑張らなきゃ!」

     清霜は乾いた笑いをしながらそう言った。どんな表情でその言葉を紡いでいるかは提督には分からない。提督はゆっくりと腕をほどき、清霜の両肩に手を置き口を開いた。今度は真っ直ぐ目を見ながら

    提督「お前は自分が思ってる以上に、十分立派だよ」
    清霜「…?」
    提督「その花束、俺に渡すためにずっと守ってくれてたんだろ?」

     清霜の手に握られてる花束は、一輪も折れることなく凛と咲き誇っていた。清霜の体には、深海棲艦からの攻撃を受けたであろう軽傷がみられた

    提督「まったく無茶するよなぁ、身を呈して花束を守るなんて…お前らしいけどさ」
    清霜「えへへ、なんか無意識にそうしてたみたいで」

     清霜は気恥ずかしそうに頭をかいた。提督は優しい口調で言葉を続けた

    提督「人に優しくて、どんな時でもまっすぐな志を持っている…俺にとって、お前は誇り高い戦艦だよ!」

     そう言われて清霜は、顔を見られたくないからか、黙って目を伏せた

    提督「それで?その綺麗な花束は、誰にどうやって渡すつもりなのかな?」

     その言葉に清霜はハッと気付き、袖で目をゴシゴシとこすってから、提督の目を真っすぐ見つめた。そして花束を両手でしっかり前に持っていき



    清霜「しれーかーんにっ、あげる♪」
    提督「…ありがとな!!」





    ーエピローグー



    清霜「でもね司令官!清霜、志だけじゃなくて体もちゃんと戦艦になってみせるから、その時まで待っててね!」
    提督「ああ、楽しみにしているよ!ところでこの花って、なんていう名前なんだ?薔薇だとは思うんだが、品種とかは?」
    清霜「え?うーんと…あ!清霜スペシャルフラワー!!」

    予想外の回答に、提督は思わず噴き出した

    提督「何だそれは!今思いついたろ!?」
    清霜「いいのっ!アタシにとってはスペシャルなフラワーなんだから!ねぇ、この花司令官の机に飾らない?」
    提督「ん?まぁ、別に構わないが…」

     その答えを聞くな否や、清霜は目を輝かせながら

    清霜「じゃあ早速この花にピッタリな花瓶を買いに行こうよ!ほらしれーかーん、早く早くねぇねぇねぇ!!」
    提督「ちょ、おまっ!引っ張るなって!」

     のちに提督は、何となくその花の花言葉を調べた。「感謝」や「上品」等様々な花言葉が並ぶ中、そのうち一つが強く印象に残っている。
    ピンク色の薔薇、花言葉は…

    『恋の誓い』



    ー完ー







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