メイキング・オブ「迷惑な古の遺産」 ゲームブック風動画ができるまで4
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メイキング・オブ「迷惑な古の遺産」 ゲームブック風動画ができるまで4

2014-01-03 20:21
    5.フローチャートの完成
     仮組のフローチャートに肉付け、動画にする際の分け方の決定などを行います。
    (1)フローチャートを作る際の注意点
     ゲームブック風動画を作る際に気を付けていることを挙げておきます。これらはフローチャート作成の時点で注意しておかないと後で大変です。本来は、4.に入れるべき内容ですが、入れ忘れてしまったもので。

    ①各動画の最後はエンディングの一つになるように作り、動画の最後から他動画へのリンクは避ける
     視聴者さんからすると、リンクで飛ぶ回数は少ない方が楽かと思いますので、動画の最後がエンディングの一つになるように心がけます。これは、投稿する動画の数を減らす、ストーリーの矛盾が紛れ込む可能性を低下させる、といったメリットもあります。デメリットとしては、容量を食う、作業量が増える、でしょうか。最初に分岐するものの、途中からの内容が同じ場合でも、合流するのは避けた方がよいかと思います。

    ②二つ以上のルートから合流する動画の場合は、内容に矛盾がないように気を付ける
     複数のルートが合流する場合は、気を付けないと内容に矛盾が生じてしまいます。例えばルート1ではAさんに会い、ルート2では、Aさんに会わないのに、ルート1,2から分岐して合流したルート3で以前にAさんに会ったような描写が紛れ込んでしまう、などです。
     このような矛盾を生じさせないためには、ルート1、ルート2から分岐して合流したルート3では、ルート1、2の共通部分のみについて触れるか、ルート1、2の内容にはほとんど触れないようにするか、アイテムの有無や出会ったNPC等のフラグ的な要素を使って動画内のジャンプをしてもらうか、といったことが必要でしょう。なお、フラグ的な要素を使って他の動画に分岐させるぐらいでしたら、最初から合流させない方がよいでしょう。動画数は変わりませんし、分岐が減りますし、視聴者さんによけいな情報を与えませんから。
     今回のシナリオでは、野礼さんに会うルートと鎧さんに会うルートから分岐させたものを合流させています。これらは、2つのルートの共通中項目だけに触れることにしています。

    ③矛盾が生じない分岐同士であれば、積極的に合流させる
     ②で書いたことが守られているのなら、積極的に合流させ、動画数を減らしましょう。特にバッドエンディング系は、どこが悪かったのか具体的に示さないことで合流させられる場合が多いです。「あの時の行動がまずかったのだろうか」とか言いつつも、どのような行動をとったのか具体的には示さない、と、いった感じで。

    ④できるだけ、選択肢から選んでもらうようにし、自由な回答ができる状況を避ける
     普通のTRPGのシナリオと違い、ゲームブック風動画ですので、当たり前といえば当たり前ですが、列挙した選択肢から選べるようなシナリオ作りが必要です。これは、シナリオのアイデアを作る時点からできるだけ避けるよう、注意する必要があります。ただし、⑤に示すように、場合によっては、自由な回答をできるようにする場合もあります。

    ⑤選択肢を示すこと自体が探索者に情報を与えてしまう場合かつ所有物等でのフラグ的な分岐も難しい場合は、自由な回答をできるようにする
     今回のシナリオではありませんが、シナリオの流れ的に、用意したアイテム等を用いなくても他のもので代用できてしまう場合などは、選択肢を示すこと自体が情報を与えてしまうことがあります。この場合は、思い切って自由回答とし、分岐先として用意した回答、代用品による回答、それ以外、と、いった感じで分岐先を作っています。
     今までにあった例では、催眠音波を発するクリーチャーが出てくるシナリオで、対抗アイテムとして超音波発信機を出したのですが、声を上げたり大きな音を立てたりすることでもある程度代用が聞くと考えられるので、次の行動を自由に回答してもらう、としたことがあります。
     ただし、こういう状況は、あまりよくないのでできるだけ避けた方がよいと思います。

    ⑥技能ロールをさせる場合は、使える技能の幅をセッションよりも広めにする
     これは、製作者さんの好みにもよるかと思いますが、技能ロールさせる場合は、使える技能の幅を心もちセッションよりも広めにするようにしています。セッションではKPに代用技能について交渉できますが、視聴者は動画に代用技能について交渉することはできませんから。

    (2)フローチャートの肉付け
     仮組したフローチャートを元に完成版のフローチャートを作ります。仮組したフローチャートをドロー系ソフト等で作った場合でも、それに書き込むよりは、参考にしながら書き直した方が楽かと思います。
     導入部分から順に、仮組したフローチャートの内容だけでなく、ルート選択の参考になるような情報を得られる場面の追加や得られる情報についての大まかな内容を書いていきます。図書館や目星といった技能ロールで成功失敗にかかわらずえられる情報がある場合は、それを技能ロールの前に別パーツを作って書きます。
     私の場合、まず、フローチャートのうち動画の1番にあたるルートを作っています。一通りのシナリオの流れを記述し、チェックすることでシナリオの流れにおかしなところがないか確認できるからです。似た内容の他ルートは、この1番に当たるルートのフローチャートをコピーし、改変して作っています。




     元の仮組のフローチャートとの大きな変更点は、SANチェックの追加およびヒントの一つとしてAの所にショゴス化した犬を出すことにした点と、最初の方の分岐でグッドENDには行けなくなっていたのを、Bの所でグッドENDへの分岐を作ったところでしょうか。




     1番に当たるルートのフローチャートの最後でグッドENDに分岐したCと最初の方で分岐したD、Eを付け加えます。



     次に、途中で引き返してしまうルート(間に合わずEND)と遺跡に入るルートを付け足します。遺跡に入るルートには、幸運ロールに成功するとヒントとして古のものショゴス化装置に気づくよう、ネズミがショゴス化するのを見るようにします(青丸の部分)。





     各動画の内容がフローチャートのどこにあたるかを線で囲って決めます。各動画は、分岐部分から始まり、ENDの一つで終わるように決めます。
     これに動画のナンバーをふったら、フローチャートの完成です。

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