有機ELテレビに乗り換える前に液晶テレビの問題点をおさらいしてみる
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有機ELテレビに乗り換える前に液晶テレビの問題点をおさらいしてみる

2016-07-16 12:35
  • 6
過去の記事で、ゲーマーとして東芝のREGZAを褒めまくっていたので、ゲーム向けにはREGZAが一番すごいのかと思う方がいらっしゃるかもしれません。が、筆者はすでに液晶テレビ(REGZA含め)には興味はなく、今はもうLGの有機ELテレビしか頭にありません。(LGはLGで、55インチ以上の大型パネルしか製造していなかったり、表示遅延が大きすぎるという問題点もありますが。)

有機ELテレビへの移行を前に、今まで使ってきた東芝のREGZAを踏まえて液晶テレビの問題点を挙げていこうと思います。


■直下型LEDは素人目に見ても輝度ムラがひどい
画面に単色を表示させたときに、画面全体で色の均一性が全くありません。液晶テレビのレビュアーは、これを見て均一性は優秀と主張する方がいますが、筆者にはそれが提灯記事以外の何物でもないと思っています。レビュアー的には「液晶テレビの中では…」と言いたいのでしょうが、そんなことはどうでもよくて自分の目で見て気になるか気にならないかが判断基準になると思います。そもそもLEDには個体差があり、同じ型番のLEDであっても色合いや明るさが微妙に違います。直下型LEDは画面全体にLEDを配置するので、むしろ輝度ムラが出て当たり前なのです。


■黒表現に優れるVAパネルであっても光漏れは避けられない、IPSは論外
IPSパネルは黒表現が苦手なため暗部のシーンの視認性に劣り、例えばFPSゲームでは暗がりに隠れている敵に気が付かないことがあります。(ゲーマー向けPCモニタに暗部視認性向上機能が付いているのは、素の状態では暗部が表現しきれないからです。)VAパネルはIPSパネルに比べれば黒表現力が高いので、暗部でもはっきりとシーンの見分けがつきます。しかし、暗室で液晶テレビを見ているときはIPSパネルだろうがVAパネルだろうが容赦なく光漏れします。
もちろん、ハイエンド液晶テレビには直下型LEDのローカルディミング(部分駆動)が可能で、より光漏れがしないように映すことは可能ですがデメリットもあります。一つ目はLEDの分割数に限界があり、完全に明暗を分けて表現することができないこと。二つ目はローカルディミングがワンテンポ遅れて反応するため動きの激しいシーンでは不自然な映像になってしまうこと。




REGZA Z10Xでご説明します。明るい部屋で黒画面を表示しています。

そこで、部屋を暗くすると…



こうなります。写真ではかなり派手に写っていますが、実際に目で見た場合は写真のような青ではなく、白っぽい色でかすかに明るく感じる程度です。それでも、キーボードに目を近づけると普通に印字が読めてしまうくらいには明るいです。(有機ELを知らなければ所謂「黒浮き」が当たり前に感じるので気にならないかもしれませんが、本当の意味で黒を表現できる有機ELを一度でも見るともうダメです。)


■VAパネルは暗部階調の応答速度が遅すぎる
これはもはやガチゲーマーにとっては当たり前の知識になりつつありますが、VAパネルは暗部シーンを映しているときに激しい動きがあるともろに残像が出てしまいます。有機ELは液晶最速のTNパネルよりさらに桁違いに速いので、応答速度の遅さに起因する残像が出てしまうことはまずないでしょう。
液晶ではオーバードライブという機能が使えるので、これである程度は応答速度を改善することが可能です。しかし、オーバードライブにはオーバーシュートやアンダーシュートの問題があるため、画質を極めるという点からするとあまり有用な技術ではありません。


■VAパネルは視野角が狭すぎる
これもVAパネルの欠点になってしまうのですが、視野角が狭いです。FullHDしかなかった時代の液晶テレビならある程度の視距離で画面を見ることが当たり前だったので、複数人で見るとかでない限り視野角の狭さはそれほど問題にはなりませんでした。今はもう4Kです。パソコンデスクの上に4K40インチクラスの液晶テレビやPCモニタを置く時代です。
4KのメリットはFullHDより視距離をつめても画素が気にならない(ドット感がない)ことなのに、視距離をつめると視野角が足りずに画質劣化するようでは本末転倒です。



▼REGZAに対する個人的な要望
東芝の中の人が見てくださっているかは分かりませんが・・・
・グレアパネルの完成度をもっと高めてほしい
 →グレアパネルが改善されたZ20Xですら、店頭で見てみるとパネル表面が波打っていてあまり精度が高くないのかな?と思ってしまいます。また、グレアパネルは清掃時にとても傷つきやすいのでスマホのような強化ガラスを採用して欲しいです。パネルに小さな傷を見つけるとかなり気分が落ち込みます。(ドット抜けと同じで、よほど大きな傷でなければ使うときに気にはならないんですけどね)
 iPhoneとかGALAXYのパネル表面はとても美しく傷に強いですよね。あれをそのまま大きくして液晶テレビに載せて欲しいです。

・廉価モデルにもグレアパネルを積極的に採用してほしい
 →「上位モデル = グレアパネル = 大型パネル」の図式に縛られすぎです。なんなんですかね、40インチくらいでグレアパネルの廉価モデルがあってもいいと思うんです。特に小型な4K液晶なんて1人でしか使わないでしょう。趣味に使うのだから画質に全振りした尖った製品でも、使う側がそれに環境を合わせて(暗室で使って)くれると思うんですよ。特に社会人ゲーマーであれば日中ゲームをすることはほとんどなく、夜間のプレイが中心なので遮光カーテンがなくとも容易に暗室にすることが出来ます。

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とても参考になる記事が多く助かります。
有機ELテレビは購入されましたか?
私もゲーミング用の4K環境を構築しようと色々調べていますが、これという機種がまだ見つけられていません。
いっそ、画質のみ重視の4KHDRテレビと、シビアなゲーム用のPCモニタを使い分けようかと思っているところです。
46ヶ月前
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To.何とかさん
有機ELテレビは資金不足によりまだ購入できていません。LGの有機EL第一世代パネルの頃に比べると価格はかなり下がってはいますが、それでも廉価モデルで20万超えの製品になります。
有機ELに限らず液晶も含めテレビは世代交代のタイミングで買うのが一番安く買えるので、LGが新製品を発表するまでしばらく様子見をしようかなと考えています。

LG製の有機ELテレビについては、何回か家電量販店に足を運んでをチェックしていますが、やはり画質が圧倒的ですね。懸念点は表示遅延の大きさですが、プレイするゲームがそこまで遅延にシビアでなければ、思い切って有機ELを選択しても良いのではないかと思います。多少のデメリットがあっても、それを大きく上回るメリットがあれば満足感は得られるはずです。
46ヶ月前
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補足となりますが、昨年発売されたLGの有機ELテレビにはアップデートが行われ、これによってHDRゲーム時の遅延が解消するようです。(去年の記事なので、すでにアップデートが来ているかもしれません。)
また、今年発売予定の新製品にHRDゲームモードを搭載するようです。
http://www.digitaltrends.com/gaming/lg-input-lag-patch-hdr/

上記アップデートはあくまでHDRゲーム時のものです。通常のゲームモード時ですでに2フレーム以上の遅延が確認されているので、HDRゲーム時に遅延が大きすぎてお話にならないというのを改善する程度の効果だと思われます。
46ヶ月前
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有機ELが使用されているOculus Riftの開発キット2を一年ほど前に使用しましたが残像感ありましたよ。
応答速度が優れていても残像は関係なく残るようです。
それに同じ応答速度のTNとIPSを較べてもIPSパネルの方が圧倒的に残像感もありましたし。
45ヶ月前
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To.yuukiさん
残像は応答速度に起因するものとホールド型表示に起因するものの2つがあります。
有機ELは応答速度が1ms未満ですので応答速度に起因する残像はありませんが、ホールド型表示であれば残像は見えてしまいます。

ホールド型表示の残像を解消するのが、所謂「黒フレーム挿入」と呼ばれる技術で、CRTディスプレイのようなインパルス型表示に近づけることで残像感をなくします。ハイエンドモデルのテレビであれば、たいていこの機能が搭載されています。

TNとIPSの残像感についてですが、GTG(GrayToGray)表記の応答速度が同じであったとしても、全階調で応答速度が同じであるとは限りません。一般的にはTNパネルの方が応答速度に優れています。
45ヶ月前
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有機ELは操作遅延が気になりますね

有機ELモデルのREGZAのX910ですらゲームモードで17msと桁違いに(1フレーム以上)遅いですから
4K液晶のZ810Xで9.2ms、m510Xで5.8msなので※(すべて4K60fpsゲームモード時)

あとは寿命が短いくらいですかね(3万時間、液晶の約半分程度)
37ヶ月前
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