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邦画【この世界の片隅に】
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邦画【この世界の片隅に】

2016-12-31 23:22


    邦画、豊作の年なんて言われた2016年。
    最後の最後にとんでもない作品が出てきました。ジャパニメーション、ここに極まる。

    原作はこうの史代による日本の漫画作品。『漫画アクション』(双葉社)にて2007年1月23日号 - 2009年1月20日号まで連載。単行本は同社より上・中・下巻の形式と、前編・後編の形式で発売。(wikiより)

    舞台は1940年代の広島・呉(くれ)で毎日を過ごす女性・「すず」の物語。
    戦時中のお話しです。

    簡単にこの映画の魅力を箇条書き。
    ・とにかく当時の広島の情景、書き込みが凄い。
     └頻繁にロケハンや取材を重ねた、とはよく聞きますが、今作に至ってはそれの最たる例ではないでしょうか。
    当時の広島・呉に住んでいた住民が再現率100%と言うくらい絶賛し、更には丘の上で見た場合の軍艦のサイズまで精密に計算したそうです。



    (画像は原作漫画。)


    ・声優"のん(能年玲奈)"がとにかく凄い
     └シンクロ率400%なんて言葉がありますが正にコレ。
    主人公・すずのアニメーションがのんの声により生命を宿します。
    脇を固める他の豪華声優がのんに合わせるように動いてるような(勿論アフレコ別取りでしょうから編集が合わせたが正しいのかもしれないけど)バランスです。



    地元は兵庫県。岩手で「あまちゃん」、今作では広島。3つの故郷を作ったと言っても過言じゃないでしょう。恐るべし のん恐るべし。


    ・サウンド関連がゴイスー
     └著名人が推薦コメントをいくらかしていますが、特におぉ!ってなったのがコレ。
    --- これから戦争を語り継ぐにあたって、とても大切な映画が誕生した。空襲のシーンは、これまで見てきたどの映画よりリアル。ついにそれがどういうものであったかがわかった。 ---   塚本晋也

    どうでしょうか。長くもなく力の入った箇所を見事に絶賛したコメントだと思います。
    本当にその通りで、鈍く、地味で、重い。爆弾が投下されるシーンでのSE・効果音は当時を知らない自分ですら身構えてしまう怖さでした。
    ※本作監督の片渕須直さんは「ブラックラグーン」と言うアニメも監督しており、その時からサウンド関連は好評だったそうです。



    左がブラクラの主役レヴィ、右が今作の主役すず
    神は細部に宿るとは言いますが、ここまで世界観や絵柄が違ってもキッチリ仕事できるとは恐るべし 片淵監督以下略


    戦争が起きても毎日は繰り返す、繰り返すしかない。
    戦争作品は他にアニメ畑として【火垂るの墓】、海外だと【プライベートライアン】などでしょうか。
    ただ、他の作品に無く、今作にある日常を重点にしたアプローチはむしろ【ライフ・イズ・ビューティフル】に近いかと思います。
    今ある状況を受け入れ、それでも生きていく。戦争へのヘイトは声高らかにせず、むしろ逆側を鮮明に描く事が、もしかしたら戦争の愚かさを伝える一番の方法かもしれない。



    外国の軍に捕らわれた親子。子供のためにゲームをすると言う嘘の翻訳をする親父殿。
    この映画はダウンタウンの松ちゃんが「芸人の到達点」とも。



    さてさてそのあまりのすずの強さにやられてしまい、今年最後の映画鑑賞の作品にしてしまいました。
    そして来年1発目の作品もこれにしようかと思います。


    総評9/10点

    得点の理由はありません。
    できる事と言ったら上記のように良い所を上げるくらいで言葉で纏めるのがとても難しいからです。

    最初に観た際、特に驚いたのは、終わった後のお客さんが全員無言で部屋を出て行った事。(聞こえてきたのは2~3人の鼻をすする音くらい)
    アニメーションと言うコンテンツが、今作を持って終焉となるならば、こんな幸せな最後は無いだろう。と言うのは言い過ぎだろうか。


    この世界の片隅に。これは自分たちの世界の片隅で起きたすずの物語。
    中心にいる我らは今作で何を手に入れるだろう。生きていくエネルギーが日に日に募るジャパニメーション最高傑作の1つ。
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