【SS】落ち葉に隠した想い【艦これ】
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【SS】落ち葉に隠した想い【艦これ】

2020-01-08 20:51
    この作品は、うp主が実際に夢で見たのをきっかけに作られた艦これSSです。
    妄想設定&稚拙な文章なのでご了承ください。



    晩秋の季節、木々を飾る鮮やかな葉は徐々に落ち始め、冷たい風が吹き始める泊地の敷地内で、如月と卯月は焚き火で焼き芋を作っていた。

    如月「もう少しかしらね?」

    卯月「うーちゃん待ちきれないぴょん!」

    如月「潮ちゃんからたくさんお芋を貰っちゃったから、出来上がったら睦月ちゃん達も呼んでこないとね!」

    卯月「毎年どこからあんな大量にお芋を仕入れてるのか謎ぴょん!」

    2人が談笑をしていると、1人の人物が卯月の背後に立っていた。

    提督「わっ!!」

    卯月「うびゃあっ!!?」

    如月「あら、司令官」

    提督「ハハハ、良いリアクションだな!」

    卯月「し、司令官!後ろから驚かすなんて卑怯ぴょん!!」

    提督「悪い悪い、卯月の可愛らしい後ろ姿が見えたもんで、ついな!」

    卯月「!!そ、そうぴょん?」

    如月「?」

    提督「2人して焼き芋か?」

    如月「ええ、潮ちゃんからたくさんお芋を貰ったの。もう少しで焼けるから、司令官もどう?」

    提督「じゃあ、出来上がる頃にまた来るよ!それじゃ!」

    提督がその場を去っていき、しばらくする頃には焼き芋の甘い匂いが漂ってきていた。

    卯月「全く司令官のヤンチャっぷりには困ったもんだぴょん!」

    如月「卯月ちゃんがそのセリフを言うの?」

    卯月「うーちゃんはれっきとした淑女ぴょん!立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は卯の花ぴょん!」

    如月「それを言うなら百合の花よ。ほら、これとかもう焼けてるわよ?」

    卯月「ありがとぴょん♪…んん、美味しいぴょん

    卯月が焼き芋を頬張るのを如月はじっと見つめていた。しばらくして、如月が口を開いた。

    如月「卯月ちゃん」

    卯月「ぴょん?」

    如月「貴方、司令官のこと好きでしょ?」

    卯月「ブフォッ!!!」

    如月「ちょっと、大丈夫!?」

    卯月「ケホッケホッ!いきなりなんだぴょん!?如月、乱心ぴょん!!?」

    如月「実の姉を乱心扱いしないでね。だってあの時、前の貴方ならすぐにくすぐりでやり返したり、気分が良い時はスキンシップもしたりしてたじゃない?」

    卯月「何のことぴょ〜ん??」

    如月「『ゆるキャン』のホラ顔の真似はやめなさい(笑)」

    卯月「…………

    如月「意識、し始めたの?」

    卯月「………(コクッ)

    如月「昔から貴方って軽い嘘を付いたりは出来るのに、そういう時は妙にウブな反応になるわよねぇ」

    卯月「余計なお世話ぴょん

    如月「お姉ちゃんが正直になる魔法でもかけてあげようかしら?(笑)」

    卯月「うーちゃんはやれば出来る子ぴょん!魔法なんて必要ないぴょん!」

    そう言いながら姉に向かってアッカンベーをする卯月。すると遠くの方からこちらへ駆けてくる人影があった。

    睦月「如月ちゃ〜ん!卯月ちゃ〜ん!!」

    如月「あら?睦月ちゃん」

    睦月「大変!提督が、高い所から落ちちゃって!!」

    如月&卯月「!!」

    睦月に連れられて如月と卯月が現場に駆けつけると、そこには仰向けになって倒れている提督と、心配そうに見つめる弥生がいた。

    弥生「あ、皆!」

    如月「司令官!大丈夫!?」

    提督「あぁ、俺は平気だいやぁ、助けたとこまでは良かったんだが、足を踏み外してしまって

    提督の腕には小さな子猫が抱かれており、元気に鳴いていた。どうやら木を伝って泊地の宿舎の屋根に登って降りられなくなったところを、提督が身一つでよじ登って救出したようだ。しかし、降りる際に足を滑らせ、背中から落下してしまったとのこと。かなりの高さだが、真下の木に一度引っかかったことで、幸いにも命に別状は無かったようだ。

    提督「この子が無事で、本当に良かっ

    パチンっ!!

    卯月の平手が、提督の頬を打った。

    睦月&弥生「!!」

    如月「卯月ちゃん!」

    卯月「どうしてそんな無茶したの!?本当に心配したんだよ!!?」

    提督「いやまぁ、確かに無茶だったよなぁ、ははっ。でも、寂しそうに鳴いてるこの子がいるのに気付いて、いてもたってもいられなくてな

    グイッ

    提督のセリフを半ば遮るように、卯月は提督の胸ぐらを掴んで、真っ直ぐに目を見据えた。

    卯月「卯月はっ!!」

    提督「!!」

    卯月「私は司令官のことが好き!司令官のことを考えると、頭の中がぐちゃぐちゃになりそうで、胸が張り裂けそうでどうしようもなくなるそれでも、世界中の誰よりも貴方が大好きっ!」

    提督「卯月

    卯月「なのに、そんな貴方がいなくなったら私のこの想いはどこにぶつければいいの?」

    卯月は泣きながら、しかし小さい体から声を振り絞って秘めていた想いを打ち明けた。

    提督「卯月の言う通りだな。もっと、自分の事を大切にすべきだったよ。ありがとう、心配してくれて。」

    卯月「……………

    提督「それと俺が思ってる以上に、お前は俺の事を好きでいてくれてたのに気付かなくてごめんな?」

    卯月「っ!」

    卯月は今の自分の顔を見られまいとするかのように提督の胸に顔をうずめ、涙が枯れるまで泣き続けたーーー

    ーエピローグー

    提督「いててっ!」

    卯月「動くなぴょん!このうーちゃんが直々に看病してやってるんだぴょん、感謝するぴょん!」

    提督は医務室のベッドに座って、卯月に傷の手当てをしてもらっていた。生まれ付き頑丈なおかげか、幸いにも提督は骨折一つしていなかった。

    すると、医務室の扉が開かれ、3人の来客が現れた。

    睦月「ジャジャーン!焼き芋持ってきたにゃしぃ!」

    弥生「司令官も、お1つどうぞ」

    如月「あらあら、お取り込み中だったかしら?」

    提督「おかげさまで、だいぶ痛みは引いたよ。卯月って意外と手際良いんだな?」

    卯月「これぐらい朝飯前ぴょん、えっへん!!」

    そんなやり取りをしつつ提督と卯月は、弥生が持ってきた焼き芋を一つずつ手に取った。

    提督「さっきも外で食べてたんじゃないのか?」

    卯月「うーちゃんはいつだって食べ盛りぴょん!美味しいぴょ〜ん

    睦月「それでそれで、2人はいつ挙式をするの!?」

    卯月「ブフォッ!!!」

    如月「睦月ちゃん、大胆な質問ね(笑)卯月ちゃん、お茶、ここにあるわよ。」

    提督「そうだなぁ、あれだけ面と向かって告白されたわけだし、次は俺からやらないと、男としてメンツが立たないな!」

    睦月「およ?卯月ちゃん、顔真っ赤だよ?」

    卯月「/////////

    如月(ふふふ、卯月ちゃんには、本当に魔法なんて必要なかったみたいね。まぁ、本人は相変わらずあの調子だし、2人の挙式はもう少し先かしら。応援してるわよ!)

    晩秋を漂わせる冷たい風が積もった落ち葉を飛ばしていき、その落ち葉で隠されていた想いは、ちょっぴり暖かくなったのであった。


    ー完ー


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